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グリーズマン放出:不幸な結末となった灰色物語

メッシ退団後のリーダー候補ながら、裏門から古巣へと戻っていったフランス人クラック
多額の資金を投じたプロジェクトだったが、スポーツ面では期待に遠く及ばなかった

幾つもの駆け込み補強が実行された、2021年夏マーケットの最終日。バルサ界隈における一番の驚きはやはり、アントワン・グリーズマンの古巣アトレティコへの期限付き移籍でした。2019年夏に青えんじ戦士となったグリジでしたが、カンプノウでの2シーズンは期待されたような結果は残せず。最後は給与総額削減オペレーションの一環としてシメオネ親分の元へと戻っていったフランス人です。

財政健全化のために

期限付き移籍移籍ながら、古巣アトレティコ・マドリーへと戻っていったアントワン・グリーズマン。FCバルセロナ公式情報によると、期間は1シーズン+オプション1年となっており、給与はアトレティコが負担をします。貸し出し期間終了時での義務的買取オプション有り。事実上のコルチョネロ復帰となります。

レオ・メッシ退団後のチームリーダーのひとりになるかと期待されていたところが、一転しての退団。カンプノウでの過去2年間の働きと放出により節約できるお金とを天秤にかけたところ、放出が有効だと判断されました。始まりから終わりまで議論に満ちた“エル・プリンシピト”のバルサ生活が終わった。表門からこのクラブを去れるクラックはなかなかいませんね。
グリーズマンとアトレティコとは2ヶ月前から条件で折り合いが付いていた模様)

レオ・メッシに続き、今度はチーム2番手の高級取り選手が移籍することでバルサが得るものは、給与総額(正確にはスポーツ支出総額)の大幅な削減です。

SPORTによれば、バルサがこの夏に減らした選手給与の総額は1億4,500万ユーロになります。
昨シーズンまでは5億6,500万ユーロを選手給与(+税)として払っていたところが、今季は4億2,000万ユーロにまで圧縮できる見込みと。

これはクラブ収入比では約80%に当たる額だそうで、「メッシ不在でも95%」(ラポルタ)と言っていたスポーツ支出が、カピタンズの減給&一部給与の後払い、グリーズマンエメルソン・ローヤル(2,500+600万ユーロ)、それにイライシュ・モリバ(1,600+600万ユーロ)の放出で80%になった・・・のでしょう。特にグリジ放出により実現する負担軽減が大きいのは間違いありません。

※バルサはグリーズマンの賃料として1,000万ユーロを受け取り、レンタル終了時の買取料金は4,000万ユーロになるという。クラブ公式発表での記述はないが、買取義務は50%出場で発動する模様。グリジのアトレティコでの給与はルイス・スアレスと同等の手取り1,000万ユーロと推定される。

グリーズマンはバルサ入団の際に段階的に昇給する契約を結んでおり、初年度が手取り1,700万ユーロ、最終的(2024年)には手取り2,500万ユーロ(税込4,500万ユーロ)に達することになっていた。よってバルサは税込3,800万ユーロを節約するとSPORT。

なお、この調子でバルサが給与削減に取り組み続ければ、2023年夏にはFIFAが推奨する65%内に収められる見込みだとのこと。道はまだ険しいけれど、激減した収入が回復することでも健全化に向かうので、両面で頑張ってもらいましょう。

バルトメウ理事会は、選手たちとの契約更新の際、出来高給を多用することで実態を判りにくくしていたようです。その支払い条件は、簡単に達成できるものに設定する。嘘か本当か、いくつかの契約は(自分の会長任期が終わる)2021年から“暴発”されるよう仕組まれていたそうです。

そういった運営によって金庫は火の車となり、メッシは出て行かざるを得なくなった。今季加入の選手たちは、当初の合意額よりも25%の給与減を受け入れたともSPORTは書いています。

なんのための補強だったのか

2018年6月14日、ジェラール・ピケの番組制作会社によって作られたドキュメント番組“La dicision”にて(無駄に)ド派手に発表されたアトレティコ残留からわずか1年後、アントワン・グリーズマンのFCバルセロナ移籍は実行されました。

その移籍金は、後に支払われた追加の和解金も合わせて1億3,500万ユーロにも達し、元を取れたとは到底言えないオペレーションに。バルトメウたちは一体何を考えてグリーズマンを獲得したのでしょうか。

これは(またもや)SPORTの記事なのですが、グリーズマン獲得の一番の問題は「スポーツ的な理由ではなかったこと」だと Ernest Folch記者は述べています。
入団前から、どこで使うのん?ってナゾでしたからね。

Folch記者曰く、前理事会の複数の理事が、グリーズマンはロッカールーム内におけるメッシスアレスの影響力を減らすことのみを目的として獲得したとオフレコ発言しているという・・・フランス人グループの勢力を増すことで相対的に南米グループの影響を減らす、みたいな?
にしてもそれに1億3,500万ユーロはどうかしちゃいませんか。
バルトメウ一味ならやりかねんけど、、グリジ本人は守備的任務を嫌がることなく引き受けたり、マテ茶を飲んだりと、ピッチ内外でメッシに近づこうと頑張っていたので上層部の悪巧みがあったとしても思惑通りになったかといえば、どうでしょうか。

ただ、高給取りのグリーズマンが加わったことでスポーツ支出比率は危険水域に入り、COVID-19に襲われた2020年夏にルイス・スアレスを放出、さらに今夏はレオ・メッシも放出となったのですから、バルトたちの目的は結果的に達せられたわけです。
今やスカッドの南米選手はネトアラウホコウチーニョアグエロのみ。減りましたね・・・

そしてラポルタ理事会は残されたグリーズマンのスポーツ面での活躍に見切りをつけ、財政再建を優先して裏門から放出。この”エル・プリンシピト”を巡るバルサ物語は、序章から結末まで灰色でした。懸命に走ってくれたグリーズマンを責めることはできない。でも選ぶ道を間違えてしまい、お互いにとって不幸せなことに。スポーツ的に怪しさのあるオペレーションは、えてしてこういうことになりますね。

コメント

  1. トム より:

    グリーズマンの給料、全額アトレティコに持ってもらえるんですね!
    これは朗報です。
    あれだけの給料を全額払ってくれるとは、助かります。
    1000万ユーロ+買取義務4000万ユーロで、5000万ユーロの収入もありがたい。
    このオペレーションをやりきった事は評価したいです。
    獲得時の額など一切忘れましょう。

    しかし戦術的に必要の無かったグリーズマンを、影響力の問題で獲得したとか、バルトメウの頭の中はどうなってるのか…。
    まあそういう噂もあるという程度に聞いておきましょうかね。
    やりそうなだけに信じてしまいそうですが。

    グリーズマンを散々批判してきましたが、グリーズマン本人に問題がある訳ではありませんでした。
    グリジ自身はできない事が多いながらもピッチを走り回り、できる事をやろうとしてましたしね。
    その働きがただ給料に見合わず、戦術上も必要なかったというだけで、獲得したフロントが悪いのです。
    グリーズマンは、バルサで出来る事を頑張っていたと思います。お疲れ様でした。
    アトレティコでは活躍できるでしょうし、アトレティコでの今後の活躍をお祈りします。

    移籍最終日、頑なだった選手たちはどうにもできませんでしたが、できる所は手を打てたんじゃないでしょうか。
    これだけ余裕ができれば、冬の市場でも何かはできそうです。
    左デパイ、中央ルーク、右ブライスかデミルという形なら、グリーズマン体制よりは希望が持てます。
    デパイルークフレンキーのオランダ組に期待したいです。

  2. てつく より:

    シュートは一流でしたがスアレス程ではなく、エストレーモとしての働きは微妙でしたね。サイドで縦に仕掛けるシーンは滅多に見られなかった。中央ではファーストタッチの精度のおかげか一枚二枚剥がすところはちょくちょくありましたが。
    ただチームを救う印象的なゴラッソを決めるところは流石だった。
    戦術的にかみ合うアトレティコではきっと輝いてしまうでしょう。
    頑張っては欲しいですが、バルサを脅かさないように祈るしかないですね、、、

  3. silver より:

    バルサ戦以外、頑張れよGriezmann!!

     バルセロナにはフィットしない選手でしたが、アトレティコに戻ったら怖い選手であることは以前と変わらないでしょうね。守備で走り回り、縦に速い展開で輝く選手ですから、やり辛い相手になることは間違い無いでしょう。
     減価償却が叶ったとは言えませんが、この財政状況を鑑みれば双方にメリットのあるレンタルだったと言えると思います。むしろ、レンタル料1,000ユーロはボーナスくらいに思えてしまいますね。

     Emersonはちょっと残念ですが、イングランドで頑張ってほしい!後は、モリバもテキトーに頑張れーって感じですかねw

  4. バルサ より:

    守備の貢献、ゴール前でのポジショニング、コンスタントな試合出場と、ゴール数だけ物足りない以外は本当に素晴らしい選手でした。
    今シーズンはエースになれるかと思いましたが、4-3-3の右では存在感が薄かったように思います。
    今シーズンのアトレティコは、スアレスとグリジの強力2トップが猛威を奮わないことを願います。(苦笑)
    これに加えて発展途上のフェリックスと、いつの間にか攻撃面でもバルサは見劣りしてしまうようになってしまいました…
    ますますファティへの次期エースの期待が高まります。

  5. Señor より:

    Muere Bartomeu!