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さらばマジップ

第三ポルテーロがなくなる来季は構想外と。

FCバルセロナがトップチームの第三ポルテーロであるジョルディ・マジップに対し、来季は構想外とすること、今季で満了となる彼との契約を延長しない旨を伝えました。バルサとマジップ側は契約の延長を含めて話し合っていた経緯があり、年初には双方が1年延長で口答合意したとも報じられてもいたのですが、ルイス・エンリケの退団に伴うチームプランニングの変化によってクラブは第三ポルテーロの廃止を決断。来季はテル・ステーゲンシレセンの二人体制でいくので、自由に移籍先を見付けてほしいと伝えた模様です。

契約延長で合意から一転

そもそもポルテーロ三人体制は、ルイス・エンリケの希望によるものでした。通常ポルテーロは正と副の二人がいれば事足りるのですが、ルーチョはバルサB時代から、もしもの場合に備えて三人をトップチームに置くことを希望。しかし、もしもの場合はそう訪れることはないので、マジップは試合のたびに監督判断によって招集外となる3シーズンでした(今季の公式戦出場はなく、トップチームでの出場は合計4試合)。

2017年6月末で満了となる契約を1年延長する方向でマジップ側とクラブは話し合い、1月末には両者は口答合意に達していたとされます。しかしルイス・エンリケが今季限りでバルサ監督を退任すると明かしたことで状況は変化、契約延長の件は一時保留となっていました(4月13日MD)。結論は新監督の決定まで持ち越しとされていたのですが、月末まで待たせておくのも選手に悪い。そこでこの水曜日に代理人氏との話し合いが行われ、もう待つ必要はないので自由に移籍先を見付けてほしい、とマジップ側に伝えられた、そういうことのようです。

(一時保留が解除されたのは、ファン・カルロス・ウンスエの昇格が消えたことの現れとも解釈できましょう)

15歳でラ・マシアの門をくぐってから、13年。2008/09シーズンにテルセラ(3部。実質4部)のUnio Esportiva Vilajuiga へと期限付き移籍した以外はバルサでプレーし続けたカンテラーノの門出に、大きな幸運を願います。ビクトル・バルデスに自身の後継者と言われていた選手の退団は寂しいですが。

アドリア・オルトラが戻ってくる

そして2017/18シーズンは、トップチームのポルテーロはテル・ステーゲンジャスペル・シレセンの二人となり、ジョルディ・マジップの担っていた第三ポルテーロは消滅します。負傷者の発生などで穴埋めが必要となった場合はフィリアル(Bチーム)へと援助を求めるらしく、おそらくそれはアドリア・オルトラ(23歳)が担うだろうと見られています。ホセ・アウレリオ・スアレスは契約満了で退団となる見込みです。

個人的には、このオルトラはバルサ入団時(2013年)からなんとなく期待していたので、数年後にはシレセンの後釜に納まっていれば嬉しいところです。オルトラは今季はアラベスへと期限付き移籍していますが、ペジェグリーノ監督はパチェコをレギュラー起用しているために出番には恵まれず。オルトラの帰還はバルサBがセグンダAに昇格した場合のようですから、こちらの点でも是非、プレーオフで勝ってもらいましょう。

 

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