コパ1/2 final は、2021年に入って9勝1分1敗(7連勝中)のセビージャと対決
監督は選手たちのメンタリティと頑張りを手放しで称える
FCバルセロナは今夜、サンチェス・ピスファンにて非常に重要な試合をプレーします。2021年に入って9勝(ここ7連勝)と波に乗るセビージャとの、国王杯1/2 final イダ(第一戦)です。いわゆる“事実上の決勝戦”と呼ばれる、見所満載の好カード。苦しみながらも勝利を続けてきたクーマンチームが、ピスファンでもまた勢いを継続できるかどうか見てみることにしましょう。
連勝チーム同士の激突
このところのバルサはアンダルシア遠征が続いていて、このセビージャ戦で3戦連続となります。先週水曜の国王杯1/4 final グラナダ戦(3-5)、日曜のラ・リーガ第22節ベティス戦(2-3)、そして今日水曜の国王杯1/2 final イダです。
帰宅して一息ついたと思ったら、またすぐにアンダルシア行きの飛行機に乗って降りての1週間。送迎バスはどうしてるんでしょうか。どうでもいいことが気になりました。
アンダルシアでの前の2試合はどちらも一筋縄ではいかず、苦労して苦労して勝ちきったバルサです。良い時間帯はあるものの不安定さは依然抱えており、勝ちたいんやの強いハートとメッシの輝きによって接戦をものにしているクーマンチーム。
目下7連勝中だというロペテギチームは、さらに険しい壁となってバルサの前に立ちはだかるでしょう。
セビージャは昨年12月5日以降、地元で負けておらず、ビジャレアル、レアル・ソシエダ、カディス、バレンシア、ヘタフェに勝利。ここ4試合はいずれも3ゴールを決めているそうです(怖)。
カサで強さを見せているセビージャに対して、バルサはフエラでの好成績で対抗します。なんと苦手としていたアウェイゲームで9連勝しているんですよね。これは評価できる。
昨年末の対バジャドリーからウエスカ、ビルバオ、グラナダ、コルネリャ、エルチェ、ラーヨ、そしてもう一度グラナダ、セビージャ(ベティス)と敵地戦をすべて制していて、今宵は再びのセビージャ遠征で怒濤の10連勝を狙います。
それ以前はヘタフェ(1-0)、アラベス(1-1)、アトレティコ(1-0)、カディス(2-1)と勝点をこぼしまくっていたのがウソのよう。
地元で強いセビージャと、逆転劇によって敵地戦をものにしているバルセロナがぶつかればどうなりますか。ロナルド・アラウホが最終ラインにいないのが不安。ラキティッチは元気かな。
クマさん「私はチームに10点満点を付ける」
毎回のように書いていますが、ロナルド・クーマンは変革期のチームを率いてよくやっています。
就任してすぐにレオ・メッシのBurofax事件が発生、望んだ補強なく夏マーケットが閉じ、ジェラール・ピケとアンス・ファティ、セルジ・ロベルトが長期の離脱。冬の補強もできず、ピッチ外ではバルトメウ理事会への不信任動議やら会長選挙、メッシの契約書リーク騒動など、常に何かしら解決策が求められる中で基礎工事中のチームに勝者のムードをまとわせてきたのは立派な功績です。
セビージャ戦の前日会見にて、オランダ人ミステルはこう述べています。
「今年はクラブ内部で多くのことが変わったけれど、私たちは良い道を選んできたよ。若手選手に出場機会を与え、未来のためにチームを作りながらも、試合に勝たねばならないことは忘れなかったんだ。重要なのは、今私たちが行っていることだ。グラナダでの試合後、多くのクレが私に、あの夜のようにゴールを祝ったのはずいぶん久しぶりだと言ってきてね。監督として、クレが再びチームに震えるようになったことを誇りに思う」
グラナダ戦などは特に、決めるべき場面で決めていればもっと余裕をもって進められた試合でした。
メッシ、デンベレ、グリーズマン、デ・ヨング、ペドリ、ジョルディ・アルバと駒が揃っている時は迫力のある攻めをして勝負強さもあるけれど、ローテーションではまだ安定して結果を出せる強さはない。それでも最後の瞬間まで諦めることなく戦うことが、バルセロニスタの心を鼓舞します。
「チームは自信を付け、以前よりも集中している。自分たちの問題点は分かっているんだ。そこで強調したいのはチームのメンタリティとキャラクターだよ。いくつかのポジションで選手と競争が足りないんだけれども、離脱者がいて遠征続きの状況においては、私はチームに10点満点を付ける」
コメント
長期離脱者で復帰の目処が立ったのはピケ一人。
そしてここに来て大量の離脱者。
本当にバルサはボロボロですね。
そもそも選手層の薄さも延長戦を4回もやる羽目になったのも全てバルサ自身に起因する問題なのが痛いです。
とはいえ、2年前の屈辱を境に失ってしまったかに思えた情熱と勝者のメンタリティがここに来て復活の兆しを見せてくれたのは本当に嬉しいです。
これからの連戦はあまりにも条件が悪すぎますが、これだけ戦う姿勢を見せてくれているチームに対してはただただ応援し労うのみです。