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ラキティッチ「どのポジションでもプレーしたい」

ピボーテでもインテリオールでも問題なし。

マンチェスター・シティとのチャンピオンズ決戦、レアル・マドリーとのクラシコが近づいているこの3月中頃、チームの成功のカギを握る選手として注目されているのがイバン・ラキティッチです。セルヒオ・ブスケツの負傷を受け、ルイス・エンリケ監督はその穴をどう埋めていくのか。カード累積問題により、少なくともエイバル戦はラキティッチがピボーテとして起用される可能性が高く、事によってはマドリー戦でも彼が中盤の底を任されるかもしれません。その状況に対して会見当番となった彼は、「どこでも常にプレーをしたい」と繰り返しています。

野心的に準備し、ピッチで監督の信頼にお返しする

イバン・ラキティッチが担当したエイバル戦の前々日選手会見においては、彼のポジションがひとつの主要テーマとなりました。土曜日のイプルアでクロアチア代表セントロカンピスタはどの位置でプレーするのか。ピボーテかインテリオールか。その件について、イバンはこう言います。「それは相手によるよ。エイバルとマンチェスター・シティではプレーのアイディアや方法が違うわけで、リズムとプレーは異なってくるからね。大事なのはこちらのプレーアイディアはいつも同じだと知りつつ、グラウンドで快適に感じることさ。もちろん、一番ステキなのは攻めること、プレーを楽しむことだ」

もしメディオセントロ(中盤の底)でプレーする必要があるなら、問題はない。パーフェクトさ。やることは違うけれども、僕はそのやり方をよく知っている。セビージャや代表チームでもプレーをしてるから、新しいポジションじゃないしね。いつもグラウンドにいてチームを助けることが僕の望みなんだ。僕は全試合に出場する自分を思い浮かべている。全ての試合に出場したい」

「ピボーテとインテリオールの違いは、、ピボーテではセントラルからボールを送る際のカバーが求められるし、自分の前にいる選手たちのカバーをして、チームメイトたちの背後をよく見張っていなければならない。インテリオールはもっと自由があって、ゴールにより近いね」

「僕はね、ベンチにいるのが好きじゃないんだ。いつだってプレーをしていたいし、常に勝ちたい。それが僕の性分なんだ。イヤなことがあれば歯を食いしばって前進していく。でもミスターの決断は受け入れないといけない。僕に求められるのはしっかりと準備を整えて100%の状態となり、監督の決定を受け入れることだ。僕は準備ができているから、決めるのはミスターだよ。理解するんじゃなく、受け入れるんだ。スカッドには23人の選手がいて、全員がプレーを希望している。僕は監督の信頼を勝ち取りたいし、グラウンドの中でその信頼にお返しをしたい。これからの試合でピッチに立てるといいね」

ベンチで腹を立てているラキティッチの姿はあまり想像できませんが、なかなかに野心的な彼。セビージャ時代と比べて減っている出番とゴール数については、彼はこう語っています。「ポジションは違うし、ペナルティやフリーキックを担当するわけでもないからね。セビージャ時代にしてたこととは関係ないよ。僕は自分がここで期待されていたことを知っていたし、なんの問題もない。バルサに来たのは100%正解だったから、あとは時間の経過とともにヒエラルキーを勝ち取っていければいいね。それが僕の願いさ」

よりタフな試合はこれから訪れる

来週末に迫ってきたレアル・マドリー戦も、会見での主な話題となりました。この決戦がリーガ戦線に決定的な影響を及ぼすか、と訊ねられたラキティッチの見解はこうでした。「ここ数週間の出来事を考えるとね、、(マラガに負けた時は)僕らも全てを失ったと言われていたけど、今は首位だから、、、もし残り2試合だったら決定的なところだけれど、より困難で、より多くを求められ、エラーの許されない、でも同時にさらにステキな試合はこれからやって来るんだ。僕らは自分たちのことを考えていくよ。改善すべき点は幾つもある

ベルナベウクラシコの時とは両チームの状況は違っている、と彼は言います。「マドリーとの最初の試合はもうだいぶ前のことになるし、今はかなり違ったものになると思う。僕らが変えたいのは結果だ。だってあの試合もそう悪くはなかったからね。幾つかの細部を改善しないといけない」

今回、舞台はカンプノウです。「カサで自分たちのファンとともにプレーするのは良いことだ。僕らはファンに大きな喜びをあげたいと思ってる。スタジアムが満員になるといいね。勝点3の重要性を僕らは知っているし、リーガで優勝したいし、良い試合をしたい。それで勝ってマドリーを引き離せればすばらしいけど、そのあとで気を緩めて連敗をしてしまっては元も子もないよ。先は長いんだ」

マドリーよりも自分たちのことを考える

危機的状況だと言われるマドリーの現状については、深入りを避けるラキティッチです。「マドリーのすることを僕らが変えたりはできないから、僕は自分たちの話をしたい。僕らはどの試合も同じように準備をしたいと思ってるよ。それがエイバル戦であれ、マドリー戦であれね。僕らはどの試合でも勝点3を求めているんだ。みんながクラシコを好きなのは知っているけど、僕らとしてはどの試合も同じように好きだし全力でいく」

この会見の直後にフロレンティノ・ペレス会長によってバルサ戦の結果に関わらず続投を明言されたカルロ・アンチェロッティについても、ラキティッチは火に油を注ごうとはしませんでした。「結果がパーフェクトでない時は、疑問を持たれたりはするよ。でも全ては長いシーズンの一部だし、シーズン中にはあらゆる事が起こりえるからね。僕の意見に変わりはない。彼らは以前に比べて酷くも良くもなってないよ。流れは少し変わっているけど、それは長丁場のシーズンでは普通のことであって、彼らはまた結果を手にするようになるだろう。僕は自分たちのことを考え、準備をしていきたい。これからより重要な瞬間が訪れるからね」

ということで自分たちのことであるルイス・エンリケに関しては、「とてもハードに働く監督で、非常にプロフェッショナル。物事を細部まで分析し、選手のために全てを明らかにしている」と称えるセントロカンピスタは、前日のMICイベントでマドリー方面の神経を刺激したネイマールの発言についてこんなふうに擁護しています。

「僕はその映像を見てないんだけど、それが誤解だったってことは言えるよ。だってネイはすべての相手チームや選手を最大限にリスペクトしてるからね。きっと質問が冗談だったんだろう。彼が冗談好きなのはみんな知ってることさ」

エイバル戦でもベストの試合を目指す

土曜日のエイバル戦についても、勿論話題となっています。シティ戦とマドリー戦がすぐ後に控えるゆえに、落とし穴となりえる試合。選手起用も含め、臨み方が難しいゲームです。「多くの試合でバルサは本命とされるけれど、僕らはエイバルに最大限の敬意を抱いてるから、何も変えたりはしないよ。困難な試合になると知ったうえで、ベストの準備をしていく。エイバルは良いチームだし、カンプノウですばらしい試合をしている。翌週の試合のことを考えてはいけない。まずはいつものように全力でエイバルと対戦すること。彼らのスタジアムでプレーするのがとても難しいことは知っているので、完璧な試合をしたいと思う」

悩ましいのはアルベスとアルバが出場停止である点です。「彼らは重要な選手だけど、チームの層は厚いし、他の選手にとってはチャンスとなりえる。他の選手たちを僕はとても信頼している。彼らが貢献してくれること、僕らが一丸となって上手くやることを確信してるよ」

 

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