決断を明かさないチアゴ、困難なセントラル獲得。
チアゴ・アルカンタラがバルセロナを離れ、マンチェスターへとお引越しするのはほぼ間違いないと見られています。アジアツアーの公式スポンサーがカタール航空となることを伝えるべく、バルサが水曜日にインスタグラムにアップした写真には、本来写っているはずのチアゴの姿がカットされるという“事件”も。クラブによれば、アプリケーションの規格上長方形の写真はトリミングの必要があり、右端のプジョルは切れないので“たまたま”左のチアゴを切ったとのことですが、状況が状況だけに、やっぱり退団なのねと解釈されているところです。正式な動きは何もないので、なんとも言えないんですけれど。
迷っているなら、よ~く考えて!
チアゴの件に関しましては、くれぐれも間違った決断をなさらぬよう、よ~くお考えなされ!と言うしかありません。外野としましては、レギュラーを約束されないまでもティトから戦力だと言われているそうですし、諸先輩方が忍耐を持つべきだと助言しているわけなので我慢すればいいのにと思うのですが、母国(ルーツ国)でのムンディアルを翌年に控えたブラジル系選手の気持ちは想像を超えることでしょう。チアゴの場合はさらに、デルボスケの信頼を次のシーズンで掴み取る必要があるわけですし。5年後でもまあOK!と考えてそうなイスコとは事情が違いますわな。
5日付のSPORT紙によりますと、バルサはプレシーズン開始10日前になっても意思表示をしないチアゴ側に対し、もうそろそろ時間切れ!早く結論を聞かせて!と焦れているそうです。けれども、そもそも混乱の種をまいて発芽させたのはクラブの側ですし、1,800万ユーロ条項を知ってて発動させたのなら、そうなっても良しと考えていたからでしょう。なんであれ、この件はもう何度か取り上げてきたので、今回はこのあたりで置いておきます。
暗雲立ち込めるセントラル補強作戦
セントラル補強に関しては、困難な状況となっています。ティト・ビラノバが熱望しているチアゴ・シルバは今でもしつこくメディアを賑わせていますが、ロセイ会長がずっと前から言っていたように、相手方クラブが売りに出していない選手を獲得するのは事実上不可能でして。PSGは昨日もまた、ブラジル人セントラルは売らないと宣言しました。
そこでB案であるダビド・ルイスですが、ジョゼ・モウリーニョさんがどうやら当初の考えを変更し、やっぱ売らないモードになっちゃった様子で。コンフェデレーションズ杯での彼の熱いパフォーマンスは、バルセロニスタのみならずチェルシーの人々のハートも揺らし、再びルイスを戦力と見なすようになったようです。2010年のビジャ、2012年のアルバの時のように、国際大会で活躍しそうな選手には予め手を付けておかねば、獲得は困難となりますなぁ。チェルシーはダビド・ルイスと彼の代理人に対し、断りきれない額のオファーが来た場合のみ門を開くと告げているそうです。
バルサが苦手としているその条件を、特に嫌がらないのがPSGですが、そんな彼らがセレソンタンデムのパリでの再現を狙っているとの話もあります。フランス方面では4日、PSGからダビド・ルイスに対する4,500万ユーロ(!)のオファーが出たとウワサされている。バルサの雲行きは相当に怪しいと言わざるを得ません。そしてPSGはルイスの獲得がダメな場合は、ローマのマルキーニョス(こちらもバルサが欲しがっているとされる)に3,000万ユーロを出す準備があるとも言われています。
ジュリアーノ・ベルトルッチ代理人
さて、奇しくもダビド・ルイスとマルキーニョスの代理人は同じ人物だそうです。ジュリアーノ・ベルトルッチ。彼はまたパウリーニョの代理人でもあるらしく、トッテナム移籍を完了させるためにロンドンを訪れたついでに、数日間ヨーロッパに滞在すると言われています。ベルナルジ(アトレチコ・ミネイロ)ら、他のクライアントの案件を手がけるためです。
そこでサンドロ・ロセイ会長が、ダビド・ルイスとマルキーニョスについて話をするためにベルトルッチ代理人と接触をする予定だとか。さてさて非常に困難な状況となっているセントラル獲得作戦に、バルサは起死回生の一手を打つことができるのか。出遅れ感は禁じえないですが、どうか上手くいきますように。
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