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【マッチレポート】第55回ガンペル杯 バルサ 1-0 エルチェ

1得点だが、リーガ初戦へ感触は上々

開始すぐのグリーズマン弾が決勝点に。
試合はほぼクーマンチームが支配し、チャンスも多数作り出した。

無観客で行われ、初秋のお祭りとなった異例の第55回ガンペル杯。昇格組エルチェに力の差を見せたFCバルセロナが、前半2分のグリーズマン弾によって1-0で勝利を収めた。点差こそ1つだが、これは相手GKの好守による部分が大きく、試合内容はバルサがエルチェを圧倒。来週末のラ・リーガ初戦に向けて良い感覚を手にしている。

試合のポイント

クーマンのプラン:ラ・リーガ初戦に向けてロナルド・クーマンの初期チームプランはおおよそ判明した。フォーメーションは4-2-3-1で、中盤はセルヒオデ・ヨングのドブレピボーテ。そしてメディアプンタと偽9番のメッシが縦の関係を作る。エストレーモはやや中に位置し、ラテラルがサイドのスペースを使う。これらのテストは、いわゆる格下相手のプレシーズンでは上手く機能していた。



ラテラルが危険を作る:ラテラルが攻撃の重要ポイントとなるクーマンバルサ。先制点はその狙いが上手くいった形だ。レオ・メッシの縦パスを駆け上がったジョルディ・アルバが受け、落としたボールをグリーズマンがきっちり沈めて1-0。セルジ・ロベルトも積極的に上がっており、トリンカオデンベレを絡めた攻めが今季はよく見られそうだ。左右両方で上手く攻め手を作ることが得点機を増やすカギに。流動性はあり、メッシコウチーニョグリーズマンが相手を混乱させていた。

得点機を量産:試合は90分を通じてほぼバルサが支配していた。決定機を確実に仕留められていれば、5得点くらいは出来ていただろう。エルチェのGKエドガル・バディアがよく耐えていた。モチベーションの高さが光っていたのは、MVPに選ばれたコウチーニョだ。バイエルン生活が有益に働いたようで、守備時のプレッシングから攻撃まで意欲あるプレーを見せていた。不安があるとすれば、強力で速い攻めを持ったチームに対しての守備。守りには苦しみそうだ。

アンスとデンベレ:後半に入ると、アンス・ファティが存在感を出し始める。惜しいチャンスが3度ほど。決定力のあるアンスが3度も外すのは珍しいんじゃないだろうか。アンスと交代で入ったウスマン・デンベレもキレのある動きをしていた。このまま調子を上げていけば今季は期待できそう。交代選手では、ミラレム・ピアニッチがバルサ選手として初の試合出場を飾った。

好機を逃し、ネトが救う:ゲームを支配していたバルサだが、一度だけエルチェに得点機を作られる場面があり、これは同点になっていてもおかしくないほど決定的だった。無失点で切り抜けたのはネトの反応による。数あるチャンスを決められずに勝点を取りこぼすほど勿体ないことはない。そこがエルチェ戦がクーマンバルサに示した改善点だ。

トピックス

リキ・プッチ招集外:ここまでのプレシーズン2試合を招集外になっていたルイス・スアレスアルトゥーロ・ビダルに加えて、リキ・プッチが招集リストから外れたことでクレ界隈はざわついた。負傷情報はないのに何故、と憶測が飛び交ったが、その答えは純粋に戦力外となったこと。

ロナルド・クーマン「昨日の朝、トレーニング前にリキと話をしたよ。私はいつも若者たちと話をしている。リキやアラニャー、ペドリのような若い選手たちは試合に出ない時間があってはならないんだ。リキには、ここではそれは難しくなると伝えた」

ピアニッチ初出場:2020/21シーズン新規加入選手のひとり、ミラレム・ピアニッチが初出場となった。64分、セルヒオ・ブスケツと交代でピッチに入り、フレンキー・デ・ヨングと共にドブレピボーテとしてプレー。ベテランらしい危なげないパフォーマンスを見せた。

プレシーズン得点王は3人:それぞれに3得点をあげたグリーズマンコウチーニョ、そしてメッシがプレシーズンのチーム得点王を分け合った。どのように起用するのか注目されたグリジとコウに得点が出たのは、公式戦入りを前に明るい材料。偽9番メッシとの縦関係が今のところ上手く機能している。




Trofeo Joan Gamper
19 de Septiembre 2020 – sabado 19:00 h
Camp Nou
:—
FC Barcelona Elche
1 0
Goles
Griezmann (2)  
Titular
Neto【】 Edgar Badia
Sergi Roberto【】 Josan
Piqué【】 Dani Calvo
Lenglet【】 Gonzalo Verdú
Jordi Alba【】 Josema
Busquets【】 Fidel
De Jong【】 Tete Morente
Coutinho【】 Nuke
Griezmann【】 Jony Alamo
Ansu Fati【】 Pere Milla
Messi (c)【】 Nino
Cambios
Busquets→
Pjanic【】(64)
Jony Alamo→
Víctor Rodríguez (70)
Ansu Fati→
Dembélé【】(64)
Nuke→
César (70)
Griezmann→
Trincao【】(64)
Fidel→
Bri (79)
Coutinho→
Pedri【】(79)
Nino→
Salinas (80)
  Josan→
Barri (85)
Entrenadores
Ronald Koeman【】 Jorge Almirón
Arbitro
Carlos Calderiña Pavón (catalán)
Tarjetas
Lenglet (58) Moreno (84)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1

Goles

0 0 0
8 12 20 (10)

Tiros a puerta

5 (1) 3 2
4 5 9

Ocasiones de Gol

1 1 0
5 5 10

Corners

6 1 5
1 3 4

Fueras de juegos

0 0 0
    622

pases

434    
    58.8% Posesion del Balon 41.2%    
    10

Faltas

13    
0 1 1

Tarjetas Amarillas

1 1 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

トディボ、スアレス(退団目前)、アルトゥーロ・ビダル(退団目前)、ラフィーニャ、ワゲ、リキ・プッチが招集外。ウンティティとマテウス・フェルナンデスが負傷中。
イニャキ、アルナウ、セメド、アラウホ、アラニャー、ピアニッチ、デンベレ、トリンカオ、ブライスウェイト、ジュニオル、ペドリ、コンラッドがベンチスタート。

守備的メンバーはほぼ固定。相手が1トップのため、両ラテラルは高い位置を取った。右セルジ・ロベルトが上がった可変3バックから2バックに。
攻撃陣はグリーズマンが右サイド。メッシとコウチーニョが縦の関係。左右わりとバランス良く攻められていた。デ・ヨングが後列からPエリアに侵入するオプションも。

交代は4人。
この試合も64分まで様子を見て3人を一挙交代した。ブスケツ、ファティ、グリーズマンに代わってピアニッチ(初出場)、デンベレ、トリンカオが登場。それぞれ同じポジションへ入った。
4人目はコウチーニョに代わってペドリ。

Titular Final
 

2020年9月20日(日)、ガンペル杯エルチェ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。どちらも得点者グリーズマンと笑顔のメッシを表紙にしています。招集外となったリキ・プッチの去就にも注目集まる。

MD「リキ不在のガンペル杯」

  • リキ不在のガンペル杯
  • → バルサがトロフィーを獲得。得点機を生みだし、インテンシティを示したものの、得点はグリーズマンのみ
  • → プレシーズン最後のテストでコウチーニョが輝き(MVP)、ピアニッチがバルサ選手として初出場
  • ●クーマンはプッチを招集外とし、彼は将来のためにはレンタルが最良と考える
  • 「私たちに辞任の考えはない」
    不信任投票への署名に「驚いた」というバルトメウはメッシとの対立を避ける。「彼と戦うことはしない」
  • ビクトル・フォン インタビュー
    「チャビが私たちのプロジェクトの礎石」

SPORT「ラ・リーガ開幕に準備完了」

  • ラ・リーガ開幕に準備完了
  • → プレシーズンの最終試合、グリーズマンの1得点によりFCバルセロナがガンペル杯を手にした
  • → チームは良いレベルにあり、多くの得点機を作ったが、相手GKエドガル・バディアが壁だった
  • クーマンはリキ・プッチにレンタル移籍を勧める
    「ここは競争が激しく、彼やアラニャー、ペドリのような若手は試合に出ることが必要だ」
  • 「辞任は考えていない」
    バルトメウが明言「私はメッシと争いたくないし、彼が残ったことを祝う必要がある」

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