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2018/19シーズンの選手売却収入、2億ユーロ超え

“売り下手”の汚名を返上する、放出による収入増加

FCバルセロナは数年前まで、売るのが下手なクラブとして知られてきました。移籍する選手に3,000万ユーロ以上の値が付くのは稀で、無料ですら珍しくなかった。マドリーが次々に高値で選手を売るのを、苦々しい気持ちで眺めたものです。

それが少しずつ改善されていき、先日終了した 2018/19シーズンはなんと、14選手を売った収入が 2億ユーロ(約240億円)を超えるという変わりよう。もう、売り下手なんて言わせないぜ・・・

14選手で2億1,385万ユーロ

FCバルセロナが2018/19シーズンに放出した選手と、その移籍金は以下のようになります。
メディアによって若干の違いはあります。
※ 「M」は100万ユーロ、「+」の後が変動額

  • パウリーニョ(広州恒大) 42M
  • シレセン(バレンシア) 35M
  • ジェリー・ミナ(エバートン) 30.25M+1.5M
  • アンドレ・ゴメス(エバートン) 25M
  • パコ・アルカセル(ドルトムント) 23M
  • ディニェ(エバートン) 20.2M+1.5M
  • デニス・スアレス(セルタ) 12.9M+3.1M
  • アレイシ・ビダル(セビージャ) 8.5M+2M
  • マルロン(サッスオロ) 6M+6M
  • アルナイス(レガネス) 5M+0.5M
  • カルドナ(オサスナ) 2.5M
  • ククレリャ(エイバル) 2M 買取オプション行使
  • ムニール(セビージャ) 1.05M
  • ルイス・デ・ガラレタ(ラス・パルマス) 0.5M

以上、合計しますと、固定額だけで2億1,385万ユーロ。
MD紙はこれにパウリーニョ(5.5M)とアンドレ・ゴメス(2.25M)、アルカセル(2M)、デニス(1M)らのレンタル料金も足し、2億2,265万ユーロの収入だと計算しています。
変動額が満額で入れば、さらに1,460万ユーロ。

際立っているのは、パウパウジェリー・ミナが残した移籍金。広州恒大さんとエバートンさんには感謝したいところです。

若手選手を中心として獲得することによって、彼らが期待どおりの活躍ができなかった場合でも、手放す際に収入を得られるようになったのが以前との違い。そうして2016年夏に加入した22歳組はもう、ウンティティを残すだけとなりましたとさ。

あとは南米の若手転売ビジネスをやり始めたことも、最近の変化です。

帳尻を合わせた

2019年6月中の退団であるジャスペル・シレセンは、2018/19シーズンの会計に含まれます。
SPORTによると、強化技術部は上のほう(財政部門)から6月に少なくとも 6,500万ユーロの売却収入を作るよう、圧力を受けていたそうです。理由は、2018/19シーズンの選手移籍に関する収支バランスを合わせるため。

そうしてペップ・セグラ率いるスポーツ部門はせっせとラストスパートで5選手を売り(シレセン、ゴメス、デニス、カルドナ、ククレリャ)、その結果 7,790万ユーロの収入を得られたと(7,740万ユーロが正解のような気がする)。デニスに1,290万ユーロが付いたのが大きかったです。

(白いところはマルコス・ジョレンテが3,000万ユーロ、コバチッチが4,500万ユーロですが・・・!)

事実上トレードになるネト(バレンシア)は2019/20シーズンの会計へと入れるために、フレンキー・デ・ヨングと同じく、7月以降にバルサとの契約書にサインをすることになります。

2019/20シーズンも出入りが多そう

そして新たに始まった2019/20シーズン。
こちらで収支バランスを取るのは、今の様子だと難しくなりそうです。

獲得に向かっているとされるのはアントワン・グリースマン(1億2,000万ユーロ)とネイマール(2億~1億7,000万ユーロ?)、それに左ラテラルの控え選手なので、もし全員揃えるとなると 3億ユーロは必要になってくる計算。

エルネスト・バルベルデの構想外で放出候補とされているのがラフィーニャセルジ・パレンシアオルトラあたりですから、PSGと条件面で合意したというフィリペ・コウチーニョを始め、バイエルンが打診していると話されているデンベレ、放出のウワサの消えないラキティッチウンティティなど主力から複数の移籍がないと調達できません。

クラブの年間予算(6,500万ユーロほど?)はフレンキー・デ・ヨング(7,500万ユーロ+変動額1,100万ユーロ)で消えますし、ネトの支払い(2,600万ユーロ+900万ユーロ)もある。
グリースマンフィリペ・コウチーニョ+構想外選手でどうにかするとして、ネイマール資金をどうするつもりなのか。とりあえず獲得しておき、今回のシレセンのように、2020年6月にラキティッチ(ウンティティ)を放出とかかもしれません。

いずれにせよ、大きなオペレーションは7月にはなかなか動かない。
ネイマール作戦はSPORTがやたらと連日取り上げていますが、まとまるのは、なんだかんだで8月じゃないですかね。

このニュースのまとめ

  • ・バルサの2018/19シーズン選手売却収入は2億1,385万ユーロに
  • ・駆け込み売りで帳尻を合わせた
  • ・グリースマンはどうにかなるとして、ネイマールはどうするつもりか

 

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