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マスチェ(第4)主将 誕生!

ついにヘフェシートがカピタングループ入り。

ハビエル・マスチェラーノが2015/16シーズンの第4カピタンになる!8月4日(火)、嬉しいニュースがクレに届きました。前日に夏休みを終えたクラウディオ・ブラボが戻ってきたことで、トップチームの全メンバーが揃ったこの日、FCバルセロナのロッカールームでは“カピタン総選挙2015”を実施。投票の結果、アンドレス・イニエスタ、レオ・メッシ、セルヒオ・ブスケツに次ぐ第4カピタンにマスチェラーノが選出されたのでした。ここ数年は選挙のたびにマスチェが選ばれてほしいと思っていたので、非常に嬉しい報せです。

7年続いた“カンテラーノ支配”に変化

今回のカピタン総選挙は、偉大なるチャビ・エルナンデスの退団によってカピタンズに生じた穴を埋めるためのものでした。昨シーズンにチャビとともにカピタングループを構成していたアンドレス・イニエスタ、レオ・メッシ、セルヒオ・ブスケツはそのまま階段を一つずつ上がり、それぞれ第1~第3カピタンへ“昇進”。そして空席となった第4カピタンを選ぶための投票が昨日のトレーニング前に行われ、ハビエル・マスチェラーノが選出されたのでした。

ヘフェシートはその投票結果を誇りをもって引き受けながらも、同時に驚いてもいたそうです。2008年にカピタンズがプジョル、チャビ、バルデス、イニエスタ体制となってからはプジ退団までその顔ぶれが続きましたし、その影響かここ数年のバルサのカピタン投票はカンテラーノであることが重視されているように見えました。以前はそういうわけでもなく、カンテラーノの重みが増し始めたのは2003年にプジョルが第3カピタンになってからのようです(2008年のバルサ公式記事より)。当時のカピタンはルイス・エンリケフィリップ・コクーの二人体制で、プジョルが加わって3人になりました。

その後、プジョルルイス・エンリケの後任として第1カピタンになった時(2004年?)、ロナウジーニョに次ぐ第3カピタンとしてチャビ・エルナンデスが選出を受けます。そして太陽王ロニーが去ってビクトル・バルデスイニエスタが任命され(2008年、四人体制開始)、そこからカンテラーノ支配が続いてきたわけです。外国人選手のカピタンとなると前述のロニーの他は、フィリップ・コクーやあのルイス・フィーゴあたりしか記憶にない。今回も在籍年数の長いジェラール・ピケが有力ではないかと言われていました。

集計・発表係はセルヒオ

そこにマスチェラーノが今回、“風穴”を開けた。カピタンの条件とはなんぞや、と考えると、キャプテンシーやカリスマ以外にはチームへの献身やクラブへのコミットメントが挙げられ、チームに尽くし脇役であることを厭わないマスチェの人となりがチームメイトたちに高く評価されたのでしょう。チームが困った状況に陥った時は、彼を会見当番として送り込めば間違いなく良いコメントを出してくれるという、困難から決して逃げない人格者っぷりも勿論カピタンに最適。すでに彼は事実上のカピタンでしたし、投票によってそれが公式になったわけです。

トップチーム選手全員による投票は4日のトレーニング開始前に行われ、その集計係はセルヒオ・ブスケツが担当したようです。バルサ公式の動画では確認できないのですが、セッションのためにグラウンドに出てきたセルヒオは一枚の紙を手にしてます。それはSPORT紙の写真で確認可能です。

そのSPORTの記事を読んだところでは、セルヒオは注目の発表は全員が集合してから、その瞬間まで中身は秘密という性格ではないようで、彼に近づいてきたメッシスアレスにちらりと中身を見せ、続いてバルトラマテュー、ネイマール、テル・ステーゲン、アルバ、と全員に報せて回っています。選手たちはその投票結果を見て、皆一様に満足そうな表情を浮かべている。スタンドでその様子を見ていた報道陣はきっと、早くこちらにも結果を教えてよ、とやきもきしたことでしょう。

そしてトレーニング開始前に選手とスタッフたちが円陣を組み、全員の拍手があった後、マスチェラーノが照れくさそうに頭をぽりぽり掻いてウォームアップへと向かっていったという次第。選手なら通常は憧れるであろう代表チームのカピタンを、「相応しい人間が担うべき」とメッシにあっさりと譲ってしまうヘフェシートですから、バルサのカピタンも拙者には勿体ないと言ってるかもしれませんが、チームメイトに選ばれたのですから誇りをもってチームに尽力してくれるでしょう。よろしくお願いします!

 

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