パワーとスピードを上げるべく、セントロカンピスタは食事に気を配る
ウェンブリーでのトッテナム戦、メスタージャでのバレンシア戦と2試合続けて先発起用され、上々の評価を手にしているアルトゥール・メロ(22)。文化もフットボールも異なるブラジルからやって来てまだ2ヶ月半ほどにして、独特なバルサ流にあれだけ適応しているのだから立派なものです。
バルサの表情を変えたとまで言われるそのプレーは、まるでカンテラーノのごとし。9月まではほとんど出場機会もなかったことを考慮すれば、驚異的ですらあります。
そして10月6日のMD紙によりますと、アルトゥールはヨーロッパのフットボールとバルサの過密日程に適応するため、フィジカル強化にも取り組んでいるのだとか。ブラジルに比べて欧州は展開のリズムが速いですから、土台がヤワだと自慢の技術を満足に披露できません。
強靱な身体は良質な食べ物から
そこでアルトゥールが最初に目指しているのは筋肉の強化です。
速く、敏しょうに動けるようになるためにマッスルパワーを付ける。
良い筋肉を付けるためには栄養が重要ってことで、アルトゥールはクラブの栄養士さんにお世話になると同時に、シウタット・エスポルティーバ(クラブの総合スポーツ施設)にトレーニングに行く日は二回の食事、つまりはトレーニング後の昼食だけではなく朝食もまたトップチーム専属栄養士によるバランスの取れた料理を食べるようにしているそうです。
バルサ選手の食事改革といえば、これ。
- ●肉類の摂取を減らし、魚類をよく食べる!
- ●炭酸飲料も飲まない
- ●サラダをたっぷり食べる
肉ではなく魚、はもう定番です。
質の良い食事を取りつつ、日々のトレーニングジムでせっせと筋肉を鍛える。
バルサには世界最高選手という最高の手本がいますし、数ヶ月後のアルトゥールがどう進化しているのかが楽しみですよね。イバン・ラキティッチやセルヒオ・ブスケツらも大いに参考になるでしょう。
パス142本
そんな筋肉強化を目指しているというアルトゥールは、先日のバレンシア戦(1-1)でなかなかの数字を残しています。なんとチーム最多となる142本ものパスを試み、91%にあたる135本を成功させているというデータです。
あの試合はとにかくバルサがパスを回し、データ分析企業OPTAによるとチーム全体で991本のパスを試みた異常な試合だったのですが、それにしても142本ってのはすごい。
2012年のレバンテ戦でチャビ・エルナンデスが148本のパスをしていて、142はラ・リーガのアウェーチーム選手としてそのチャビ以来の最高記録だそうです。
バレンシア戦のアルトゥールは後半に何本か相手ペナルティエリア内へのパスを試みていたので、その調子で勇気をもってチャレンジしてほしい。なにせまだ公式戦での先発出場は6回目ですからね。順調に成長すれば、来季といわずに今季中にも鉄板選手になってるかも。
このニュースのまとめ
- ・アルトゥールが速さを増すためのプラン
- ・それは食事改革と筋トレ
- ・メスタージャでは142本ものパスを試みた
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