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ポグバとか ディ・マリアとか

6月末のバルサ補強に関する主な話題。

○○なFIFA制裁によって、この2015年夏のマーケットで大きな制約を受けているFCバルセロナですが、そんなものとは関係なく補強のウワサは連日流れています。この6月末の話題選手は、SPORT紙が2日連続でメインで報じているアンヘル・ディ・マリアと、春先からずっと注目されているポール・ポグバ。その二人のクラックたちを巡って、バルサ系メディアがあれやこれやと言い合っていますので、ちょいと比較しながら覗いてみましょう。

ブライダ-マロッタ協定

まずはユベントスのフランス人セントロカンピスタ、ポール・ポグバ(22)ですが、24日付のMD紙は彼があと一年イタリアの“老貴婦人”に残り、2016年夏にカンプノウへ降り立つと報じています(SPORTも同様の見解)。同紙によるとポグバはベルリンでのチャンピオンズ決勝にてバルサのプレーに感銘を受け(2011年のクラブムンディアル決勝でのネイマールのように)、このルーチョチームの一員になりたいと思ったのだとか。バルサにくればタイトル獲得の可能性が高いだけでなく、世界的な名声やトップクラスの高給が手に入る。くわえてバルサ自身が強い関心を示しているなら、最良の選択肢(のひとつ)といえましょう。

バルセロナがポグバを連れてくるうえでの最強の“武器”は、アリエド・ブライダの人脈です。技術委員会メンバーのイタリア人ディレクターと、ユベントスのGMを務めるベッペ・マロッタ氏は非常に良い関係にあり、MD紙によると22日(月)に両者はミラノの某所で会食、ポグバ移籍に関する協定を結んでいます。その内容はポグバがあと1年間ユベントスでプレーをし、来年夏にバルセロナへと移るというもの。これには選手自身も同意しているといい、ポグバとユベントスの両方と話が付いている点がバルサの最大の強みです(事実なら)。

そしてこの協定でブライダが狙ったのは、■ユベントスはポグバに関して別のクラブとの交渉をせず、■バルセロナと話し合う際も会長候補者などの個人ではなく、クラブと交渉する、という二つの目標を達成することだったようです。ただしこれはブライダ-マロッタ間の協定になりますから、ミノ・ライオラ代理人の“暗躍”^^を阻むものではなく、ジョアン・ラポルタはライオラ氏に接触をしていると伝えられています。

マドリーが突然乱入?

このポール・ポグバがバルサ入団に大きく近づいた印象を与えるMD紙に対し、黄色信号点灯!とするのが25日のSPORT紙です。バルセロナが最も恐れていたことが現実となった、と表現し伝えるのは、ポグバ獲得競争にレアル・マドリーが突入してきたとの情報。それによると白クラブが数日前にミノ・ライオラと話し合いの場を持ち、フロレンティノ・ペレス会長がユベントス会長アンドレア・アニェッリ氏に対し値段を訊ねたのだそうです。ポグバがバルサに絶対不可欠な選手かどうかはさておき、マドリーに行かれるのはイヤだというクレ感情が顔を出してきます。同時に、行きたきゃ行けば?とも思いますが。

SPORT紙によると、マドリーはユベントスの元に届いているポグバへのオファーを上回る額を準備するつもりらしく、チャンピオンズ決勝後からユベントスに求められては拒んできたモラタに関する交渉をここで始め、彼の買取オプションを放棄することで、ポグバ交渉のカードにしたい云々、、、最大のライバルの突入は本来であればとても燃えるシチュエーションなんですが、この件に関してはそうでもないんですよね。選手が求めているとされる年俸1,200万ユーロってのがどうも。

ということでポール・ポグバに関してMDとSPORTで共通しているのは、彼としてはバルサでプレーをしたいけれど、ミノ・ライオラは選手を高く売りたいこと、マドリーは小切手パワーでバルサ有利の状況をひっくり返したいこと、行き先はこのどちらかに絞られていること、などです。バルトメウもラポルタもポグバLOVEなので、もし選手がカンプノウを選ぶなら来年の夏に彼がやってくる、そういう事のようです。

ディ・マリアの契約書にアンチバルサ条項

一方、飛ばし記事の匂いの強いアンヘル・ディ・マリアに関してですが、彼のことを2日間にわたって大きく取り上げているのはSPORT紙です。それによるとバルセロナは選手にカンプノウへと来る気はないかと問い合わせてみたところ、良い反応が返ってきたことで獲得にかかる費用の算出を開始。オペレーションは非常に高額になり、また交渉にも時間はかかるだろうけれど、ハイレベルな選手をチームに加えるために戦っていく、とのことです。

同紙によると、ディ・マリアノ獲得に要する費用はざっと8,500万ユーロとなります。昨年彼を9,000万ユーロで獲得したマンチェスター・ユナイテッドに支払うのが7,500万ユーロと、レアル・マドリーに払うのが1,000万ユーロ。何故白組さんがここに登場するかといえば、昨年夏のマンチェスター・ユナイテッド移籍の際にディ・マリアが交わした契約書に、“もし選手がスペインに戻るのであれば1,000万ユーロをマドリーに支払う”との条項があるからだそうです。まあほとんど対バルサ条項と言えます。

この“アンチバルサ条項”に関してはMD紙の意見は異なっていまして、それによると契約書にはバルセロナへの移籍を禁じる条項が含まれている。よって、“バルサがディ・マリア獲得を真剣に計画しているとのウワサがあるけれど、それは絶対的に不可能だ”とMD紙は断言しています。ディ・マリアがオールド・トラッフォードをこの夏で離れるとして、行き先はカンプノウ以外のどこかだ、と。

どちらのアンチバルサ条項があるにしても、バルサには南米トリデンテがいる以上、ディ・マリアを前線で使うとなれば控えとなる可能性が高く、その選手に8,000万ユーロ以上の出費はありえない(ポグバが来るなら8,000万ユーロほど要るし)。中盤で起用するならイニエスタが割を食うことになり、それならデニス・スアレスを育ててほしいです。普通に行くなら、“フィデオ”の新天地はペップバイエルンなんですかね・・・?

 

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