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カンテラ政策:過去の誤りを直そうという話

育成部門に関する失策によってラ・マシアを去って行ったキラキラ星多数
誤りを直し、エリック・ガルシア獲得で傷を癒やすことをバルサは狙う

先週土曜(7月4日)、SPORT紙が主役として大きく報じたのはエリック・ガルシアでした。バルセロナがカンテラーノの呼び戻しを熱望していて、マンチェスター・シティとすでに交渉をしているという件。同紙の願望がふんだんに盛り込まれているため、そこは話半分で聞くとして、より興味を引かれたのが“クラブが退団カンテラーノ呼び戻しに関する政策を見直す”との記事です。

キラキラ星たちの流出

2017年夏に発生したエリック・ガルシアのマンチェスター・シティ移籍は、バルセロニズモに大きな落胆を生みました。ジェラール・ピケの後継者と期待されていた逸材セントラルが、クラブとの契約延長を断り、プレミアに去る。

カデッテA(U-15)からフベニールB(16歳~)にカテゴリを上げる夏は、クラブが最大警戒するザ・青田刈りのタイミングで、これまで何人ものキラキラ星が引き抜かれています。
そんな時にバルセロニスタの心的ダメージを和らげる方法は、残ってくれた少年たちを愛でること。去る者は追わず、ただし二度とカンプノウの門をくぐることならずと復帰への扉を閉ざしてきたのです。

エリック・ガルシアの呼び戻しを、バルサが考えている件
バルサ育成部門でカデッテAまでプレーし、カンテラ最高のセントラルと将来を期待されながらも、2017年夏にマンチェスター・シティへと去って行ったエリック・ガルシア。ペップ・グアルディオラのいるシティのほうが、バルサよりも早く成長するチャンスがあるだろうと見ての退団ですが、クレとしては残念でした。そんな彼の呼び戻しを、バルサがいま狙っているという。英国クラブとセントラルの契約があと1シーズンで切れるのです。

しかしそのキラキラ星流出の過程を振り返ってみると、カンテラ責任者たちの過ちで生じたものもあるわけで。それを今、正そうとしているらしいのが今回のSPORT記事です。

方針の過ちを反省

2017年にマンチェスター・シティへと去ったエリック・ガルシア。翌年、それに続いたアドリアン・ベルナベ。同じく2018年にユベントス行きを選んだパブロ・モレノ。バルサがスポーツ的ならびに経済的に満足のいくオファーを出せず、他クラブでの将来に賭けた逸材たちです。

以前であれば、そのような年代の子たちに多額の給与は提示しない、できないというのがバルサの政策であり、いわゆる「クラブ愛」に訴えかけて契約更新を求めていたわけですが・・・ それが誤りであったとの結論に達した模様で。

たとえばエリック・ガルシアのようなS級の期待株であっても、チームメイトたちと同じ条件でカデッテからフベニールに進級する。飛び級もしない。
そこにスポーツ的にも経済的にも上回ったオファーが届けば、魅力的に映るのは必然です。

そういった才能の特別扱いを拒み、多くのカンテラーノの将来にとって大きな障害になっていたのが、当時フベニールB~バルサBの責任者だった(悪名高き)ペップ・セグラであり、ホセ・マリ・バケロとのことで。
2人はBチームに下から選手を上げてくるより、他チームからの補強に賭けることを選びました(SPORT)。

アンス・ファティがフベニールAのみならず、バルサBをもすっ飛ばしてファーストチームにいることからも、変化は感じられます。

自ら去った者も、呼び戻す

そして退団を選んだカンテラーノたちに送られる、「バルサを去った者は、戻ることはない」のフレーズ。これも見直されます。

バルサを自主退団して復帰を果たしたのはセスク・ファブレガスくらいで、多額の移籍金を投じたにも関わらず結果も好ましくなかったことから、自主退団カンテラーノの呼び戻しには拒否反応が強くなっていました。

ジェラール・ピケは政治的な事由も絡んでクラブを追われた感。ジョルディ・アルバはクラブから見切られての退団)

しかしエリック・ガルシアはクラブの過ちによって流出してしまったのだから、是非とも呼び戻そうというのが今の流れ。SPORTは「ラ・マシアは近年受けたより大きな傷のひとつを閉じるだろう。そしてカンテラがファーストチームで主役を勝ち取るだろう」とまで書いています。

エリック・ガルシアの復帰は正直まだ夢想話のように思えますし、復帰への扉が開いているとなれば余計に退団ありじゃんみたいな雰囲気になりはしないかとも危惧しますが、将来について迷う逸材たちがカンプノウでの成功を信じられるようになる方向へと導いていってほしい。

毎年毎年、巨額のユーロをつぎこんだり、その資金捻出のために有望な選手を売ったりしている補強策が持続可能とは思えません。スカッドの中心軸は、出来るかぎりカンテラーノで構成する。
それが結局一番安上がりですし、チームの哲学・DNAも守っていけます。

過去の過ちを直したい。エリック・ガルシアの件がどう決着するにせよ、そこが事実であることを願います。

 

コメント

  1. ロンドを踊らないか より:

    出戻り大歓迎ですね、アンス含め飛び級も大歓迎
    日本じゃないんだから学年にこだわる必要ないです
    何歳だろうが良い選手には良い給料払ってください
    移籍金発生してないんだから安いもんでしょうが

    でも逆に出て行くのも大歓迎ですよ
    バルサのトップの枠は限りなく狭い
    バルサスタイルに染まり切らずに、フベニール段階で出て行って他チームで活躍するのもフットボーラー人生としてアリなんじゃないでしょうか
    トラオレとか絶対バルサじゃ伸び悩んだし

    総じて言えるのは島国根性じゃないですが、閉じこもんのはやめて、もっとおおらかに、卒業生にもバルサファミリーとして優しくあってほしいものです