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クーマンの“10指針”:こうやってバルサを再生(出来ればいいな)

高いインテンシティとそれを可能とするフィジカル
名前ではなくフォーム良好な選手がプレーをし、出来るカンテラーノは積極起用etc

レオ・メッシ退団騒動に揺れたFCバルセロナ界隈も、彼の残留発表によって落ち着き、ようやくプレシーズンらしい様子となってきました。興味の中心はいまだメッシではありますが、今季のチームがどうあるべきかがやっと話題になり始めている。これまであまり見かけなかったクーマンが目指すバルサ像も登場してきました。

達成できれば名監督

新監督が訪れた際の定番テーマ「●●のメソッド」を9月9日(水)のSPORTが取り上げました。それによると、ロナルド・クーマンは彼以前の監督たちが敢えて行おうとしなかった「改革」に立ち向うことを引き受けていて、バルサをかつてのようなチームとするべく挑む。そのための10の指針(十戒)が以下になります。

  • 1.(名前ではなく)相応しい選手がプレーをする
  • 2.インテンシティで負けないフィジカルを作る
  • 3.セットプレー強化(コーナーからの得点増)
  • 4.ハイプレッシングと統制の取れた守備
  • 5.準備のできたカンテラーノを積極起用
  • 6.外部の騒音からロッカールームを守りフットボールに専念
  • 7.プロフェッショナル精神
  • 8.スピードあり相手にダメージを与えるボール回し(勇気を求める)
  • 9.自分自身を信じ、自分が周りを引っ張る気持ちを持つ
  • 10.チームリーダーとなり手本となるいつものメッシ

この「十戒」はクーマンが挙げたような体裁になっていますが、彼に「10の目標はなんですか」と訊いたわけでなく、記者さんがこんなバルサになってほしいと願うポイントを取材を交えてまとめたものだと思います。

これらを全て達成できれば、ロナルド・クーマンは名だたる名将たちに仲間入りの10目標。クレが試合の日を今や遅しと待ち望むバルセロナが出来上がっているでしょう。そしてそれが、数ヶ月後には誕生している新会長にオランダ人監督が残留をアピールするためのほぼ唯一の方法となります。

クーマンがクーマンたることからすると、まあ、あれなんですが、期待することはできる。がんば。

パーソナリティと功績主義

インテンシティの強化やハイプレッシング、速くて効果的なパスワークなどはもちろんとして、是非取り組んでほしいのは9番の「選手が自分を信じ、自分が主役になる気持ちを持ち、誰かが試合を解決してくれると期待しないこと」です。いわゆるパーソナリティを持つこと。

多くの監督にとって胆力を試される、1番の「相応しい選手がプレーする」も難問です。選手選考には、大人の事情も影響してしまう。
それにおかしな起用法だと能力を存分に発揮できないので、まず監督が各選手を輝けるポジションに配置することも前提となります。これも難しい。

しかしここを解決できれば、クーマンは“期待外れ”となっている選手を伸ばせます。そしてチームの競争力も上がり、レオ・メッシが笑顔になる場面も多くなるでしょう。簡単にはできないので、できる人が名将なんですが・・・。コウチーニョをどうにか上手く使ってほしい。デンベレグリーズマンも。

クーマンの助手を務めるアルフレド・シュロイデルさんが優秀らしいので、こちらにも期待しましょう。むしろ期待は彼か。

上の動画は雨の中で行われた水曜日のダブルセッションの様子。

 

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