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デンベレがまたも手術で長期KOとなり・・・:デンベレケースに新展開

フランス代表のEURO2020で大きな怪我を負ったエストレーモ
バルサとの契約交渉を含め、及ぼす影響は大きい

ウスマン・デンベレ2021夏物語に急展開が訪れました。フランス代表としてEURO2020に参加していたモスキートさんでしたが、ハンガリー戦で右脚の大腿二頭筋を負傷。検査の結果、手術の必要があると判り、回復には4ヶ月を要する見込みです。つまり復帰は順調にいって10月半ば~下旬。この夏に売ってしまうバルサの目論見は消える反面、契約更新に傾く可能性もあるなど影響が気になるところです。

手術を受け、4ヶ月のKOか

ウスマン・デンベレの負傷に関して、FCバルセロナ公式サイトは次のように認めています。
「今朝(6月22日)ウスマン・デンベレ選手に行った検査の結果、右膝の二頭筋腱に転位が確認された。これは外科治療が必要となるだろう」
詳しくは分からないのですが、大体二頭筋と膝をつなげる腱に何かしらの問題が発生した・・・ということでしょうか。クラブ公式では回復期間に関する記述はまだありませんが、各メディアは4ヶ月ほどを要すると報じています。

2017年夏のバルサ入団以降、すでに10回も負傷している怪我マエストロのデンベレさん。今回負傷した部位は、2019年11月27日のドルトムント戦で傷めた個所に近いかもしれません。この時は腱を完全断裂し、10週間の戦線離脱となっています。

2020/21シーズンのデンベレは、ロナルド・クーマンのもとでまずまずの働きを見せていましたし、EURO2020でもやってやろうと燃えていたでしょうから、再び大きな怪我をしてしまったことにはショックを受けているでしょう。アニモ、ウスマン。

契約交渉での押し引き

ご存じのとおり、デンベレとバルサは契約更新を巡って長らく腕相撲を続けています。
2017年夏に5年契約を結んだ両者なので、このままであれば2022年6月末日に契約関係は終了の時を迎える。1月からは移籍交渉が解禁されることを含め、選手が有利な立場にありました。のらりくらりとクラブの申し出をかわしていれば、届くオファーの中から自由に移籍先を選べるのです。移籍先からは自由契約ボーナスも期待できます。

1億500万ユーロ+変動額4,000万ユーロを投じて獲得した選手を無料で手放す大失敗を回避するためには、バルサにはデンベレとの契約を更新して時間を稼ぐか、さもなくばこの夏マーケットで放出するかの二択でした。
そのどちらも出来なかった場合は、勿体ないけれどもスタンドで徹底的に天日干しにする。22日付のMDによると、クラブから選手にはそんな警告も送られていたようです。クーマンもそれを支持していたと。

そんな脅しが利いたのか、デンベレは怪我をする前、すでにクラブに向けてバルサでプレーを続けたい旨を知らせていたとMDは言います。事実であれば、最も平和的に物事が解決するであろう方法です。デンベレの考えがどうなのか分からないと、スカッド計画もままなりませんし。

さてこれからどうなる

しかしそこで今回の大腿二頭筋の負傷による長期離脱です。この怪我がさて、両者の交渉にどんな影響を及ぼすでしょうか。

まず、夏の移籍はなくなります。10月までプレーできないデンベレを獲得する酔狂なクラブはいない。2022年夏に彼を狙っていたクラブも、一旦白紙に戻しますよね。
復帰後にオファーが届くにしても、条件は渋くなるに違いない。並外れた資質を備えているとはいえ、これだけ怪我の多い選手であることが改めて示されてしまうと、ねぇ。2,000万ユーロとかいう給与を払ってまで欲しがるクラブがいるのやら。バルサが進める給与調整により20%減額になっても、残留の方が良いとの考えになりませんか。

プレーしている期間よりも、医務室に通っている期間の方が長い高給選手なので、コストパフォーマンスは最悪です。契約更新して、怪我の原因が判明して、鬼神のごとき活躍をしてくれれば万々歳なんだけれど、これまでの4シーズンを振り返ると期待はできない。公式戦55試合のうち44に出場した2020/21シーズンは、ほんのり期待したんですけど。

どうするのがバルサにとっての最適解なんでしょうか。藪漕ぎって、分かりますか。山登り用語なんですが、、、自分としましてはそんな感じです。

 

コメント

  1. トム より:

    よ、4ヶ月…。
    3週間と聞いてたのに、嘘だと言ってほしいです(涙)。

    ここまでケガが続くと、ラポルタとしても契約交渉は給料削減に向かうでしょう。
    デンベレが殊勝にそれを受け入れるかどうか。
    一方で、まだ若いデンベレの価値を維持する為に、契約延長したい思惑もある。
    正直デンベレの気分次第という気もするので、難しい交渉になりそう。

    メッシもなかなか残留決めてくれないし、売りのニュースは聞こえてこない。
    やはりこの夏の契約問題は、一筋縄では行かないようです。

  2. ゲーヒー より:

    ちょっと解剖学の知識があるものです。
    英語のオフィシャルサイトを見ました。
    he has a dislocation of the biceps tendon in his right knee that will require surgical treatment.
    とあります。
    dislocationが何を表しているか?が問題です。
    一番わかりやすい訳は脱臼なのですが、文章全体から膝関節が脱臼したような印象を受けませんでした。
    腱とは筋肉と関節を繋ぐ重要な役割をしています。
    今回は、大腿二頭筋と膝関節を繋ぐ腱が異常な場所にあり、痛みが出たと解釈しました。
    異常な位置にあれば負荷が異常にかかるため、痛みが出ると言うことだと思います。
    自然と正常な位置に戻るとは考えられないと判断して、手術と言う選択肢かと思います。

    ご参考になれば。

  3. ロンド より:

    一応UEFAに補償金を求めることはできるようですね
    最大7.2M€
    まずはそれで頑張って回収したい
    デンベレに関しては完全に当時の理事会の失策です
    現理事会に非はない中で、フリーで出ていく行く結論になってもしょうがないと思います
    稼働が悪いので契約更新はしないで良いです
    長期離脱もありシーズン途中に戻ってきても翌シーズンにはいなくなると考えると、冬の移籍を全力で実現させるべきでしょう

  4. しんのすけ より:

    お疲れ様です。デンベレについては、見ていてワクワクする選手。なので、金額を超えて応援したい気持ちはありますが、このあと、主力として定着していう可能性は低いと思います。
    つまり、アディオスやむなしです。