ムンディアルもあるので試合に出たい。
ルイス・エンリケの退団に伴い、バルサ生活が終わりに向かうのではないかと見られているのがアルカンタラ家の次男ラフィーニャです。アストゥリアス人指揮官のバルサ監督就任した2014年夏に、同じくセルタ・デ・ビーゴからカンプノウに戻ってきたセントロカンピスタでしたが、才能を大いに期待されながらも怪我に泣かされ継続的にピッチに立つことは出来ず。ルーチョがバルサを去る来季は出場時間が減少する可能性がありますし、2018年夏にはムンディアルも控えていることから、より試合に出られそうなチームへ移籍することを検討中だと報じられています。
予想される出番の減少
ラフィーニャがバルサ退団を真剣に検討している、と報じたのはラジオ局COPEのバルセロナ支局のようです。それにMD紙が続き、以下のように伝えています。
セントロカンピスタの考えに大きな影響を及ぼしているのは、メディア情報によれば、“恩師”であるルイス・エンリケのバルサ監督退任です。ラファはエンリケが率いていたセルタでレギュラーとして活躍し、ミスターのバルサ監督就任と同時に武者修行を終えてカンプノウへと帰還。度重なる怪我のために真価を発揮できたとは言いがたいですが、膝の重傷から復帰した今季は序盤に重要なゴールを決め、ルイス・エンリケが3-4-3を導入した終盤には偽エストレーモとして主役のひとりになっていました(その後、半月板を傷めてシーズン終了)。
しかし彼を高く評価するルイス・エンリケがチームを去ることで、ラフィーニャには迷いが生じているとEsports COPEやMDはいいます。ムンディアル(ワールドカップ)が控えるシーズンは、各国代表チームでレギュラーの位置にない選手たちはそわそわするのが常ですが、ラファもその一人と。ロシア大会にブラジル代表に招集されるためには継続的な試合出場が重要となり、バルサではそれが保証されないのが移籍を真剣に検討中と報じられる理由です。
3,000万ユーロ以上のオファーが届けば
MD紙の記事(こちら)では、ラフィーニャの移籍は完全移籍と期限付き移籍の両パターンが考えられるようです。
基本的にFCバルセロナはラフィーニャの退団を望んではいませんが、もし新監督が補強に大きな投資を求めるのであれば大きな収入も必要となり、ラファなら“求婚者”には事欠かないであろうというのがMDの見方です。Esports COPEやSPORTを含めて、もし3,000万~4,000万ユーロのオファーが届くのであれば、バルサはラフィーニャを手放すだろうとしています。彼とバルサの契約は2020年まで。契約解除金は7,500万(6,000万?)ユーロです。
一方で期限付き移籍ですが、MDはラファがブラジルのクラブでの1年間のプレーを考えているといいます。同紙曰く、ラフィーニャは過去に何度かフラメンゴでプレーしてみたいと発言していて、ムンディアル出場を視野に入れるとこれは興味深い選択肢になるだろうとのこと。それはそうかもしれません。
いずれにせよ、話は新監督がラフィーニャを戦力としてどう考えるか次第でしょう。そして怪我が多くて控えの選手に3,000万ユーロ以上のオファーが果たして届くかどうか・・・。売り上手の白組さんならいけてしまうんでしょうが、バルサでは無理そうです。1,200万ユーロほどで手放し、バーゲンだと批判されてる光景が目に浮かぶような。それでもクラック獲得の資金捻出のためにドナドナする?ジョーカーになれるラフィーニャですから、怪我さえなければ出場機会はそれなりにありそうですけど。
※このMDの報道を受け、ラフィーニャの父マジーニョがSporTVのなかで「馬鹿げている」と否定。「ラフィーニャにバルセロナを去る考えは一切ないし、クラブとは2020年まで契約があるので、それを正常に満了したい」と明言しています。
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