ルイス・エンリケが去り、状況が変わる右ラテラル。
監督の交替は、様々な影響をチームに及ぼします。寵愛を受けていた選手は出場時間が減るかもしれないし、構想外とされていた選手はチャンスが巡ってくるかもしれない。その後者となりそうなのが、トップチームが右ラテラル不足に陥った時でも全くお声の掛からなかったバルサBの主将、セルジ・パレンシア(21)です。ルイス・エンリケは頑固なほどにパレンシアを呼ばず、バルサとの契約が残り1年少々となった彼をプレミア方面が狙っているとのウワサが出てファンはやきもき。しかしクラブはパレンシアに契約延長をオファーし、問題なく話はまとまりそうということでまずは一安心です。
3年間の契約延長を提案
アレイシ・ビダルが今季絶望となり、このままではセルジ・ロベルトが潰れてしまうぞどうしよう、という状況になった際も、ルイス・エンリケはセルジ・パレンシアを起用しようかという様子をみじんも見せませんでした。試合への招集はおろか、トレーニングにも呼ばない。フィリアル(バルサB)の不動のレギュラーとして、これには何故だと思う気持ちもあったことでしょう。
11日のMD紙によりますと(参照元)、そんなパレンシアに対してバルセロナは3年間の契約延長(~2021年)を申し出、これからのスポーツ計画を提示することでクラブとしての信頼を示しているそうです。交渉はまだ始まったばかりですが、双方共に容易に合意に達するだろうと考えているとのことで何より。マドリー方面から毒々しいニュースが流れてくるここ数日なので、カンテラーノの明るい話は清涼剤です。
バルサBとトップチームを行き来
セルジ・パレンシアの来季は、幾つかの条件分岐をします。決まっているのはひとつで、大きな成長の望めないセグンダBではもうプレーはしないこと。現在、ジェラール・ロペス率いるバルサBはすでにセグンダB優勝を決め、セグンダAへの昇格プレーオフへ臨むことが確定していますが、もし昇格に失敗した場合、パレンシアはセグンダAかプリメーラのチームへと期限付き移籍となるそうです。トップ昇格ではないのは、出場時間が優先だからでしょう。
もしフィリアルがセグンダAに復帰すれば、パレンシアはBチームに残るのですが、今年とは違ってトップチームでも出番が与えられる模様。セグンダの猛者たちを相手に継続的にプレーをしつつ、必要に応じてトップチームでも経験を積んでいく、それが現段階でのセルジ・パレンシアの来季のプランのようです。多くのクレから未来のバルサを背負う逸材と期待される彼やククレジャのような若者が、一人でもトップに定着しますように。カンテラーノを中心としたチームの再建への第一歩となりますように。
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