バルセロナが個人合意を手にし、獲得作戦は大きく前進したという。
フレンキー・デ・ヨングがバルサ入団へと近づいています。FCバルセロナからのオファーに選手側がOKを出したらしいことで、事実であれば獲得作戦は半分以上が完了。次はいよいよクラブ間の交渉へと移り、これがまとまればアスルグラナのデ・ヨングが誕生となります。
夏から取り組んだオペレーション
デ・ヨングがバルサにOKを出した、と大きく報じる12月27日のSPORT紙によれば、フレンキーはFCバルセロナの条件提案を了承、夏から取り組んでいた獲得オペレーションはまず最初の目的を達成しました。
バルサのデ・ヨング獲得作戦は、思っていたほど容易ではありませんでした。
他クラブに奪われたくないので2018年夏の獲得も狙いましたが、これはアヤックスの完全拒否によって断念。案の定というか秋以降はバイエルン、シティ、PSGといった競合クラブが登場し、一時は他クラブと合意なんていう誤報も流れました。
各クラブのオファーを一度聞いてみるためにアリ・ドゥルスン代理人が動いていたことが、「●▲と合意か」との憶測を呼んだのです。
2週間前の“プロポーズ”
話が動いたのは2週間前(12月13日)、バルサの正式な書面での提案を聞くために代理人氏がバルセロナを訪れた時です。最終決断を下すために、第一志望であるバルサに一歩前進してほしかったフレンキー。
意中の人が行動を促してきた―。これは勝負所です。曖昧な態度ではいけない。
バルサはここで、自分たちが今出せる年俸オファーはよそよりも低いけれど、実績に応じて上がっていくようにするから、と上昇型年俸の5年契約を提示しました。
そしてデ・ヨングが条件にしている円満退団を実現するために、アヤックスに対して大きな額のオファーを出すことも約束したそうです。
これらがフレンキーに受け入れられた、と。
年俸面で劣るバルサが選ばれるのは哲学(とメッシ)のたまもので、ありがたいことです。
できれば移籍金を値切りたい
クラブに尽くしてきたフレンキー・デ・ヨングが望む新天地を見付けられるように、アヤックスは選手に他クラブとの交渉を認めています。そのフレンキーがバルサを移籍先に選ぶ。
競合するクラブとしてはもう、アヤックスとバルセロナの交渉が暗礁に乗り上げるのを待つしかない状況です。
クラブ間交渉に波乱の要素は、なくはありません。
アヤックスがデ・ヨング移籍に求める額は、7,500万ユーロ。
SPORTが伝えるバルサの希望額は、6,000万ユーロ。
この1,500万ユーロの開きは大きい。
デ・ヨングが他のどこでもなくバルセロナに行きたいと希望し、他クラブが白旗を揚げる状況であれば、ひょっとしたら値切りに成功するかもしれないけれども、どうですかね。
変動額込みでの7,000万ユーロあたりなら、着地点としてあるかもしれません。
いずれにせよ、SPORTの取材に対しバルサは獲得交渉が「完全に順調」だと言っちゃってるみたいですし、MDも2日前の紙面で順調、クラブは楽観的だと書いてますから、なんだかんだで合意はするでしょう。
クレは安心してもいい状況になってきた感はあります。
このニュースのまとめ
- ・デ・ヨングがバルサの提案を受け入れたらしい
- ・上昇型年俸と5年契約を提示したらしい
- ・個人合意が事実なら、次はアヤックスとのクラブ間交渉へ
- ・フレンキーの希望を武器に、移籍金を値切りたいバルサ
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