世界最高クラックと”9番”が共にプレーするのは難しい。
今週いよいよ再開となったチャンピオンズリーグ。FCバルセロナの1/8ファイナル・イダは来週水曜(20日)、サンシーロでのACミラン戦であります。ミランといえば、少し前まではイブラヒモビッチとの因縁がクローズアップされていましたが、ズラタンがパリへと去った今、なんといってもボージャン・クルキッチとの再会が一番のお楽しみとなっています。そこでバルセロナのラジオ局RAC1は、来週まで待ちきれないとばかりにミラノへと飛び、ボージャンへのインタビューを行いました。
もしバルサ相手にゴールを決めたら・・・
まずはやはり、古巣であるバルサとの対戦を控えた心境を訊ねなければなりません。「バルサを相手にすごくプレーをしたいし、ゴールも決めたいよ。でもそれは怒りとか恨みとかじゃなくて、(そういう感情を僕はもってないからね)、ただチームメイトを助けたいからなんだ。これはとても大事な試合だからね」
かつて所属した”心のチーム”との対戦でもしゴールを決めたなら、それを祝うか。こちらも恒例の質問です。「もしそれが間違った仕草でないのなら、サンシーロでゴールを祝うことは悪くないと思うし、たぶん祝うだろうね。でもカンプノウでは事情はまた違ってくるよ。その状況にもよるし、どちらかといえば考えたくないかな」
自分が重要であると感じることの重要性
愛するバルサを去ると決意した出来事については、「ウェンブリーでのチャンピオンズ決勝で出番のなかったことが、僕にはすごくショックだった。それで僕は一つの決断を下したんだ。最後のシーズンは精神的に厳しかった」と改めて語るボージャン。メッシなる存在がいる中では、”9番”が生きるのは簡単ではありません。「継続してプレーし、自分が重要だと感じられなければ、成果を残すのは誰であれ難しいよ。バルサでは黄金期のクラブにおいて自分が重要だと感じていたけど、ポジション競争や戦術的理由によって、あまり出番を得られなかった」
それは現在のダビド・ビジャにも共通するところは幾つかあるわけでして、それについて訊ねられたボージャンは、こんなふうにコメントをしています。「ビジャに起こっていることを、僕は完璧に理解してるよ。彼はチームの中心であることに慣れていたし、いつもゴールを決めていた。この状況は彼にとって厄介なものだね。世界最高の選手が隣りにいることで、他のポジションに適応しなければならないんだもの」
そして。「僕は自分のバルサ時代を誇りに思ってる。僕は自分のレベルをそこで証明したんだ。復帰?バルサは僕のカサだけれど、フットボルにおいて願いは重要ではないからね」
どうやらミランでもばりばりプレーしてるわけではないボージャンは、「ゴールには絡んでないけど、チームプレーには関与してる。時間の多さより、与えられた出番を集中力と激しさをもってプレーすることを僕は評価してるんだ」と強調。「ミランであれどこであれ、誰もが認める存在であるためには、そのクラブの”財産”である必要がある。だから来季は重要な存在となるために、自分が僕に賭けてくれるチームの財産だと感じたいんだ。レンタルという立場は僕には不都合だ」と語っています。
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