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ルイス・エンリケ「決着はまだ付いていない」

ネイマールは契約更新するだろうとバルサ監督。

アスレティック・クラブとの連戦、厄介なマラガ遠征、そして週末にアトレティコ・マドリー戦を控えてのこのアスレティックとの最終対決と、心臓破りのカレンダーの真っ只中にいるFCバルセロナ。ちょうど10日前のリーグ戦にて、バルサはビルバオを6-0で破っていますが、国王杯へと戦いの場を移しての勝負は同じように易々とはいかないでしょう。サン・マメスでの第一戦を1-2で先勝したとはいえ、油断をすればひっくり返されて不思議のないスコアですし、バスクチームが激しい試合を行ってくることに微塵の疑いもありません。ルーチョチームはトリデンテが復活する一方で、中盤の主力たちが熱を出していてピンチとなっています。

アスレティックの手強さは知っている

敵地でのイダ(第一レグ)で2つのアウェイゴールを奪って勝利。これは次ラウンド進出に向けて非常に有利なスコアではありますが、アスレティック相手の1-2は何を保証するものでもない、というのがルイス・エンリケの考えです。火曜日のトレーニング終了後に行われた前日会見にて、バルサ監督は警告を発しました。

イダと同じアスレティックを予想している。彼らは私たちを苦しめてくるだろうし、得点が必要なことでより危険なライバルとなるだろう。私たちはアスレティック戦の難しさをよく分かっている。選手たちにもスタッフにも、過信は一切ないよ。イダが終わった瞬間から、アスレティックの最後の得点とは関係なく、勝負はオープンな状況だと私は考え続けているんだ。決着はまだ付いていない。聡明なるファンも同じ考えであることと思う」

アドゥリスの得点によってゲームプランが変わることはないさ。私たちの目標は相手チームを内容で上回り、試合に勝つこと。私たちは私たちだ」

チーム事情に関しては、イニエスタ、ブスケツ、アルダ・トゥランが発熱によりトレーニングを欠席しているとの情報がクラブより発表されていて、アスレティック戦は欠場が濃厚そう。主力選手たちの思わぬ体調不良に頭を抱えているであろう監督は言います。「彼らがどういう状態か、明日見ていくさ」

一方、マラガ戦を筋肉の違和感で休んだネイマールは間に合う見込みです。「彼がいてもいなくても、同じようにプレーすることを目指していくさ。誰がプレーしようとも、私たちのプレーへの考えは変わらないんだ」。そしてフロレンティノ・ペレスががネイマールにメガオファーを出したとのウワサについては、珍しく、「私は彼がバルサとの契約を延長すると思ってるよ」とコメントをしています。

24試合無敗、疲労、取りこぼし

ルーチョチームは現在24試合無敗と、クラブワールドカップ後は調子を落とすジンクスにやられることなく好成績を持続しています。「その数字は、私たちがコンスタントであり安定していることを示している。とても良いことだよ。今はシーズンの重要な段階の一つだしね。ただ、それによって私たちが成功に近付くなら素晴らしいけれど、全てが決まるのはこれからだよ」

厳しい冬を乗り切るにあたって、ルイス・エンリケが気にするのはチームの疲労です。「数多くの試合をこなすことによる疲労を私は気にかけている。私たちはカギとなる試合に激しくプレーをしているけれど、チームは良い状態にあるよ」

今季は上位チームもまた勝点を取りこぼしているリーガ・エスパニョーラ。今後もその傾向は続くことだろう、というのがガッツエンリケの見解です。「選手たちは機械ではないからね、いろんな困難があるさ。多くのサプライズが起こるのがフットボルだし、上位3チームはこれからも勝点を取り逃していくだろう。けれども私が今興味を持っているのは明日の試合だけだ。その他の試合は先のことだよ」

生まれ変わるならブスケツ

先日のマラガ戦では、不出来だったトーマス・ベルマーレンが批判を集めていますが、その扱いは正当なものではない、と監督はメディアを批判しています。「マラガ戦の前半はチーム全体のパフォーマンスが低調だった。彼ひとりが悪かったとの考えは間違っている。私のベルマーレンへの信頼はシーズン開幕当初と変わりはない。つまりは彼を非常に信頼しているよ」

内容が悪いながらも結果を手にしたことが重要だ、とエンリケは強調します。「もしプレーの内容が悪ければ、負けるのが必然の流れだ。けれども輝きを放てない試合で勝つ方法を知っていることもまた重要な意味を持つんだ」

そして最後、もし自分が選手として生まれ変われるのであれば、との質問に対し、ルイス・エンリケの答えは明快でした。「もう一度選手に戻れるのなら、ブスケツがいいね。彼は背が高いし、男前で感じが良く、良い選手だ。チームはバルサかスポルティングのどちらかだね」。監督たちのブスケツ人気高し

中盤がピンチ

思わぬ出来事によって突如物事の難易度が増すことがフットボルではたまにありますが、アンドレス・イニエスタセルヒオ・ブスケツアルダ・トゥランの三人が同時になんとかウイルスの侵攻を受け、アスレティック・クラブ・デ・ビルバオとの国王杯1/4ファイナル第二戦はほぼ絶望的ってのもバルサにとってかなりの不運です。クラブの発表によると、三選手はいずれも発熱によって火曜日のトレーニングを欠席しており、イニエスタアルダは自宅療養だと伝えられています。出場の可否は水曜日の回復次第とはいえ、土曜日にはアトレティコ戦が待っていますし、休むのが妥当でしょう。

第一戦に1-2で勝利したことで、地元カンプノウで第二戦をプレーするバルサはスコア的にはだいぶ有利な状況となっていますが、中盤の主力を一気に欠くのは非常にきつい。次から次へと難問が訪れるものだと改めて感心しますし、ルイス・エンリケがこの逆風をどう乗り越えていくのかに注目が集まります。とはいっても、選択肢はほとんど無く、もし熱の三人を揃って使えないなら、可能な組み合わせはマスチェラーノラキティッチセルジ・ロベルトくらいしかありません。

あるいはいつもの4-3-3ではなく、4-2-3-1にシステムを変更する方法もあります。コパのエスパニョール戦ですでに試したように、ラキティッチセルジ・ロベルトのドブレピボーテとし、アレイシと誰か(ネイマール?)をその前でサイドに張らせる。そしてメッシをメディアプンタに置き、ルイス・スアレスがプンタになるシステムです。左ラテラルはジョーカー・ロベルトを使えないとして、ジェレミー・マテューアドリアーノか。セントラルでピケとコンビを組むのが誰になるのかも含め、最終ラインの編成も気になるところです。

 

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