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メッシ、焦らずじっくり回復中

成熟したクラックは無理な復帰を目指さない。

不完全燃焼に終わった国王杯ビジャノベンセ戦(0-0)にファンが軽いため息をついていた29日木曜、ある意味衝撃的なニュースがカンプノウ周辺に流れました。ドグラス・ペレイラの右足の甲に亀裂が確認され、8週間の離脱!ビジャノベンセ戦の開始2分にボールを蹴ろうとして相手選手の足と足が衝突、それによって骨が痛んだわけですが、なんという怪我の多さでしょうか。試合に出るたびに負傷する、そんな印象の選手です。相手選手とボールを競り合うなかで怪我をした、と言えば、レオ・メッシもそうでした。彼は左ヒザの内側靭帯を損傷し、全治7-8週間。リハビリはそろそろ第3段階へと入り、近々ランニングを開始することになる見込みです。

近々ランニングを開始する

リオネル・メッシは9月26日のラス・パルマス戦にてヒザの靭帯を痛め、そこから懸命に休日返上でリハビリに励んでいます。悲報が入った日は、7-8週間とはなんと長いことかと思いましたが、早いものですでに4週間が経過。回復のための期間はもう半分以上が経過したことになり、メッシ本人のみならず、ファンとしましても期待が徐々に高まっているこの10月末です。

当初の診断どおり、7-8週間でプレーを再開できるとすれば、メッシに医療部からの出場許可が下りるのは11月14日から21日にかけてとなります。リーガ第12節のレアル・マドリー戦は21日(土)ですから、昨年のルイス・スアレスの出場停止明けといい、どうしてクラシコはこういう(絶妙な?)タイミングでやってくるのかと感心すらしますが、際どい日程だからこそ回復の遅延は避けなければならない。担当する理学療法士さんの気合と責任感は相当なものでしょう。

メッシはここまで、クラブの理学療法士ルジェール・ジロネスと二人三脚でリハビリを続けてきました。治療段階としてはそろそろ第2フェーズの終盤に差し掛かっており、今週末、あるいは来週始めからは第3フェーズに入ろうというところ。第2フェーズの目標は来るべきランニング開始へと向け、靭帯の再生を後押しすることにあります。アイシングをしたり、電気治療をしたりしながら、少しずつ可動域トレーニングを行い、周辺の筋肉を鍛えなおして、、という第2フェーズです。

リハビリが第3段階へと入ると、いよいよランニングが始まります。最初は短い距離を軽く走り、徐々にリズムを上げていく。中強度のランニングを連続して行えるようになることが、このフェーズでの目標です。このあたりは28日付のSPORT紙を参照しているのですが、それによるとトレーニング復帰への“待合室”であるこの第3フェーズがリハビリの最重要時期。さまざまな有酸素運動、無酸素運動などで失われた体力・筋力を取り戻していく段階でもありますから、かなりハードなメニューにもなるようです。

そしてここからはメッシが信頼する、アルゼンチン代表の理学療法士でもあるルイス・ガルシアマルセロ・ダンドレアの両氏がリハビリに加わってきます。MD紙によると、ダンドレア氏は今週月曜日からメッシ邸に泊まって彼の状態を診ているようです。

経験と成熟がもたらす落ち着き

今回のレオ・メッシで特徴的なのは、チームにとっても彼にとっても非常に重要なレアル・マドリー戦とはいえ、是が非でも出場しようという考えがないことです。無論間に合わせるために努力をしていくけれど、もしダメな場合はリスク承知の強行出場はしない。目標はあくまでも確実に回復すること、再発を避けることにあります。シーズンは長いですから、前半戦のこのクラシコで勝負が決まることはない。ここで無理をすることで、さらに多くの試合で大エースを失うことの損失の方が大きいです。

メッシのそんな変化は、過去の怪我からの教訓や、28歳となって成熟したことから訪れています。愛息チアゴくんの存在もきっと影響していることでしょう。焦ることなく、精神的なゆとりをもって怪我と向き合えるようになったレオ。今のチームにはネイマールスアレスという破壊力のあるクラックたちがいることも、彼らに任せておけば大丈夫だという安心感を生んでいるでしょうし、アルゼンチン代表のタタ・マルティーノが11月のムンディアル予選に彼を招集しなかったことも、落ち着いてリハビリに臨めている大きな要因です。自分がなんとかせねば、と一日も早い復帰に必死になっていた2013年とは多くのことが異なっています。

マスチェ兄貴の助言

また、MD紙によりますと、兄貴分であるハビエル・マスチェラーノの助言もまたメッシを落ち着きを与えているようです。それによるとヒザを痛めたレオに対し、一番に焦るなよと助言したのがヘフェシートだそうで。マスチェラーノは2013年4月2日のチャンピオンズPSG戦(メッシが太ももを痛めたのと同じ試合)で今回のメッシと同じ怪我を経験していて、全治6週間との診断を受けました。そして5週間後にグループ練習に一部復帰したのですが、ここで無理をせず、8週間後に満を持してピッチへと戻った。そういった経験から彼は、レオに無理をするなよとアドバイスしたのだそうです。あのマスチェ兄貴にそう言われたら、無理なんてするはずがない^^。

ということでメッシはクラシコでの復帰を厳守すべき期日に設定することなく、焦ることなくじっくりとリハビリを実行中。それでマドリー戦よりも前に怪我が100%癒えれば、すばらしいことです。

 

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