少し前までの「移籍不可」選手が、突如「移籍可能」となるニュースが続く
共通するのは相手クラブがユーベである点
FCバルセロナとユベントスが、アルトゥール・メロの移籍に関して合意に向かっているというニュースを4月28日のMDが大きく報じています。ブラジル人インテリオールを熱望する“老貴婦人”から断れない内容のオファーが届いていて、バルサはもうその気だという。バルサとユーベ、なにかを目論んでいそうです。
最近よく出てくるユベントス
バルサとユベントスを巡っては、ここ数日、様々なウワサ話が飛び交っています。3日前にSPORTによって報じられたのが、セルジ・ロベルトがユベントスの目標リストに入っていて、バルサもこの多機能カンテラーノに移籍可能のシールを貼ったというもの。
それが今度はアルトゥールです。
4月2日版SPORTはバルサがアルトゥールを「移籍不可」にしたと報じていて、そりゃそうでしょと安心していたのですが(4月22日のMDが「アルトゥールにインテルとトッテナムがメガオファー」と伝えた時も余裕をかましていた)、今回のユーベの攻勢はなにやら良からぬ匂い(予感)がします。
共通するのは「移籍不可」だったセントロカンピスタが放出OKになった(らしい)ことで、ユベントスのスカッド内にバルサが心底欲しい選手がいると推察できる。
ずっと前から名前が出ているミラレム・ピアニッチ(30)は割に合わない。ロドリゴ・ベンタンクール(22)、フェデリコ・ベルナルデスキ(26)、それともやはり、4月26日のMDが大きく取り上げたマタイス・デ・リフト・・・?
アルトゥールはバルセロナ残留を望む
この件でカギを握っているのは、アルトゥール・メロ本人の意思です。契約がある以上、無理強いはできない。ユベントスが彼を説得することが、移籍成立の必須条件です。
そのアルトゥールは9日前の4月19日、伊 La Gazzetta dello Sport の取材に対し、「インテルのようなビッグクラブが僕に関心を持ってくれるのは名誉なことだけれど、僕のバルサ時代はまだ終わっていないよ」「僕の頭はただひとつ、バルセロナのことだけを考えている」とミラノ移籍を優しく断っています。
これはバルセロニスタにとっての安心材料です。
恋人はアンドラ人で、カタルーニャ語を彼女から学んでいるというくらいのバルセロナLOVE。今回もユーベの誘いに乗ってトリノへの引越しを選ぶとは考えにくいのですが、“残留宣言”後もウワサが消えないのは気になるところです。
なにを企んでいる
今回のニュースで新しいのは、バルセロナがユベントスにアルトゥールとの直接交渉を許可した、という件です。移籍不可の選手に他クラブが交渉することは、通常であれば許可しない。そのまま素直に受け取れば、バルサにとってアルトゥールはもう(セルジ・ロベルトと同じく?)移籍不可ではなくなったことを意味します。
一方でMDはユーベからの熱烈オファーを伝えつつも、アルトゥールの代理人でもある父上はクラブから落ち着いているようにとのメッセージを受け取っているので、一連の報道を奇妙に感じているとも説明しています。
6年契約を結んだバルサ入団からもうすぐ満2年になるブラジレーニョなので、来季はそろそろ契約更新の時期となる。それが影響しているとか(有力)。
アルトゥールがユベントスの誘いになびくことはないと確信して、交渉を許可することで伊クラブに貸しを作るとか(まあ、ない)。
そもそもこれは飛ばし記事で、理事会がなんらかの意図をもってMDを使っているとか。
逆に本当だとすれば、契約更新で節約したいバルサの元へユベントスから断れない交換トレード話が届いていると考えるのが普通ですかね。
ライバル紙のSPORTがどう乗ってくるか、とりあえずは見てみることにしましょう。
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