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クライフェルト、カンテラの最高責任者になるの巻

2年契約で育成部門の新ディレクターに就任
クラブが進めているラ・マシア改革のひとつ

パトリック・クルィベル Patrick Kluivert(クライフェルト。クライファート)を育成部門の新ディレクターに指名した、とFCバルセロナが公式発表をしました。 契約期間は、2021年6月末までの2年。バルサが最近進めている、ラ・マシア改革のひとつです。

(オランダ人は読み方が難しい・・・ Kluivert はスペインではクルィベルですが、分かりにくいのでクライフェルトで続けていきます)

育成部門のディレクターという責任ある役目を託されたクライフェルトは、クラブオフィスでの契約書へのサイン後、次のように抱負を述べています。

「カサ(家)に戻ってこれて嬉しいね。この新しい時代を始めることがとても楽しみだよ。バルサのフットボールが世界最高のひとつであり続ける、その挑戦に私たちは挑んでいく。私はラ・マシアと似ているアヤックス学校で育ってきたので、バルサでの若手選手たちの育成で多くの貢献ができると思う

記録より記憶に残ったストライカー

パトリック・クライフェルト(43)といえば、リバルド大聖人やルイス・ペセテロ・フィーゴらとトリデンテを編成していたクラブ創設100周年(1998/99)頃の9番です。
バルサでの6シーズンでは308試合に出場し、145得点をマーク。クラブ史にその名を残すゴールスコアラーなんですが、高難易度のシュートを難なく決める代わりに、平易な得点機を外していたことが非常に印象的なデランテロでした。

現役引退後は、オランダ代表のアシスタントやアヤックスU-19のコーチを経て、2016/17はPSGのフットボールディレクター。少し前までは、コパ・アフリカに出場したカメルーン代表チームで、クラレンス・セードルフの助手を務めていました。

カリスマ性、クライフ哲学、アヤックス、デ・ヨング

クライフェルトが育成部門の責任者に選ばれた理由のひとつに、カリスマ性があったようです。
かつてバルサに所属した経験があり、カンテラのリーダーとして行動できる人物。これまでカンテラを管理していたジョルディ・ロウラホセ・マリ・バケロを、クライフェルトが補える部分・・・と考えると「カリスマ性」が浮かびます。

もちろん看板倒れでは困るので、ラ・マシアの再築に役立ってくれる人でなければならない。
クライフェルト自身も認めるように、アヤックス学校の経験者であることも期待されている要素です。薄まってきている、ヨハン・クルイフの哲学を守っていくこと。その点で持てる力を存分に発揮してほしいです。

ただし、その育成ディレクターとしての実力は未知数・・・ 賭けの雰囲気が漂います。

二次的ではあるけれど、フレンキー・デ・ヨングにとって頼もしい先輩にはなりそう。
アヤックスとの若手育成における提携も、クライフェルトがいることで進むかもしれない。
そして息子のShaneがラ・マシアに入って今年で3年目であります(インファンティルB)。

育成部門の区分け変更

クライフェルトのディレクター就任に伴い、変わるのは育成部門の区分けだそうです。

これまでは育成部門もプロ(フベニール以降)とアマチュアで分かれていて、プロをホセ・マリ・バケロギジェルモ・アモールが、アマチュアをジョルディ・ロウラアウレリ・アルティミラが担当していたのですが、このプロ/アマによる区分けは終了。
プレベンハミン(7-8歳)からフベニール(17-19歳)がまとめてクライフェルトの指揮下に置かれます

アマチュアからプロに切り替わる年(16歳、カデッテからフベニールに昇格する年)を他クラブの青田刈りに狙われていたので、これを避ける狙いがあるようです。

バケロとペップ・セグラ

バケロはバルサBの最高責任者として残ると見られていますが・・・ SPORTによるとバケロがいなくなるように圧力をかけている一派がクラブ内部にいるので、まだどうなるかは分からないとのこと。

そしてペップ・セグラは、スポーツマネージャーとしての契約を解除することですでにクラブと合意していると報じられており、退職の公式発表も時間の問題のようです。
2年前にバルトメウが行った一連のカンテラ改革は、失敗に終わりました。何度も失敗してる余裕はないので、今回はどうにか頼む。必然でも偶然でも運でも実力でも良いので。

(追記。フットボール部門全体を統括するスポーツマネージャー、自体は悪くなかったような。ペップ・セグラは問題だったけれど。セグラ不在となる今後はアビダルクライフェルトで分かれてしまうのか。それともアビダルの権限がもっと強くなるのか)

ドリームチームの魂 バケーロとアモールがバルサ復帰、下部組織プロチームの責任者に
FCバルセロナが10日、育成部門プロチームの責任者としてホセ・マリ・バケロ(54)ならびにギジェルモ・アモール(49)と合意に達したと発表しました。二人はジョハン・クライフが率いフットボル界にその名を刻んだドリームチームの主力です。

チーム・クライフェルト

アヤックス哲学は知っていても、バルサの育成部門について詳しくは知らないクライフェルトをサポートするため、彼には実務を担当するスタッフが付きます。

右腕になると言われているのが、ラ・マシア出身の元バルサ選手であるチャビ・ロカ(45)。
そしてフベニール(17-19歳)、インファンティルからカデッテ(13-16歳)、7人制フットボール(12歳以下)をそれぞれに担当するコーディネーターを配置することになるそうです。

これらの確定した人事はまだ公表されていませんが、ジョルディ・ロウラはどこかのコーディネーターになる見込み。
あとはパコ・セイルーロが、全カテゴリーを通してフィジカルトレーニングメソッドを見ていきます。

トレーニングメソッド立案者セイルーロが現場復帰:育成部門の再築進む
FCバルセロナが育成部門フットボル・バセの再構築を進めています。そのひとつが、育成メソッドの責任者としてのパコ・セイルーロ(73)の現場復帰。トレーニングメソッドの権威としてその名を知られる彼が、育成部門へ加入することになったのです。

このニュースのまとめ

  • ・パトリック・クライフェルトが育成部門の新ディレクターに就任
  • ・現役時代はクラブ史にその名を刻んだストライカー
  • ・アヤックス育ち

 

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