走り、ボールを蹴り、シュートも放った。
FCバルセロナの10番、リオネル・メッシのクラシコ復帰が真実味を帯びてきました。今週月曜日にグラウンドでのランニングを開始し、リハビリの第3段階に入ったと伝えられていたメッシ。そこから少しずつペースを上げ、問題なく走れるようになったらグループ練習に加わり、さらに実戦で通用するフォームに上げていよいよゲーム復帰、それにはおよそ3週間が必要だろうと報じられていていました。しかしクラックは昨日木曜のトレーニングで早々にグループ練習に復帰。すでにシュート練習も行っているとされ、この調子で回復を続けたなら、9日後のレアル・マドリー戦には本当に間に合いそうです。
グループ練習に復帰したとの嬉しい報せ
レオ・メッシがすでにグループ練習に参加したぞ、のニュースは嬉しい衝撃を伴って世界のバルセロニスタへと伝わっていきました。シウター・エスポルティーバに一週間ぶりに姿を現し、グラウンドでのランニングを始めたらしいぞとのニュースが入ってきたのが今週月曜日(9日)のこと。当初レオは、ヒザを痛めてから6週目になる先週からランニングを開始すると予想されていたので、回復は1週間ほど遅れている、21日のクラシコには間に合わないだろう、との見方が強まっていました。
それがここへきての“突然の”グループ練習復帰と、すでにシュートまで打っているとの報せ。これに対して昨日まで“間に合わない派”だったSPORT紙も美しい方向転換を見せ、「彼の回復は順風満帆である」と事もなげに記しています。このあたりの切り替え術はさすが。メディアの予想合戦では、可能性は十分あると繰り返していたMD紙の勝利になりそうです。
おそらくはクラブのトレーニング施設には来ず、アルゼンチン代表の理学療法士たちと自宅でリハビリを行っていたという先週、これがカギなのでしょう。ここで密かに大きな進展があった、と推測できます。ルイス・エンリケは先週から、レオの回復は「非常に順調」と語っていましたが。
クラブ公式動画には姿は見えぬが・・・
各国代表戦に選手の大半を連れて行かれているルーチョチームは昨日、ごく少人数でのトレーニングを行っています。参加したのはマシップ、アドリアーノ、マテュー、アレイシ・ビダル、セルジ・ロベルト、ルイス・スアレス、サンドロらトップチームの選手たちと、バルサBのダニ・ロメラ、そしてフベニールのアンドレウ、パク、カルボネルら若者たち4人です。
そしてメディア情報が確かであれば、ここにレオ・メッシも加わっていることになるのですが、バルサ公式ウェブ動画を見ても、メッシらしき選手の姿は映ってはいません。それはつまりクラブが意図的にメッシが映っているところをカットしているということ。あるいは各メディアの報道が嘘っぱちか、のどちらかとなります。最近のバルサは、怪我人に関してことごとく不透明。情報操作なんて、バルサらしくないんですけれど。
SPORT紙もMD紙も、メッシが昨日のグループ練習を問題なくこなした、との内容で一致しています。さすがにチームメイトたちと同じリズム、というわけにはいきませんでしたが、感触は上々だったようで。SPORT紙によれば、メッシはセッションの最初に行われるロンドに参加し、ポゼッション練習にも加わり、最後は4対4のミニゲームで攻撃だけを行うジョーカー役(どちらのチームにも付く)もこなしたそうです。そこでは軽めのリズムながらもシュートを放ち、しっかりゴールも決めたらしく。かなり順調な印象を受けます。嬉しそうなレオの表情も想像できます。
リハビリは最終段階へ
さてレオ・メッシはこれからの一週間で、トレーニングのリズムを徐々に上げていくことになります。具体的に行われていくのは、コーンの間をじぐざくに進むドリブル スピードを変化させるダッシュ、進行方向を変えるダッシュ、シュートの強度上昇、ジャンプ、インターバル走などなど。チームは金曜日から3連休に入り、次回セッションは月曜日からの予定となっていますが、一日も早い復帰に燃えるメッシはもちろん、週末も単独でトレーニングに励んでいくことでしょう。フォームを上げるうえで、非常に重要な一週間です。
ジョルディ・マシップは11日(水)、Esports COPEのインタビューの中でメッシについて訊ねられ、「レオは誰よりもクラシコでプレーしたがってるよ。彼は自分の仕事を良くやっているし、ドクターやミスターたちとクラシコに出場するかどうかを決めることだろう」とコメント。先月末には“是が非でもマドリー戦に出場する考えはない”、“確実な回復優先”と言われていたメッシでしたが、どうやらベルナベウ遠征に間に合いそうな感触を得て、意欲を燃やしていると思われます。
9月26日のラス・パルマス戦でヒザの靭帯を痛めた後の診断では、回復には7-8週間が必要とされていたメッシ。この週末でちょうど7週間が経過しますから、マドリー戦に間に合ったとしておかしくはないとして、同時に確かなのは期間ギリギリの復帰になる点です。わずか10分の出場でも、再発の危険性は存在する。それはメッシ本人も解っていますから、さすがに無理な出場はしないでしょう。今はチーム状態が良いですし、無双モードに入っているネイマールとルイス・スアレス、それにイニエスタたちでマドリーに勝つ可能性は十分あります。でもレオがベンチにいると、それだけで相手への圧力になる。ベンチでチームメイトを見守るけれど、最終的に特に出番なし、が理想の展開です。
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