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三冠達成へどう臨むか

コパ決勝まではたっぷり充電。

日曜日にビセンテ・カルデロンにて、今季第一の目標であるリーガ優勝を決めたルーチョチームは現在、ひと時のリラックスタイムを満喫中です。緊張感溢れる試合を立て続けにこなし、ハードワークをしてきた選手たちに対し、ルイス・エンリケは月曜から水曜まで3連休を許可。カルデロンから戻った日曜夜こそ、何人かがナイトクラブでタイトルを祝った選手たちでしたが、それ以降はメディアの取材に応じたマスチェラーノやイニエスタくらいしか表に出てきていないので、どこかに小旅行に行くでもなく各々休日を楽しんでいるのでしょう。

木曜日にトレーニングを再開したチームは土曜日にリーガ最終節(対デポルティーボ、カンプノウ)をプレーし、残された2つのタイトル獲得への仕上げへと入っていきます。バルセロニズモはすでに“トリプレーテ達成をもって成功と呼べる”、というくらいに期待の水準を上げており、特にチャンピオンズを取り損ねた場合は激しく落胆しそう。その偉業達成に、これからの2週間半の準備方法は非常に重要となります。

普段どおりに決勝戦へ

チームのコンディションをここまで良好に仕上げてきたのは、チームエンリケのフィジカルトレーナー、ラファエル・ポルによる功績が大きいのですが、そのポルとルーチョはアトレティコ戦からコパ決勝への2週間、さらにそこからの1週間でチームコンディションをさらに上げていけると計算しているそうです(SPORT)。そこでまず、この3連休を選手たちに与えて疲労を癒し、リラックスさせた後、再びアスレティック戦、ユベントス戦へと集中を高めていく。今週から来週の半ばまでは“リフレッシュ週間”といった感じで、SPORTによると、ルーチョはデポルティーボ戦の後にも日・月、水・木とたっぷり休養を与えるのだとか。これは積極的休息だとのことです。

勝ち負けがタイトルに影響せず、いわゆるファンのためのフィエスタであるデポル戦ですから、選手たちに気を抜くなと求めても無理な話でしょう。木曜日にはチャビ・エルナンデスによる記者会見もあり、土曜日の試合はかなり特殊な雰囲気になるはず。再び気合を入れ直していくのは、来週からとなります。

それだけ選手たちを休ませるのは、テクニコはチームの心技体が非常に充実していて、いつもどおりに試合に臨めば目標を達成できると考えているからでしょう。トレーニングも軽めの調整がメインで、コンディションの向上(回復)に専念していくらしく。夏からせっせと畑を耕しては種を蒔き、時に厳しく、かつ丁寧に育ててきた株は今大きく育ち、後はしっかりと刈り取るだけ、てな感じでしょうか。

アスレティックとのコパ決勝に臨むにあたっては特別なことはせず(ホテルでの前夜泊もなし)、ベルリンへと乗り込むのもいつものチャンピオンズ戦と同じように前日の5日(クラブ発表済み)。普段どおりに決戦へと挑む、それがルイス・エンリケのプランです。

いつもと違うことがあるとすれば、それは6月6日にユベントスに勝った場合。その時は盛大なお祭りのスタートとなりまして、バルセロナの街を行進するルア(祝勝パレード)が開催されます。そのグラン・ルアの実現まで、あともう少し。アンドレス・イニエスタは言います。「僕らはここまで次第に調子を上げてきた。物事には全て過程があるからね。重要なのは内部の人間がひとつのことを信じ、進路を変えないことだよ。その意味でこのチームは成長し向上してきた。僕らはとても好い瞬間にある。トリプレーテは手の届くところにある」。ここまできたら、その手の届く大目標をガッチリ掴み取るのみ!あなたたちならやれる!バモーース!!

 

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