公の場で間違いだったと認められる潔さ ビダルとの先発競争には、学びを強調
バルサがチャンピオンズ生き残りを懸けてプレーするリヨンとの1/8 final ブエルタ(第二戦)の前日会見に、バルサ選手代表として登場したのがアルトゥール・メロでした。
こういったビッグマッチの前日会見に新人選手が出てくるのは珍しいことにつき、それだけブラジレーニョへの信頼が厚く、ヒエラルキーもそれなりに高いのだろうと想像。アルトゥールはいまや、チームのフットボールスタイルを司る存在ですから。
そしてその会見内容を受けた各メディアの見出しが、“ネイマールのパーティに行ったことを謝るアルトゥール”。試合に関するコメントは、さほど面白くなかった(ごめん)わけです。真面目な性格なんだな(ダニが恋しい)。
「パーティに行ったのは間違いだった」
アルトゥール・メロが出席を詫びたネイマールパーティというのは、レアル・マドリーとのコパ準決勝イダ(第一戦)を2日後に控えた2月5日に開催されたド派手な誕生日会です。
レオ・メッシやルイス・スアレスは親友ながら出席を断った一方で、アルトゥールは飛行機に乗ってパリまで飛び、直後の試合で大腿二頭筋を痛めてしまった。これをセントロカンピスタは謝りました。
「あのパーティに行ったのは間違いだったと思う。楽しかったんだけど、責任を取るよ。もし気を悪くした人がいるなら、謝る。テクニコやチームメイトたちと話をしたよ。彼らは僕を助けてくれた。前を見ていかないとね」
人前で自らの過ちを認められる潔さがよい。会見で終始にこやかなのも良いですね。
でも怪我がなかろうと、試合の2日前にパリに遊びに行ったのはマズかった。
ちなみに、そのネイマールがジネディヌ・ジダンの誘いでレアル・マドリーに行くのではないか、とのウワサに関しては「友人として最良を願うけれど、彼がなにを選ぶのかは知らない」と無難に受け流したアルトゥールです。
先輩クラックたちから学べる特権
試合に関しては、「僕らは自分たちのベストのフットボールをしないといけない」とか、お決まりのフレーズなのでこちらではスルー。
入団一年目にしてバルサの重要な役割を担っていることについては、次のように語っています。
「僕は今、夢を生きているんだ。全てがこれほど早いなんて期待してなかった。家族やチームメイト、ファンのサポートに感謝してるよ。期待に応えないといけないね。そして間違ったことを考えず、地に足を付け、ハードワークと勉強を続けないといけないんだ」
勉強という単語をアルトゥールは他でも繰り返しています。
中盤のポジションをアルトゥロ・ビダルと競い合っている件を訊ねられたことへの返答コメントです。
「偉大な選手たちの隣でプレーできるのは光栄なことだね。アルトゥロやほかのみんなが僕を助けてくれてるし、僕には彼らから学ぶことがたくさんあるんだ。あらゆる瞬間を活用しないと。この若さでこういったクラックたちと一緒にいれるんだから、僕は恵まれてる。僕らは全員、ピッチの中でも外でもチームメイトさ」
キングアルトゥロとの競争に論点を持っていかず、ひらりとかわしたところは賢い。
リヨン戦はそんなアルトゥールが先発でタクトを振るい、後半にアルトゥロが登場してリヨンの希望を削ぐ、そんな起用法を予想します。
コメント
アルトゥールの誠実かつ謙虚な人柄が窺えるコメントですね。
ますます好きになりました。