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勝てなければ終了・・・ 運命のデルビの幕が開く

バルサはタイトル争いにかすかな希望をつなぐため、ペリコは降格決定を先送りするため勝利が必要
ビジャレアル戦で機能したMSGトリデンテは果たして今回も輝くか

さて、バルセロナダービー(以下デルビ)です。同じ街のチーム同士がぶつかり合うデルビは元々その存在自体がモルボの塊ですが、今夜の試合は余計にスパイスが効いている。バルサが優勝争いを続けるために必勝なのはいつものこととして、エスパニョールは勝たねば27年ぶりの2部降格が決まるのです。それも街のライバルの本拠地で。

引導を渡すことがバルサの希望をつなぐ

FCバルセロナがラ・リーガ優勝へのかすかな希望をつなぐためには、RCDエスパニョールを2部へと落とさなければならない。青白チームは青えんじチームの本拠地で降格確定をしたくない。これが今回のデルビにスパイスを加味しています。

バルサが降格への引導を渡す場面は何度も見てきましたが、ペリコたちを「地獄」送りにするのを見るとなると、私的には初の経験ですし、フットボールの神様も意地悪な巡り合わせにするものだと思う。
エスパニョールはスポーツディレクターを監督にするという苦しい処置も空しく、怒濤の5連敗によって、デルビにこの降格ドラマを付け加えました。

崖っぷちのエスパニョール(4試合で勝点11が必要)が降格を先送りしたいなら、求められる条件は勝点3の確保。
これは2008/09シーズン以来の難行ですが(以後は11年全敗)、それ以外は数字的に2部行きが確定しますから、カンプノウでの悲劇はなんとしても避けたいと全力で噛みついてくると予想されます。厄介なことです。すでに燃え尽きているかもしれないけれど。

そんな「熱い」デルビを無観客でプレーしなければならないのは寂しいかぎり。あちらにとっては「2部へ落ちろ!」の横断幕もチャントもないのは幸いですかね。

RCDエスパニョールはバルサ、レアル・マドリー、アスレティック・クルブに次ぎ、バレンシアと並ぶプリメーラ在籍年数を誇るクラブ

タムダッソの苦い記憶

カンプノウでのデルビで思い出すのは、2007年6月9日に行われたリーガ第37節です。
この時バルサとマドリーと勝点72で並んでいましたが、直接対決で勝る白組が首位。マドリーはラ・ロマレダでサラゴサ戦、バルサはカンプノウでエスパニョール戦に挑みます。両試合は同時キックオフです。
そしてマドリーがニステルローイの執念により土壇場で2-2にした一方、バルサはレオ・メッシ(!)の2ゴールで2-1と勝ち越しながら、90分のタムード弾で追い付かれてしまう・・・

歴史に名を残す「タムダッソ Tamudazo」の夜でした。

バルサはあのゴールで優勝を逃したので、2部行きをお見送りしてお返し、みたいな風もあります。まあそれはモルボの味付けなので、セティエンチームとしては過去に関係なく必勝あるのみなんですけれど。

MSGトリデンテは再び輝くのか

ペリコたちの運命云々も気になるところではありますが、残念ながらバルサは自分たちのことで手一杯でもあります。

マドリーが疑惑のVAR判定にサポートされながら7連勝を決めている一方で、バルサは3つの引き分けで6ポイントも取りこぼしてしまった。
キケ・セティエンはエスパニョール戦の前日会見にて「優勝への希望はある」と述べていますが、残る4つの“決勝戦”を今度こそ全勝していく以外に希望を膨らませる道はなく、そのためには週末のビジャレアル戦での好パフォーマンスが蜃気楼ではないと示す必要があるのです。

そしてそう、8月に控えるチャンピオンズのためにも。

注目点はやはり、ラ・セラミカで躍動したメッシ・スアレス・グリーズマンのトリデンテが引き続き機能するかです。
あの試合ではメッシをメディアプンタに配置し、グリーズマンに自由を与えることで相手守備陣を混乱させた。問題は引いて守る相手に対しても同じように崩せるかどうかで、どんな試合でもそこそこ機能してこそ、「最適解を見つけた」と言うことができます。遅きに逸したけれど、次に希望が抱けます。

ラ・セラミカでのような、相手のプレッシングを上回る速いテンポでのパス回しや、複数の選手が流動的に絡む動きができるか。少ないタッチ数でリズム良くプレーできるか。単発ではなく、継続的に攻撃を仕掛け続けられるか。攻撃をシュートで終えられるか。

これが別れのデルビとなる定めなら、出来るかぎり最良のフットボールで、街のライバルにサヨナラしようじゃないですか。

 

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