バルサがメッシと契約するためには、大きな決断をしなければならない
バルセロナにあまり選択肢はないが、この選手交換で突破口が開くか
FCバルセロナがこの夏、頭から煙を出しながら取り組んでいるのがレオ・メッシとの再契約ミッションです。一見、挿入するのは不可能に見える大きさのピースを、隙間のない器に無理やりにでもねじ込まなければならないパズル問題。その為のカギとなっているのがアントワン・グリースマンで、彼がバルサとメッシの将来を握っていると言っても過言ではないでしょう。行き先を選べる立場にありそうです。
高給取りの放出が必要
FCバルセロナとレオ・メッシの契約上の関係は、去る6月30日をもって一旦終了となりました。今はもう自由契約の身なので、行き先は好きに選べる。それでも彼の周りが騒がしくならず、フランス方面からはPSGが獲得を断念したとのニュースが届くのは、レオがバルサを待っているからに他なりません。
ラ・リーガの定める選手給与上限に引っかかったバルセロナに求められるのは、収入減に合わせて給与支出も減らすことです。可能であればビジネス売り上げを増やすことでも対処できるけれど、それはすぐには難しい。なのでまずは監督の構想外選手を売ることで、移籍金収入+給与削減を目指しています。
しかしこのCOVID-19禍のご時世、売れるのは手頃な若手選手ばかりで(トディボ8.5M、ジュニオル15M、アラニャー0M、コンラッド3M)、アグエロやデパイの給与で消えるんじゃないかと思う。4M売ってようやく1M使えるバルサですからね・・・
どうしたって高給取りのドナドナは不可避。ウスマン・デンベレがEUROで怪我をして舞台から下りてしまったので、人員過剰な前線で高給取りのアントワン・グリースマン、そしてコウチーニョがその対象となります。
先日、マドリー系テレビ局のCUATROが「スカッドの最高給選手3人の給与を40%下げる、あるいはグリーズマンを売ることでメッシと契約できる」と報じています。その二択ならば後者になる。合わせ技という道も考えられますけれど。
グリーズマン×サウール交換
グリーズマンはバルセロナでのプレー継続を望んではいるものの、クラブに起こっていることに理解も示していて、納得のいく条件であれば放出オペレーションに入ることも拒んではいないようです。そこでグリジが移籍先に希望するのが、古巣のアトレティコ・マドリーだという。彼をよく理解するシメオネ親分の元に戻るのが、たしかに最良なのでしょう。
バルサはきっとまた世間の失笑を買いますし、タイトル争いのライバルをまた強化しますが、バルサにはほとんど選択の余地はないので仕方ありません。選べるのはグリーズマンです。
このところ盛んに報じられている、グリジとサウール(26)のトレード話はどうなんでしょう。走力のあるセントロカンピスタを求めているロナルド・クーマンは、この話にOKしている模様。赤白マドリー退団希望のサウールも、バルサなら自分がもっと活きると、こちらも乗り気のようですが・・・
トレードだと移籍金は入らないけど、そこはいいのか。またサウールの給与は発生するので、グリジ放出による節約効果は減少し、他にもそこそこの選手を出さないことにはメッシとの契約にこぎ着けませんよね。
グリーズマンの給与分を半分以上節約し、さらに重鎮たちが何割かの減給に応じてくれれば、メッシのための空きは出来るのでしょうか。そのあたりは賢い人たちがそろばんを弾き、突破口となる目処は立ってるんでしょう。トレード成立は時間の問題だとみられています。
コメント
もういっそのことフリーで手放してしまえばいいのにと思ってしまいますが、Griezmannも価値のある選手ですから少しでも回収したいという欲か、大損のイメージを付けたくない見栄か、、、
サウールも実力もあり年齢も20代中盤くらい⁇でしょうから欲しくはありますが、どうせなら自前の若手に掛けてくれよと思うこの頃です。
あたしゃここ最近の報道の流れを見て、「メッシのために」がいつか「メッシのせいで」になってしまいやしないか、今から心配で心配で…。
いつか去ることがあるとすれば、表門どころか、天に返す気持ちでやりましょうね。頼みますよ、スポルトもムンドも…(考えすぎ)
グリーズマンには、黙ってれば得られる2200万ユーロの年俸と、バルサでメッシと一緒にできるという契約権利があります。
その権利を手放すならば、せめてアトレティコでシメオネと…という思いはあるでしょうね。
しかしアトレティコ側サポーターがグリはいらないと騒いだりして、やはり交渉は相手側有利に見えます。
シティが欲しがってるなんて話もあったけど、どうなんでしょう。
グリーズマンを取った時点で、何となく不幸な未来は見えてたような気もしますが、正直ここまで酷いとは思ってなかった。
チームの求める役割を果たせてないし、働きの割に給料が高すぎるので必要ないとずっと言ってきましたが、今や放出しないとバルサが立ち行かない所まで来てしまっています。
しかしここさえ乗り切れれば、コロナ問題もワクチンで克服できて、観客がカンプノウとバルセロナの街に戻ってくるシーズンが始まる。
そこにメッシ中心のチームがあれば、総会で認証された5億ユーロの融資によって基礎が作れます。カンプノウリニューアルも可能になるでしょう。
最大の問題であるグリーズマンを何とか放出し、抵抗しそうなウムティティとピアニッチを何とかすれば、コウチーニョはケガ中とはいえまだ市場人気もありそうなので、ラポルタのミッションはほぼ完遂でしょう。
祈るような思いで、移籍市場ニュースを見ています。南無妙法蓮華経。