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ピケ「このチームを信じないのなら、座席を譲ってほしい」

 

バルサにはミランを下す力がある、出来る、と強調するセントラル。

「僕らにはそれ(逆転)をやってのけられる、という感覚があるんだ」。12日にカンプノウで行われる、チャンピオンズ1/8ファイナル・ブエルタの前日会見に選手代表として出席したジェラール・ピケは、詰め掛けた報道陣を前にそう語っています。「僕らはチャンピオンズやイタリアリーグを何度も精した偉大なチームと試合をするし、彼らは厳しいライバルだけれど、僕らにはカンプノウが味方についてるし、このチームはクラブ史上最高チームの1つだからね。次のラウンドへ勝ち進むことが出来ると僕は信じている」。ワカ旦那からクレへの、激励メッセージです。

 

チームが必要とするのは、逆転を信じる9万人

このクラブの過去数年の実績を考慮すれば、ACミランに逆転勝利できると信じるのがクレの務めだ、というのがジェリの意見です。「僕らは最初の瞬間からファンの気持ちを掴まなければいけない。バルセロナのファンは、ある意味でエゴイスト。僕らのスイッチが入っていると見れば、僕らの側にいてくれるんだ。何よりも僕らが必要としてるのは、ファンの信じる心だ。僕らがやれると信じている9万人のファンだ。僕らが逆転をできないと思うソシオは、どうか(年間指定席を)フリーにするか、子供や友人に譲ってほしい

「ここ4、5年、10年、15年を見ることだよ。バルサは90年間、大きなタイトルをなにも獲得することが出来なかった。バルセロニスタのメンタリティを変えたのはクライフだよ。その後にライカーが来て、ペップが来て、クラブの歴史は変わったんだ。11年か12年前、ファンはリバルドのゴールで4位に入ったことにジャンプして喜んでいた。多くを勝ち取ってきたこのチームは、信頼に値する。時々、僕らには記憶力がないんじゃないかって思うことがあるよ。このチームは出来る。もっと出来るんだ

月曜日のカタランスポーツ紙の表紙を飾ったのは、”ティトのために3-0で勝つ”というピケの中国メディアに対するコメントでした。「その言葉に関しては、ちょっと補足したい。僕はティトのために3-0で勝つと言ったんじゃないんだ。この試合に勝つために、ティトはニューヨークから僕らを助けてくれるさ。ティトのために勝つ必要はないと思うし、バルサが3-0で勝つだろうとは僕は言ってない。僕は神官じゃないからね。みんなが望む逆転に成功するよう、僕らは全力を尽くしていく」

 

言い訳は存在しない

2-0のアドバンテージを持つミランが、零れ落ちるほどの決定機を許してくれるとは考えられません。チャンスを確実に決めることが、いつも以上にバルサには求められます。「僕らはリーガで80ゴール以上決めていて、それは2位チームよりも20点以上多い。このチームに不足してないものがあるとするなら、それはゴールだよ。ミランがどういうプランできそうか、僕らは知ってる。守りを固めて、失点しないようにしてくるだろう。でも僕らがいつものようにプレーすれば、チャンスは増えるよ。ちょっとしたディティールによって、勝負の行方はあちらからこちらへ傾くだろう」

そして。「明日の試合に、言い訳は存在しないよ。ファンは僕らと共にいてくれるだろうし、スタジアムは満員に埋まるだろう。芝生も完璧なコンディションだろう。明日は”輝き”だけでは意味はない。僕らは持てる力を出し尽くさなければならない。批判を受けてきたり、ベストフォームではないと言われてはいるけれど、このチームが明日答えを示すことを僕は確信してるよ」

周囲からの批判に、チームは心を痛めたのでしょうか。「そういうことはない。僕らは2位を13ポイントリードしての首位だし、すばらしいシーズンを送ってる。黙り込む必要なんてないんだ。コパでは敗退することになったけど、相手はあのマドリーだからね。1つか2つ悪い試合をすることはあるよ。僕らは自分たちやファンのために、勝ち抜けを目指していく。周囲を黙らせるためではなくてね」

 

ゴール前を閉ざしてくるチームとの戦い

インテル、そしてチェルシーと、エリアを閉ざすチームの前にバルサは苦杯をなめてきました。「僕らは2-0から振り出しに戻さなければいけない。出来るかぎりたくさんのゴールを決められるよう頑張っていくよ。一方で1点奪われると、僕らはかなりきつくなる。運もまた影響を及ぼすだろうね。でも信じなければならない。信じる力が強いほど、より運は巡ってくるんだ

では閉ざしてくる相手に対し、どうやってチャンスを作り出すのでしょうか。「この5年間、僕らはそういう守りを固めるチームと対戦してきたし、ミランはそのスペシャリストだ。ピッチを可能なかぎり広く使って、ボールを早く動かし、濡れている芝生を活用しないとね。チャンスは絶対に訪れるさ

注目の3バックはあるでしょうかね?「3バックでプレーすることには利点も不都合もあるからね。それはティトとジョルディが決めることだよ。僕らはそういうやり方にも、他のプレー方法にも慣れてる。3-4-3でいけば、僕らはより攻撃的になるけれど、守備でより苦しむだろう。4-3-3ならコントロールは高まるけれど、メディアプンタが必要になる。まあ見てみようよ。ミランはカウンターを狙ってくるだろうし、インテル戦と似た感じになるだろう。あの試合では僕らは中央にこだわりすぎたよ

指揮官であるジョルディ・ロウラは、冷静さが必要だと協調しています。「僕らはいつも頭を使ってプレーしてるし、だからこれだけ多くのタイトルを獲得できたんだ。明日もそうしなければいけない。でも時として、より必要になるのはハートさ。最初の瞬間から、ゴールを狙っていくことだよ。前半が終わった時点で2-0になっていたならいいね。でもそれは僕らにはコントロールできないことだ。ミランの1ゴールは僕らにとってかなり打撃となるから、守備にも十分な注意が必要だし、失点は防がなければならない。でもこのチームには、4ゴールを決める力はあるよ。このチームは勝ち抜けを目指して戦っていく。フットボルではいろんな事が起こるもの。難しい試合だけれど、審判の笛が鳴るまで可能性はあるんだ

 

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