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【バルサ会長選挙2021】投票日延期・・・ そしてエリク・ガルシアの冬入団は見送りへ

州政府はバルサソシオが投票所へ行くための特例を認めず
管理代行委員会が投票延期で州と合意し、会長候補者たちもそれを了承した

FCバルセロナの会長選挙投票日が延期される旨が正式に発表されました。1月15日にクラブとカタルーニャ政府ならびに3人の会長候補者たちとの話し合いが行われ、今月24日に予定されていた投票の延期で合意。2月末から3月初めの実施に向けて調整していく模様です。また候補者たち全員の合意が得られなかったことで、エリク・ガルシアの冬加入はなくなっています。

州政府とクラブが投票延期で合意

コロナウイルス禍が続く中でFCバルセロナの会長選挙を予定どおりに実施するのか、あるいは延期するのか。それを話し合う重要なビデオ会議が2021年1月15日午前に行われました。カタルーニャ州政府FCバルセロナの各代表者たちによる会議です。情報元は公式サイト。

そこで州政府からクラブへと伝えられたのは、現在のCOVID-19感染状況では、住居のある市内で会長選挙に行けないバルサのソシオ・ソシア諸氏が、投票のために市外へと移動することに対して許可を与えることはできないことでした。例外を認めなかった当局。

一方でクラブとしては、州政府によって命じられた移動制限下では24日に投票を実施するのは不可能であると確認し、投票日を延期するべきだ・・・との結論に達しました。

そしてクラブは州政府に対し、新しい投票日には郵便での投票を可能とするように現行のスポーツ法を改正するように要求、州政府は検討を約束した・・・と・・・

会長候補者たちとの取り決め

この州政府との合意を受け、同15日夜、バルサ管理委員会の最高責任者(代行会長)であるカルラス・トゥスケツと3人の会長候補者たち(ラポルタフォンフレイシャ)がカンプノウ内のオフィスにて話し合いを行いました。
ここで決められたのは3つ。新たなる投票日投票の実施方法、そしてエリク・ガルシア冬加入の否認です。

■投票日は3月7日か

バルサの新会長を決定するための投票日は、3月7日(日)が有力となっています。
2月28日(日)案もあったのですが、1週間遅らせる方が状況も改善しているだろうとの予測。4人は3月7日で合意しました。下記の郵便投票が州政府によって保証されれば、投票日が正式発表されるみたいです。

また、投票会場も現在の市単位から町単位に増やす見通しで、隣市に移動することなく投票が可能となる模様。

■郵便投票が可能になりそう

バルサからのスポーツ法改正の要望を州政府が了承したことで、3月7日には郵便による投票が可能となる見込みです。
クラブの会長選挙にそんな法的な縛りがあったことに驚きですが、これが可能となれば移動を避けながら投票行動ができる。

■エリク・ガルシア獲得にNO

バルサの新会長候補者たちは、冬マーケットにおいては選手補強をしないことを決定しました。よってエリク・ガルシア獲得の入団はフリーとなる夏までお預け。現在のクラブの金庫事情では、移籍金と選手給与を捻出するのは困難だと結論付けられたわけです。

しかしロナルド・クーマンラモン・プラネス強化技術部長はまだセントラル補強を諦めておらず、候補者たちに必要性を訴えていくだろうとSPORT紙は報じています。

もっと周到な準備ができたのではないか

州政府に移動制限が課され、他市にある投票所への移動が特例として認められない状況では会長選挙は延期せざるを得ない、、、のは仕方がないかなとは思います。優先されるべきはソシオ・ソシア諸氏の健康であり、投票の権利です。

しかしながら、もう少し考えてみると、これはどうだったのかとの疑問も浮かんでくるんですよね。
・1月24日よりも早く、2020年内に選挙を終えるのは本当に無理だったのか。
・他市への移動が制限されるのなら、各市町に漏れなく投票所を準備すれば良かったのでは。
・郵便投票が可能になるというが、もっと早く政府に働きかけられなかったのか。

バルトメウ一味の退陣以降、管理委員会の責任者として運営を委ねられているカルラス・トゥスケツは10月終わりの就任時、「会長選挙は出来るかぎり早く、より適切なタイミングで告知したい」と述べていました。
しかし「ソシオ・ソシア諸氏が最大限の保証を持って投票に参加できること」を目標に選ばれた投票日が1月24日で(確定は11月30日)、結局ここへ来て、感染増加に伴う移動制限によって多くのソシオが投票所に行けないからと延期になった・・・

11月2日の会見にてトゥスケツは「政府から届く情報は、年内の投票実施は非常に難しいと言っている」と説明しています。そして1月下旬が選ばれた。
関係方面との調整に難航したのでしょうが、秋の時点で1月~2月はもっと強いCOVID-19の波が押し寄せると見られていたわけです。
それならそれで投票所をもっと増やす(せめてクラブ会員が集中するカタルーニャ州内は大幅に増やす)ことも出来たのに、カタルーニャ州内の県ごとにひとつ(バルセロナ、ジローナ、タッラゴナ、トルトサ、リェイダ)に止めてしまったのが問題だった。

今さらですが、投票実施に対する計画があまりにずさんでしたね・・・
「出来るかぎり早く」と言いながら1月下旬に投票日を設定して、なのに予測されるコロナウイルス感染拡大に対する準備が不十分に過ぎた。
バルトメウ不信任投票は実行するよう促し、会長選挙には口を挟む政府側の姿勢も疑問なんですが(ある候補側からの働きかけがあったとしても驚かない)、カルラス・トゥスケツ率いる管理代行委員会がもっと上手くやれただろうとは思います。

あとはそう、今後はクラブがなにか大きな決断をする際には、管理代行委員会だけでなく、3人の会長候補者たちとの合意形成を経てからになるだろう、というのも今回の一件による変化でしょう。
4者会談後のビクトル・フォンは言います。「もし重要な決定がある際は、私たちの意見と最大限のコンセンサスをもって決められることになる」「例外的な状況下では、良い方法だと思う」

 

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