代理人とクラブが話し合い、近日中に決着か
「マスチェラーノがバルサに最後通牒」という強い見出しが12月6日のMD(ムンドデポルティボ)紙を飾っています。それによるとマスチェは是が非でもこの冬にバルサを出ることを決断。ウンティティの長期離脱を受けても考えを変えることなく、届いているオファーに応えるようクラブに最後通牒を出したと伝える同紙です。
代理人がバルセロナに滞在中
マスチェラーノが冬マーケットでの退団を実現させるために、クラブにプレッシャーをかけている。それはSPORT紙も同じ見解です。
どうやら今、マスチェラーノの代理人 ワルテル・タメルがバルセロナに滞在しているらしく、近日中にロベルト・フェルナンデス(強化技術部長)と会って問題を決着させてしまうのが選手側の考えと。今日明日のうちに返事を求める、とは急な話です。
この選手側の移籍要求を、バルサが拒んでいることもMDとSPORTで共通しました。
重鎮マスチェラーノが移籍すれば、クラブが狙っている年俸総額の減額に役立ちます(マスチェの推定年俸600万ユーロ)。が、現状で彼を移籍させることは得策ではない。火曜日のスポルティング戦終了後、ディレクターのギジェルモ・アモールは「原則として、私たちの考えは彼の残留。彼は私たちの戦力だ」と引き留めの意思を強調しています。
バルトメウは「マスチェの話を聞く」
FCバルセロナ会長ジュゼップ・マリア・バルトメウもまた、希望はマスチェラーノの残留です。しかしアルゼンチンのラ・ナシオン紙の取材に対して、選手側との話し合いに応じる考えであることを明かしています。
「2010年にマスチェラーノと契約をしたのは私だった。彼を求めて、リバポー行きの飛行機に乗ったんだ」「彼には残ってほしい。けれども私たちは人間的な(人情のある)クラブだからね、選手の意見を聞くために席に着くよ」
選手が移籍を願っても、それが叶わないことはマルコ・ベラッティやフィリッペ・コウチーニョの件で明らかになってはいますが、バルセロナは結果的に「去る者は追わず」となることが多い。夏のムンディアル(W杯)への出場準備のために移籍をしたい、とのヘフェシートの希望を受け入れるんじゃないでしょうか。
ヘフェシートを冬に手放す5つの利点
では、どんな物事にもプラスの側面はある・・・ との観点から、マスチェラーノをこの冬に手放すことによる利点を半ば強引に考えているのがMD紙です(まだ退団が決まったわけではないですが)。
- ●年俸総額の軽減(選手年俸がクラブ予算の7割を超えている)
- ●移籍金が約束される(どうしてもマスチェを欲しいなら、割り増しの移籍金を支払え)
- ●怪我の可能性を回避(夏までに怪我をすると、移籍金を得にくい)
- ●不満選手がいなくなる(意思に反して選手を残すことはネガティブ)
- ●後釜となる選手の獲得費用をまかなえる(たとえば、イェリー・ミナは900万ユーロ)
やはり財政面に関する利点がほとんどです。それも夏に移籍するよりはまだマシ、という程度でしょう。スポーツ面を優先するなら、マスチェラーノのような実績と信頼ある選手がいなくなるのはスカッドにとって明らかにマイナス。7年間クラブに尽力してくれたマスチェですから、希望を出す権利があるとはいえ、バルサにしてみれば厳しいです。
このニュースのまとめ
- ・マスチェラーノはバルサに対し、届いているオファーを聞くよう強く求めた
- ・今日明日にも選手代理人との話し合いか
- ・バルトメウはヘフェシートの話を聞くとコメント
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