Liga Española | jornada 28
メッシ別格のハットトリック。
アトレティコに10ポイント差となり、リーガ優勝へ接近。
FCバルセロナがラ・リーガ優勝へ向け着実に前進している。同じくポゼッションを志向するベティスにボール保持では譲りながらも、メッシの決定力が冴えわたってハットトリック達成。スアレス弾と合わせ1-4で快勝となった。これにより2位アトレティコとの勝点差が10ポイントに拡大。ムードとしてはほぼ決着した感がある。
試合の流れ
●ベティス攻勢:バルサにポゼッションで対抗できる、ベティスとの対戦。デンベレが離脱中につき、バルベルデはアルトゥロ・ビダルを起用し中盤を増強するプランで臨んだ。激しいボールの奪い合いが展開される中で、まず攻勢に出たのはベティス。バルサは保持率で下回り、自陣に押し込まれた。
●飛び道具で先制:試合が動いたのは18分、仕掛けたアルトゥールが倒されて得たフリーキックだ。ちょうど良い距離からのキックチャンスを、フットボールの現人神は逃さない。完璧なスピードとコースのミサイル弾を、GKパウ・ロペスが壁を開け守る側のゴール左角へ一撃。ロペスが飛んだ瞬間にはもうネットを揺らしていたんじゃなかろうか。メッシ今季5回目のフリーキック弾によりバルサが先制点をゲット。飛び道具っていい。
●押され続けて:スコアで先行したバルセロナではあったが、その後もベティスの攻勢に耐える時間帯は続いた。カタランチームの脅威となっていたのは、クリスティアン・テージョの執拗な突破だ。バルサにとって幸いだったのは、ベティスの仕上げが上手くいかなかったこと。バルセロナがようやく流れの中からゴールチャンスを作ったのは39分(スアレス)、というくらい攻撃に苦労していた。
●マテ茶コンビの速攻で追加点:0-1で終わるかに思えた前半。しかし前半最後のプレーで、メッシとスアレスふたりによるカウンターが決まってバルサが2点目を奪い取る。敵を引き付けてからのスアレスのノールックヒールパスも超級なら、左アウトサイドで直接合わせたレオも見事だった。嬉しいんだけれど、2点リードは出来すぎ感。
●スアレス・スアレス!:後半は、反撃のために前に出てきたベティスが残したスペースを、バルサが突く形で進んでいった。そこで暴れたのがルイス・スアレスだ。バルサの9番は47分にさっそく決定機を掴むと(角度のないシュート)61分にはバルトラの信じがたいエラー(テル・ステーゲンのロングボールを頭で後ろにそらしてしまう)を利用してGKパウと1対1でシュート。しかしボールはわずか右ポスト横を通過、追加点とはならなかった。
●まるでメッシのように:しかし。アレを外しておいてよくコレを決められるな、とクレを呆れさせるのがスアレスという男であり。センターライン前でボールを得るとドリブルでぐいぐい推進、「右に行くと見せかけて左!」のフェイントでバルトラを腰砕けにした後、スライディングもかわしGK脇の狭いコースを射貫くあたりはハチャメチャだった(よい意味で)。0-3となり、勝敗はほぼ決す(63分)。
●それでも前に出てくるベティスは天晴れ。82分には誇りのゴールを決めて1-3に。途中出場ロレンのコンパクトの右足を振る小気味良いシュートだった。
●ゴラッソでハットトリック!!:この試合で一番のスペクタクルは、メッシ神が85分に決めたゴラッソだろう。CKのこぼれ球をエリア際で拾ったレオは、ジョルディ・アルバに一度ボールを預けてエリア内へと侵入。戻ってきたパスに対してふんわりシュートを選択するところがメッシが世界最高たる所以で、クロスバーに弾かれながら入るところがかっこよい。ちなみにレオは故クライフ御大の教えを守り、93分にポスト直撃弾で会場を沸かせている。
トピックス
●更新中:メッシの日であろうと、なかろうと、ゴールを決めてしまう結末は同じ!(この日はメッシの日)。
Real Betis | FC Barcelona |
1 | 4 |
17 de Marzo 2019 – Domingo 20:45 h Benito Villamarín :54,172 |
|
Goles | |
Messi (18) | |
Messi (45) | |
Suárez (63) | |
Loren (82) | |
Messi (85) | |
Titular | |
Pau López | 【6】Ter Stegen |
Mandi | 【6】Sergi Roberto |
Bartra | 【6】Piqué |
Sidnei | 【6】Lenglet |
William Carvalho | 【6】Jordi Alba |
Canales | 【6】Busquets |
Tello | 【7】Rakitic |
A. Guardado | 【6】Arthur |
Joaquín | 【7】Arturo Vidal |
Lo Celso | 【9】Messi (c) |
Jesé | 【8】Suárez |
Cambios | |
Joaquín (67)→ Emerson (67) | Arthur→【6】Semedo (67) |
Lo Celso→ Lainez (68) | Rakitic→【sc】Aleñá (88) |
Carvalho→ Loren (75) | Suárez→【sc】Coutinho (90) |
Entrenadores | |
Quique Satién | 【6】Ernesto Valverde |
Arbitro | |
De Burgos Bengoetxea (vasco) | |
Tarjetas | |
A. Guardado (16) | Lenglet (52) |
Semedo (67) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 1 | 1 |
Goles |
4 | 2 | 2 |
8 | 5 | 13 (3) |
Tiros a puerta |
16 (9) | 11 | 5 |
0 | 1 | 1 |
Ocasiones de Gol |
8 | 5 | 3 |
2 | 1 | 3 |
Corners |
7 | 3 | 4 |
0 | 1 | 1 |
Fueras de juegos |
2 | 0 | 2 |
581 |
pases |
460 | ||||
56% | 56% | Posesion del Balon | 44% | 44% | ||
7 | 3 | 10 |
Faltas |
11 | 7 | 4 |
1 | 0 | 1 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 2 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
デンベレ、ラフィーニャが負傷欠場。 負傷したデンベレの代役にはコウチーニョ、ではなくアルトゥロ・ビダルを起用し4-4-2(もしくは4-1-3-2)。2列のブロックを形成し、ベティスのポゼッションに対した。 1人目の交代はアルトゥールに替えてセメド。セルジ・ロベルトが1列前にポジションを上げた。 |
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Titular | Final |
コメント
この試合はカンプノウでのベティス戦の延長線上の試合。
カンプノウではポゼッションはバルサだったがショートカウンターからやられた。
今回は逆にショートカウンターをやり返した。
この対戦は今のところポゼッションした方が負けるという図式になっている。
特にこの試合の後半のバルサはコンパクトなブロックを敷き罠を仕掛け、ワザと相手に縦パスを入れさせ、カットしてのショートカウンターを意識的に狙っていた。
ボールを持っていなくても主導権はバルサが握っていた。
仮にチャンピオンズ決勝がペップ・シチズン相手となったら同じやり方をしてくる可能性がある。
ボールにこだわる方がやられるという、ちょっと考えさせられる結果になるかもしれない。
ボールを持ってなくても良いバルサというのは賛否両論あるが、良いか悪いかは10年後にならないと分からないと思う。
思うにポゼッションの延長上にある多様性というかハイブリッド型の一種と捉えるなら道としては正しいのだろう。
好意的に見てもバルベルデは守備に寄り過ぎているので、完成形は次世代の監督の仕上げを待ちたい。
そうゆう意味ではバルサ史上歴史的な試合と言えるかもしれない。