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ピケの自己批判:マラガ戦

バルサに言い訳は存在しないと“広報部長”。

マドリーダービーの前にマラガに勝利し、暫定首位に立って圧力をかけようとのバルセロニスタの目論みは、マラガ戦での0-0エンパテによって崩れました。2015年2月からカンプノウで47試合続けてネットを揺らしてきたバルサが、前回無得点だったのもまたカメニがゴールを守るマラガだったそうで。フットボルにはそういう因縁があるねと感心する一方、今季すでにカサで7ポイントを取りこぼしている事実には、このままでは危ないとの不安を感じずにはいられません。救いに思えるのは、マラガ戦終了後にジェラール・ピケが厳しく自己批判をしているところでしょうか。

マラガの予算と比べると…

どういうわけだかバルサ戦ではギアが数段上がるカメニというポルテーロが、ネイマールのヘッド弾を奇跡的に防いでいなければ、あるいはラキティッチのヘッドが惜しくもポスト横を通過していなければ、彼らのゴールが決勝点となり、現地スポーツ紙の表紙を飾っていたでしょう。ピケのゴールが存在しないアンドレ・ゴメスのオフサイドで無効になっていなかった場合も、同じくジェリがヒーローとして紙面を賑わせていたでしょう。ピケがエリア内で妨害されたプレーはペナルティだった、と憤ることも出来ます。

しかしながら、バルサがバルサである以上、言い訳は無用であるとジェラール・ピケは断言します。レオ・メッシ依存が際立ったこのマラガ戦において、気を吐いたジェリのリーダーシップは数少ない明るいニュースでした。試合終了後、カタランセントラルは次のように語っています。

僕らはバルサだし、選手の欠場を言い訳にすることはできない。僕らにはすごく値段の張る選手たちがいて、マラガと比べると予算も桁違いなんだからね。勝てなかったことに対する言い訳は存在しないよ」

テレビ解説などではそういった“値の張る選手”という表現は用いられますが、選手自身がそのように自己批判するのはかなり珍しいです。下手をすると、周囲がざわつく。でもピケが言うと誠実な反省だと受け止められる、未来の会長はそういうキャラです。

カンプノウでの取りこぼし

ピケはさらに試合結果についても率直に、「カサでたくさんの勝点を落としていることが心配だね。理論上勝たなければならない相手と引き分けることを誰も望まない。僕らは2ポイントを失ったよ」とコメント。「時々はボールがゴールに入りたがらないことがある。それがフットボル。前を向き続けないとね」としながらも、試合運びが拙かったことが事を困難にした、と指摘しています。

終盤に入って、得点が必要な状況になるのは厄介だ。僕らは試合に上手く勝つようにしないといけないし、もっと早く決着をつけておかなければならない。焦った状態で終盤を迎えると難しいからね」

 

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