ネイマールがバルサの動向を待ち･･･

バルサの状況を見て、PSGとの契約交渉を凍結させたというブラジレーニョ
しかしバルセロナに必要なのは特級の9番でネイにかける資金はない

ネイマールがFCバルセロナ帰還を実現するために、まとまりかけていたPSGとの契約交渉を停止させている、とのニュースが大きく伝えられています。バルサ新会長にラポルタが就任し、メッシ残留の芽が膨らんだことで、親友と再びプレーしたいネイがパリ脱出を計ろうとしているという。バルサとしては優先して補強すべきポジションは9番ながら、クラック獲得で花火を上げたい事情もあり、家出王子の帰還もあるのでしょうか。

PSGとの交渉を停止

ネイマールがPSGとの契約延長交渉を凍結させた、と報じているのは4月12日の仏L’EQUIPE紙です。親友であるレオ･メッシがほぼ毎日のように戻ってくるよう圧力を掛けている、というのはデマくさいとはいえ（レオはまだ去就の決断を下していない）、L’EQUIPEなので所々は事実でしょう。合意目前といわれたパリクラブとの交渉が急停止したのは本当なんだろうと思います。

カンプノウが一番なんでしょうが、ネイマールが願うのはもう一度メッシと同じクラブでプレーすることであって、場所はさほど重要ではないかもしれません。
ただ、PSGと契約延長をしてしまうと選択肢は限られるので、様子を見る。PSGとの契約は2022年6月末までですから、更新しなければPSGは今夏の放出を真剣に検討せねばならなくなります。

（バルセロナにおけるウスマン･デンベレと同様の状況）

9番補強は必須ではあるが

金庫事情が非常に厳しいFCバルセロナですが、ジョアン･ラポルタがレオ･メッシを残留で説得するためには、チャンピオンズ優勝争いができるレベルへとチーム力を上昇させる補強が必要となります。優先して獲りたいのは、トップクラスの9番。
チャンピオンズでもラ･リーガでの大一番でも、強力なデランテロ･セントロ不在の影響を感じましたから。

そこでハーランドの夢を見たのだけれど、代理人ミノ･ライオラが求める選手給与やコミッションは異常に高く、ドルトムントも売却への扉を（今のところは）がっちり閉ざしています。ムリめ。超ムリめ。
で、4月13日版SPORTが報じるところの「クン･アグエロ獲得を加速」なんですかね･･･

ラポルタが欲しがっているらしいですが、ロナルド･クーマンが求めるタイプでもないですし、移籍金ゼロでメッシの友人だとしてもね･･･ 希望給与手取り1,000万ユーロとかいうし･･･ アグエロが入ってチャンピオンズ優勝を夢見られますか。アトレティコ時代の彼なら欲しかったけれど。他にもうひとり必要とかになって、サラリー問題も解決しない。

絡まり合う思惑

どれだけ夢見ようとも無い袖は振れないので、もしラポルタバルサがクラックを獲得しようとするならば、在籍するクラックを売って換金しなければなりません。アントワン･グリースマンか、2022年6月で契約が終了するウスマン･デンベレか。大型トレードもあるかもしれない。
あるいはネイマールのPSGとの契約切れを待ち、移籍金ゼロ獲得を狙う方法もありますが、メッシの存在がなければネイの出戻り欲求がどうなるのかは微妙なところでしょう。

バルサの金庫事情、でも9番が必要なチーム事情、メッシの決断、ネイマールやデンベレの思惑、この夏はいろいろ賑やかになりそうですねというのが現時点でのまとめです。どんな嵐が吹いても、なんの不思議もない。