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増すクーマン続投への迷い、浮上するチャビ新監督説

この2週間余りで、クラブ内部の信頼度が急落したオランダ人監督
バケーションのためにチャビがバルセロナへと到着し・・・

国王杯を制し、この勢いでラ・リーガとの二冠達成だと盛り上がっていたのがウソのよう。勝てば首位奪取のグラナダ戦からわずか2週間ちょっとでこんなお通夜ムードになろうとは、誰が予想したでしょうか。続投確実と見られていたロナルド・クーマンも、今では解任濃厚とささやかれています。ここ3試合による印象悪化は並ではない。チャビ新監督説も浮上し、騒がしさを増すクマさん周辺です。

手っ取り早いのは監督交代

レバンテ戦と、セルタ戦。これは勝っただろうと思った試合をコントロールしきれず、呆気ない失点によって白星を立て続けに逃したことで、バルセロナのラ・リーガ優勝への道は閉ざされました。
それに伴い指揮官への信頼度も急下降。コパ優勝時には誰もがクーマン続投は確実だと思っていましたが、ラ・リーガ優勝争い脱落の印象は非常に悪く、ラポルタ理事会はいま、来季の監督人事で頭を悩ませている模様です。

しかしです、これはSPORTも書いていることなんですが、フットボールチームそれもFCバルセロナのようなチームの監督人事がシロウトの個人的な決定で行われて良いものかどうか。
バルトメウ理事会が任命した監督ではなく、自分の色を出したいとかいう理由含みの監督交代で良いのか。クライフの銅像に助言を請えば、御大の声が天から降ってくる仕組みも残念ながらありません(たぶん)。

とはいえ今のバルサには、マテウ・アレマニーというフットボールディレクターやラモン・プラネスというセクレタリオ・テクニコ(強化技術部長)がいて、彼らは揃ってクーマンの仕事ぶりを高く評価しているというんですね。決定権が彼らにあれば、バルサ監督はあと1年はクマさんになるだろうというSPORTです(ただし同紙は両論併記的ではある)。

ジョアン・ラポルタにしても、あるいはチーム急下降の原因がクーマンひとりにあるのではなく、むしろスカッドにあると考えているかもしれません。
バルトメウ時代の6年間に適切な補強がなされなかったバルサが、未来を見据えつつ競争力を取り戻すために必要なのはスカッドの刷新。しかしそういった作業は非常に労力を要し、かつ金庫資源も必要になってきます。この夏にどこまで実現可能性があるかといえば厳しそうですよね・・・

手っ取り早くて、新時代感を出せるのは監督交代になってきます。

バルセロナに戻ってきたチャビ

そこでタイミング良く(?)現れたのがチャビ・エルナンデスです。

昨日、バケーションを過ごすべく家族とともにバルセロナ空港へと降り立ったカタラン監督。ロナルド・クーマンの周囲がざわついている状況だけに、「すわ、バルサとの交渉か?」と注目を集めるのは自然な流れで、バルサがシーズン終了モードに入ったこれから数日はチャビ周りも賑やかになりそうです。

チャビは先週、アルサッドとの契約を2023年まで延長しています。その契約書には“バルサ条項”があると言われたり、ないと言われたりで真偽は判りません。

仮にその“バルサ条項”があるとして、チャビラポルタの申し出を受け入れるとする場合、彼が求めるのはビクトル・フォンが会長選挙に勝っていた時と同じような組織変革でしょう。キャリアの大目標であるバルサ監督を引き受けるのであれば、自分が望む環境で仕事をしたい。今クーマンの後任を受けるかというと、疑問です。

チャビ監督に関しては、MDは「私たちの知り得たところでは、現時点では彼はクーマン解任の場合の優先オプションではない」「チャビはバルサからの知らせを持っていない」と後任説を否定。どっちが本当そうかと言えば、こっちですかね。

チャビがいつかカンプノウのベンチに座るのであれば、ペップ・グアルディオラルイス・エンリケがそうしたように、まずはフィリアルの指揮を執り、そこで見出した若者とともにファーストチームに上がってきてほしいんですよね。となると早くて3年後くらいになってしまいますが・・・ 急いて失敗するよりは満を持して登板してほしい切り札ですから。

決定は来週以降

いずれにせよ、ロナルド・クーマンの去就が決定するのは来週以降だと見られています。
ラ・リーガ最終節(エイバル対バルサ)が終わり、フットボールチームの全公式日程が完了した後、ラポルタ会長がクーマンと面談を行い将来についての話がなされる。先週のレストラン Via Veneto での昼食会とは異なり、監督にとってはストレスフルな面談になるかもしれません。

契約解除のためには800万ユーロが必要だとか、後任を引き受けてくれそうな名監督は見当たらないとか、現実的な諸問題もある。失敗の許されない状況の中で、クラブはどのような決断を下すのでしょうか。

 

コメント

  1. レト より:

    バルサでのクーマン監督の役目は終わりつつあると思いますが、
    それでも後任候補を妥協しなければならないぐらいなら下手に動かない方が良いのでは。
    今のバルサは経験にも自信にも欠ける神経質な若手集団ですから
    これで次期監督の手腕に疑問を持たれる展開になったら今季の活躍が嘘のようにパフォーマンスを落としてもおかしくありません。

  2. トム より:

    チャビを説得できないならクーマン続投、で良いと思います。

  3. lamasia1979 より:

    監督人事はメッシの去就に影響しないのでしょうか。
    普通に考えれば大いに影響すると思いますし、この悪いシーズンの終わり方では尚の事です。
    ラポルタがメッシ最優先に本当に考えるなら、メッシの意見が反映されますよね。
    ところで誰もがメッシの残留を信じていますが、
    もし移籍となったら…あと1試合なんでよね。。心して観戦しなければ。
    これが引退試合か分からないままあとからあれが最終戦だった、なんてことはしないだろうという点で残留濃厚とは思っていますが。

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