理事会がアラニャーに一言も伝えず、フレンキーに21番を約束したことに不快感
ファーストチーム2年目の今季は、もっと前に進み出ると宣言するカンテラーノ
ジャパンツアー2019も、残すところあと2日。昨日25日の神戸でのトレーニング前には、カルラス・アラニャーが背番号変更を巡ってクラブ理事会へと厳しいメッセージを発するという、驚きの出来事がありました。
「背番号に関しては彼と僕の問題だからね。理事会からの一言がなくて寂しかったよ。デ・ヨングがその番号を求めたのは、理事会が僕に知らせることなく約束したからだ。このクラブでは時々起こることだよ」
「自分がいつだってクラブに良い振る舞いをしてきたと思うから、残念だね。ただ一言あれば良かったのに、彼らは僕になにも言わずに約束をした。クラブとの関係は良いんだ。必要なのはただ一言だった」
フレンキーはとても謙虚
背番号21を譲った件に関し、理事会の対応には不満がある。
しかしフレンキー・デ・ヨングは「とても謙虚な子」で、二人の関係はすばらしいのだとアラニャーは断りを入れています。
「あっという間のことだったよ。フレンキーが21番を欲しがっていたのは知っていたし、彼にそう伝えられたので、僕は譲った。ものすごく謙虚なお願いの仕方で、決めるのは僕だって彼は言ってたよ。フレンキーも僕に同じことをしただろうと思う」
むしろ背番号の一件があってアラニャーとフレンキーの距離は縮まったようで、なにかと話し合う仲になってきてるようです。「僕は彼にスペイン語を教えてるんだ。僕はちょっとばかり英語が苦手なんでね(笑)」
バルサの中心的選手を目指して戦う
ファーストチームに昇格して2年目になる今季、アラニャーの目標はチーム内での重要度を増すことです。二次的な役割では満足せず、バルサの主力を目指すとカンテラーノは宣言します。
「バルサBの時のような(中心的)選手になりたい。いまはもうチームメイト全員に知ってもらえているから、自信はあるよ。2年目は一歩前に進み出たいし、監督に求められることをこなし、先発になれるよう戦っていく」
中盤の競争は激しいですが、「理事会や監督とも話をしたんだ。僕が去ることはないだろう」と残留を明言。なにかと売却がウワサされるイバン・ラキティッチについても、アラニャーは残留希望を表明しています。
「決断は彼がするべきことだけれども、彼はチームにとって超重要な存在だからね。まだ中盤でとても重要な役割を担っているし、彼のようなカギとなる選手に去ってほしくない」
この囲み取材における発言で分かることは、カルラス・アラニャーがしっかりと自分の意見を表わせる若者だということです。それも、ただ言いたい放題に口を開くわけでないので、不愉快にならない。
バルサのようなクラブで成功するためには資質は当然のことながら、+で芯の強さが不可欠ですから、その条件は整っていると期待したいです。
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