入団1年目にしてバルサの現在・未来の希望となったカナリア出身の宝石
その働きに応じた契約内容とするべく、クラブが動き始めたという
2020/21シーズンのクーマンバルサにおける、主要ニュースのひとつがペドリの登場です。夏にラス・パルマスから17歳の若者が加わると聞いた時、どれだけの人がこの彼の活躍を予想できたか。入団1年目にしてレギュラー獲得、しかも完全に主力ですから大したものです。そして予想以上の活躍は、契約内容との不均等を生じさせる。報酬の向上と期間延長へ向け、クラブは動き始めている模様です。
契約更新オペレーション
現在FCバルセロナのスポーツ部門では、新責任者たちによる選手たちとの契約内容チェックが行われています。そのなかで強化技術部が優先して取り組むと最近報じられているのが、デンベレ、イライシュ・モリバ、そしてミンゲサとの契約更新。
特に巨費を投じて獲得したウスマンの無料退団は絶対に避けねばならず、契約延長で落ち着くのか、それとも条件面での折り合いつかずマーケットに出されるのか、デンベレ側との交渉物語は大きな関心事として視聴率を稼いでいくでしょう。
期待を大きく上回ったペドリ
一方でペドリ・ゴンサレスですが、彼は活躍ぶりが期待を大きく上回ったことによる契約の見直しです。
期待の若手選手ではあったけれど、まずはどこかで武者修行に出るかと見られていたペドリ。不動のレギュラーになるなんて予想されていなかったですし、契約期間が2022年6月までの2年間(+2年延長オプション)であることからも、そのへんの期待値だったことが分かります。
しかしペドリは最初のトレーニングでロナルド・クーマンを魅了し、もはやスカッドに欠かせない存在にまでなってしまった。クラブはこの逸材を未来の柱として長く確保するべく、延長オプションの行使だけでない新契約を提案していくことでしょう。
カンテラーノではないけれど、印象としてはカンテラーノのペドリ(と彼の家族)が交渉をもつれさせるとは思えない。話し合いが始まれば、すんなり合意に達するんじゃないでしょうか。
こうしてクーマンを惚れさせた
4月8日付SPORT紙では、ペドリがいかにしてクーマンのお気に入りになったのかが紹介されています。基本的には「一目惚れ」。さらに練習や試合での姿勢・パフォーマンスでミステルを確信させていった。起用法を見れば、監督がペドリを信頼し、守りつつも育てようとしていることがひしひしと伝わってきます。
SPORTが注目して取り上げているのは、ラ・リーガ第7節のレアル・マドリー戦とチャンピオンズ・ユベントス戦が連続した2020年10月のビッグウィークです。
カンプノウクラシコでクーマンはグリーズマンをベンチに置き、ペドリを先発起用しています。しかし当時はまだ最適解の模索が続いていて、ペドリは4-4-2の右サイドでビニシウス対応に追われて輝きを放てず。まだ大一番で先発起用するには経験不足か・・・とユベントス戦では控えにするのも簡単なところをクーマンはユベントス・スタジアムでも先発させ、ペドリもMVP級の活躍でチームの勝利に貢献したんですよね。
これでペドリはクーマンの信頼を勝ち取ったと。
あとはトレーニングでの姿勢も素晴らしく、なかなかチャンスをもらえない若手選手とは取り組み方が違うそうです。やはり日々のトレーニングは評価の基本ですよね。性格が謙虚なところも評価されているとのことです。
クーマンが良いのは、成果をあげた選手は年齢や実績とは関係なく優先起用するところ。数年後、数々の若手に賭けた勇敢な監督として語られるのは確実ですな。
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