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2020年夏のバルサ:無理に補強する必要はあるのか

絶対にこの選手が必要だから獲る、ような様子ではない
現有戦力でも起用法次第で競争力上昇にならないか

夏マーケット期間なのでメディアにはバルサの補強に関するニュースも出ています。しかしスカッドの競争力を一段階上げてくれるような選手たちかというと微妙な感じ。クーマンが欲しがっているにしても、無理する必要はありません。

ルイス・スアレスの後釜として何ヶ月も前から名前が挙がっているラウタロ・マルティネス(インテル)。そのラウタロが事実上不可能となって最近登場したオランダ人のメンフィス・デパイ(リヨン)。そしてこちらもクーマンが要望しているという中盤のワイナルドゥム(リバポー)。むむむ・・・。

妥協的な補強でチームは強くなるのか

うちデパイ(26歳)に関しては、9月10日のMD紙によりますと、「アンス・ファティに重要な役割を与えるか、デパイのような(生粋の9番ではない)デランテロを獲得するのか」の内部議論があるといいます。

バルサの金庫には一流の9番を連れてくるための資金はないので、補強をするなら“まぁまぁ”の選手を獲るか大当たりしそうな掘出物を見つけるしかないのですが、どっちにしてもお金は要る。それならば9番もできなくはないアンス・ファティに賭けてみるのはどうだという議論です。

追記:17歳のアンスは1シーズンを通して先発可能だとは思えない。もっと軸となる選手が必要になる。

そもそもの話として、この夏にデランテロを追加する必要があるのかとの疑問があります。
ルイス・スアレスの後継9番は欲しいといえど、スカッドには中央で活きるアントワン・グリーズマンがいるし、デンベレトリンカオペドリメッシコウチーニョアンス、それにブライスウェイトも加えると飽和状態なのにまださらに獲るのか。

追記:「すでにいる」という理由でグリーズマンの起用法を考えると、やはり難しい。悩ましい。

クーマンがよく知っていて即戦力になると考えるデパイが欲しいにしても、妥協案で選手を獲るのは止めとくべきです。そんなのはメッシの求める勝利のプロジェクトにつながりません。

追記。デパイ獲得に確信があるならいいのです。たとえば2016年、セントラルを探していたバルサは当初マルキーニョスを狙っていましたが困難に直面、ウンティティへと照準を移して成功しました。当時の強化部長ロベルト・フェルナンデスにはビッグサムなら活躍できるとの確信があった。
なのでデパイであれ誰であれ、「本命ではないけれど誰か獲ろう」という後ろ向きな議論で契約するのは気に入りません。それならば手持ちで・・・と思うところです。

獲れるのがロマーリオ級なら突っ込めばいいんですけどね・・・。ラウタロはあと一年様子を見てからでも遅くはない。

補強のための補強は要らない

中盤にしてもそうです。
このところバルサ系メディアではワイナルドゥムがよく取り上げられていますが、スカッドにはデ・ヨングセルジ・ロベルトピアニッチブスケツアラニャーリキ・プッチがいるので足りている。コウチーニョも中盤かもしれません。不安ならアルトゥーロ・ビダルを残してはダメなのか。
どうしてもあと一人加えるのであれば、もうすぐ三十路のワイナルドゥムよりモンチュ(=未来)に賭けてほしい。モンチュを数えずに売るなんてどうかしています。それかティアゴ・アルカンタラ。彼なら競争力を上げてくれると思う。

ワイナルドゥムはリバポーファンに高く評価されているみたいですし、(もし仮に迷っているなら)クレがぶつくさ言っているバルサに来るよりもアンフィールドに残る方が幸せでしょう。自虐的で悲しいですが、リバポーの方がクラブとして上手くいっていて未来が明るいですしね・・・。

追記:各所で報じられている4-2-3-1だとワイナルドゥムを欲しがるのも分かる。しかしピアニッチはベンチに回る。そしてバルサのセントロカンピスタが2人でいいのか問題。コウチーニョを活かしたい。

2017/18シーズンだったか、大した補強もせずにチャンピオンズを制したレアル・マドリーの前例は、選手の適所起用やブロックの強化次第でタイトルを獲れる証しとなります。補強を目的とした補強はしないほうがいい。
獲得するのはスカッドを大きく底上げしてくれる選手、もしくはカンテラーノ以上の将来性があってスカッドを若返らせる選手。そうでなければカンテラを見ない必然性がありません。この夏はエリック・ガルシアと契約できれば上々じゃないですかね。

追記:トディボを残すのも面白そう。なんにしても不安だらけ。

 

コメント

  1. アメドリ より:

    デパイは良い選手。でもグリーズマンみたいだし、であれば同じリヨンのデンベレの方が良いように思いますけどね。

  2. トム より:

    とにかく今季はコロナで市場が冷え込みまくりです。
    改革には選手の入れ替えが必須ですが、それが最もやりづらい年です。
    そんな時に戦力外通告を連発して改革を謳うクーマンは、正直空気読めてないと思いました。
    クーマンが選手を欲しがっても、お金は湧いて出て来ないと思います。

    でもこういう時こそ、若手を重用すれば良いのですね。
    まあそのカンテラを見捨ててるのがバルトメウなのですけども。

  3. t より:

    カンテラに頼って欲しいけどどうなりますかね・・・
    あとは、アルバの控えですがジュニオールは放出ですかね?左サイドバックを探し続けて放出したグリマルド、ククレジャ、ディーニュが活躍してるのが今のバルサを物語ってる気がします。

  4. くらいハート より:

    ジムナスティックス戦をみると、やはり9番欲しいですねw
    WGポジションも中盤も充実(むしろ飽和気味)なのでとるなら、9番かエリック・ガルシアで
    といいつつチアゴの帰還はいつでも歓迎(矛盾)

    フィリポは昨季ずっと疑念の目でみてましたが
    クーマン効果か攻守ともに動きよくなってたようにように思います

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