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ノリート交渉、前進中?

セルタは10番退団に向け準備を進めている模様。

トリデンテを補完する“第4のデランテロ”獲得を目指しているFCバルセロナにとって、ノリート加入を強く求めているとされるルイス・エンリケの希望を満たせるかどうかは、これからの数日間に懸かっています。ルーチョがセルタのエストレーモにこだわっている件は秋口より伝えられていましたし、約2週間前には交渉は大きく前進したとも報じられたノリートでしたが、それからはこれといった進展はないようで。29日(金)に閉じるらしい冬のマーケット期間内にオペレーションを完了できるよう、これから交渉は最終ストレートに入っていきます。

バルサはレンタル移籍を望むが…

セルタ・デ・ビーゴがFCバルセロナの求めるノリートことマヌエル・アグード(29)を冬のマーケットで手放す条件はいたって明快、契約解除金である1,800万ユーロの支払いだと言われます。契約で設定されたその額が支払われ、選手本人もまた移籍で合意するなら、所属元クラブにそれを止める方法はない。しかしバルセロナはEBITDA(EV/EBITDA倍率?)が一定ラインを超えてはならないとのクラブ規約の関係からこの冬に1,800万ユーロを出すことは出来ず、買取オプションを付けるから今はとりあえず後払いのレンタルでポルファボール!とセルタにお願いしているところのようです。

ただし買取オプションの行使を約束する条項を付けると会計監査役に“この冬の支出である”と算定される恐れもあることから、買取は確約しない方向で行きたいとのこと(MD紙)。外野のファンが恐縮してしまうくらいに無茶な話であります^^;

しかし攻撃面におけるチームの中心選手を失うことになるセルタとしては、ファンを納得させるためにも競争力を維持するためにもその代役を確保しなければならないわけで、実力ある選手を押さえようとするなら資金が要る。なのでバルセロナが夏頃に支払うとするノリートのレンタル代金を幾らか前払いしてくれよ、とご尤もな要求をしているなか、バルトメウ理事会はそれも免除してもらうなんとか良い方法はないものかと知恵を絞っている、セルタサポーターからすれば苛立つに違いない状況です。カネを出せないのに虫がいい事言ってるんじゃないぜ、出直して来い、てなものです。

では、バルサが楽観的だという提案内容がどんなものかといいますと、MD紙曰く、オペレーションにセルタが納得するカンテラーノ(ムニール、サンドロ、サンペール)を含ませるのもその一つだそうです。また、ノリートがバルサで一定数の試合に出場し、夏以降の残留も望めばセルタに対し移籍金を支払うのですが、先に述べたようにこちらの確約はなされません。MD紙はバルサ筋の情報として、バルサからセルタへの提案はあちらの理事会とファンを納得させるに足るものだと伝えていますが、果たしてそんな妙案があるのでしょうか。

ノリートの後任探し

この25日付のSPORT紙によれば、セルタ・デ・ビーゴによるノリートの後任探しは順調に進んでいるのだそうです。候補としましては二人の名前が挙がっていまして、一人目はアトレティコ・ミネイロ(ブラジル)のチーム得点王ルカス・プラットで、ブラジル方面では昨日からセルタが関心を持っていると報じられている模様。移籍金は約800万ユーロらしく、もしバルサがノリートのレンタル移籍を望むなら、セルタからアトレティコ・ミネイロへの支払いも先延ばしとならざるを得ず、こちらも頭金の支払いなどが話し合われているみたいです。

もう一人の選手は、アトレティコ・マドリーがレンタルOK対象としていて、複数のクラブが関心を持っているというオリベル・トーレスです。ノリートオリベル・トーレスは全然タイプの異なる選手ですが、キラキラ星として定評のある若手ですから、彼を借りられるのであればセルタファンも良しとするかもしれません。眉唾物の話ではありますが。

いずれにせよ、ノリートの代役選手を確保できない限り、セルタからバルサへの交渉ゴーサインは出ないでしょう。もし話が進んだとしてもそれは明日かもしれないし、マーケット期限ギリギリかもしれない。しかし最後の言葉を持っているのはセルタさんで、得がないと判断するなら断ればよい話ですから、バルセロナとしては準備をして待つしかないです。木曜になってもなんの動きもなければ、難しいでしょうか。

水曜のコパも欠場の見込み

とはいえ、バルセロナとして有利なカードは、ノリート自身が古巣であるFCバルセロナ移籍に非常に乗り気だとされる点です。この話題に対してノリートは一貫してコメントを控えていますが、クラブにはすでにバルサへ移籍したいとの意思を伝えているらしく。心が他所へと離れている選手をチームに引き留めてもあまり良いことはありませんから、ノリートをバルサへ出すほうが結果として良いと考えるなら、セルタは首を縦に振るでしょう。

ノリートは現在、ハムストリングスにトラブルが生じているとの理由により、年末から試合出場を控えています。しかしながらこれは、移籍を前にした選手がリスク回避のためにできるだけ出場を控える、よくあるパターンのようにも思え、全治4週間と診断を受けた選手が6週間が経過しても欠場を続けているとなると尚更。セルタのエドゥアルド・ベリッソ監督は「複雑な部位であり、再発を避けたいから」と説明していますが、SPORT紙などは“バルサを楽観的にさせる徴である”と表現しています。

セルタは今週、強敵アトレティコ・マドリーとの国王杯1/4ファイナル・ブエルタが控えており、勝ち抜けを狙うセルタは週末のリーグ戦で複数の選手を休ませたそうです。しかしセルタのベリッソ監督はおそらく次のカルデロン対決でもノリートを起用しないだろうというのが大方の見解。予想されたとおりに欠場となれば、“やはり・・・!”となるでしょう。ということで、今週はこの話題がバルサ系メディアで大きな比重を占めること間違いない、ノリートの話でした。

もう一人の動向が注目されるデニス・スアレスはビジャレアルが難色を示しているため、この冬のルーチョチーム加入は困難そうです。

 

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