スポンサーリンク

そしてアルトゥールはユベントスの選手となる

何度か頓挫したかに見えたトレードオペレーションが実現
ブラジレーニョは高い評価と共に好条件を手にし、名門クラブの一員に

FCバルセロナとユベントスによる“SUPERトレード”が今日にも正式発表される見込みです。バルサはアルトゥール(23)をユベントスに7,000万ユーロで売り、そしてユベントスのピアニッチ(30)を6,000万ユーロで買うという。何度も頓挫したかに見えたオペレーションが、実現してしまいました。やりよったバルトメウ。

ピアニッチに非はないけれども、どうにも喜べないオペレーションです。

ユベントスの熱意が実る

このトレード作戦を仕上げるべく、アルトゥールは土曜夜、セルタ戦が終わるやクラブドクターのハビエル・ヤンガスと共にトリノへと向かっています。医師が帯同したのは、ピアニッチのメディカルチェックをするためです。

バルセロナがピアニッチの同意を得るのは難しくありませんでした。ボスニア人セントロカンピスタは4月の時点でバルサ移籍にOKを出しています。
となるとあとはアルトゥールの同意待ちですが、彼は2ヶ月もの間、イタリアクラブの執拗な口説きに抵抗しました。何度かのコメントでバルサ残留の意思も示しています。

しかしここへきてとうとう折れてしまったのは、自分を売りに出したクラブに愛想を尽かしたんじゃないでしょうか。それなら高く評価してくれるユベントスに行った方が幸せかもしれないと。そして何度も頓挫したかに見えたユーベの希望が現実となります。

220万ユーロの給与がイタリアでは550万ユーロ?に増額される、っていうのは二次的な要素だと思う。驚いたのは、そんな若手カンテラーノ級の給与だったことです。

ちなみに ピアニッチはユーベでもらっている給与と同じ750万ユーロをバルサでも手にする模様で(MD)バルサ懸案の選手サラリー総額がUPするため、ますますベテランの放出不可避になります。というか、ベテラン放出ありきのピアニッチ獲得。

経済的に大きなメリット?

将来あるアルトゥールを放出して、手元に残るのは三十路のピアニッチと1,000万ユーロ。外野ファンとしては泣けますが、このオペレーションはバルサのシーズン収益に大きなプラスがあるから、強引に遂行されたわけです。

バルサはアルトゥールを2018年夏に3,100万(+900万)ユーロで獲得し、6年契約を結んだ。それから2年が経過したので、残る償却分は2,000万ユーロである。今回は7,000万ユーロでの権利売却になるので、ほぼ5,000万ユーロが収益となる。

この5,000万ユーロ収入を2019/20シーズンで計上し、ピアニッチ獲得費は償却が始まる2020/21シーズンに回す、みたいなことのようです。

ユベントスが出せるのは1,000万ユーロで確定していて、ならどの値段に設定するのがもろもろの都合が良いか、てなことですかね。いくら7,000万ユーロで売れたぞ、と言われても、残るのが1,000万ユーロなのは変わりありませんし・・・

アルトゥール家の決断

アルトゥールのバルサでの給与が思いのほか低かった、と前述しましたが、彼と家族は3月、この給与アップを目標とした契約更新交渉をクラブと始めています(SPORT)。
その時点では、まさか自分たちが数ヶ月後にイタリア生活を始めるとは夢にも思っていなかったでしょう。

しかしコロナウイルスによって収入が激減したバルサは、売り上げを立てるためにアルトゥールをマーケットに出すことを選択。23歳のブラジル代表で、バルサの準レギュラーですから、好い買い手が付くことは期待できます。そして浮上したのがピアニッチとのトレード作戦・・・

僕としましては正直切ないのですが、アルトゥールとしてはどうなんでしょうね、
イタリア方面ではバルサに立ち向い、もうバルサでプレーしないだろうなんて報じられてもいるようですけど、バルサ系スポーツ紙の見解ではリーガもチャンピオンズも最後までアスルグラナ戦士として戦っていく意向ということで。

夢に見るカンプノウでの成功はもう途絶える一方で、CR7さんらクラックが揃う名門クラブの一員になって、チャンピオンズも狙える。高く評価されての引き抜きなんで、給与もどーんと増えますし、頑張る値打ちは十分ですよね。きっと経営陣もバルサよりずっとマトモです。

トリノでのメディカルチェック&サインに向かう際、アルトゥール一家にはバルサの前強化技術部長ロベルト・フェルナンデスも帯同していて、両者の信頼関係が伝わってきます。
もし理事会がフェルナンデスとの契約を延長し、続投させていたら、バルサはどうなっていただろうなとか想像する6月末。アルトゥールのイタリアでの成功を願っております。ムーチャ・スエルテ!

 

コメント

  1. 村木猫ブルース より:

    バルサ、サイテー‼️もうWOWOW 視ないよ。チャンピオンズもね。

  2. reinas より:

    あーぁ、遂にやりましたね。
    ARTHURが契約延長して、給与アップ必須だったとしても、750万ユーロまでは届かなかったでしょうから、尚更財政を圧迫させますね。
    現所属の選手を放出する腹積りでも、それも獲らぬ狸の皮算用で終わりそうでなんとも…

    いずれにしてももう、ARTHURがバルサのユニフォームに袖を通すことはないでしょうし、その方がクラブにとってもARTHUR本人にとっても良いでしょう。

    Gracias ARTHUR !