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「楽しみたい」まだ元気なクーマンが臨む、不安いっぱいのラーヨ戦

ため息の出るマドリー戦敗北から3日。クーマンチームは今日27日、イメージ挽回と早すぎるラ・リーガ戦線脱落回避のための“決勝戦”に臨みます。対戦するのは順位表の上位チームであるラーヨ・バジェカーノ。今季はまだアウェー未勝利のバルサにつきバジェカスでの試合は不安いっぱいですが、反発力の発揮と幸運を願うこととしましょう。

基本、弱気な内容です。

本拠地全勝 vs. 敵地未勝利

バルサにとってバジェカス攻略は簡単な任務ではありません。あの小さなピッチにバルサは毎回苦労するのですが、今季はさらに難易度を増しての訪問となりそうで怖い。アンドニ・イラオラ率いるラーヨはここまで対グラナダ、ヘタフェ、カディス、エルチェと下位チームが相手とはいえ本拠地では4戦全勝(得点12・失点2)と要塞ぶりを発揮していまして、復活のラダメル・ファルカオも元気にネットを揺らしています。地元では乗っているチームです。

一方でバルセロナはアウェイでは2分1敗(得点・失点3)とまだ勝利なく、結果が続かず乗ってはいない。順位表でも上位のラーヨさんゆえ(7位と9位)、胸を借りるつもりでいくのがいいでしょう。

高速トランジションで一気にゴールへと向かってくるらしいラーヨ(光線)をクーマンは止められるか。攻守においてバランスの悪いバルサは、その手の相手に弱いですからね。。彼らには不慣れな平日開催の試合であること、がバルサに有利な点か。

ちなみにバルサはこのラーヨ戦を含め、来週のキエフ遠征、ビーゴ遠征とパロン前に敵地での難戦が続きます(今週末は地元でのアラベス戦)。再びの正念場です。

アグエロの時

そんなバルサにとっての頼みの綱が、セルヒオ・アグエロとなっています。

マドリーのカウンター二発に沈んだエル・クラシコにおける数少ない明るい話題が、クンのバルサ初得点でした。
青えんじ戦士となって間もないプレシーズンのトレーニングで右のふくらはぎを傷め、2ヶ月余りのリハビリを余儀なくされた彼。先週のバレンシア戦でようやくのバルサデビューが実現しましたが、マンチェスター・シティで銅像が建てられた実力はさすがなもので、その得点への嗅覚が衰えてはいないことをマドリー戦での意地の一発は示しています。

このベテランクラックの経験値と本能が、確固たる進路なく荒波の中を航海するクーマンバルサ号の頼みとなる。アンスの次は、アグエロが希望。きっとその次はデンベレ・・・おっといけない。つい自虐的になってしまいました。
マドリー戦で膝に受けたダメージによってアンス・ファティの欠場が決まったラーヨ戦は(膝に違和感と公式発表)、アグエロが初先発するでしょう。

クーマン「楽しめなくなれば、去るだろう」

ラ・リーガで9試合をプレーして、勝点15の9位。まだ多くの試合が残っているとはいえ、ヨーロッパ戦圏内から勝点3離れているこの状況が、FCバルセロナというクラブにとって早急に解決すべきものであるのは間違いありません。

そんな中、結果が出ずともポジティブにいられるのがロナルド・クーマンの長所です。マドリー戦は結果が出なかったけれど内容は良くなっていると考えられる。この状況も楽しめる。素敵です。あとは戦術などをチームに仕込む力があればなぁ。。ラーヨ戦の前日会見で、クマさんは次のように語っています。

「私はオトナなので、先日のようなスタジアムの雰囲気を楽しみたいんだ。全てが結果次第であることは分かっている。私は楽しみたい。それが8年であれ、3ヶ月であれね。ここでプレーしたことがあり、クラブのことを知っているのはアドバンテージだ。けれども監督に要供されるものはいつも同じ。逆境にある時、簡単なのは去ることだけれど、私はそうはしないさ。自分がどこまで行けるかを見るために、立ち向かっていく」

「監督として好きではないこともあるけれど、私は選手たちといて、試合の準備をしたり分析をするのが好きなんだ。決断しなければならないのも好きだよ。結果はあれだったけれど、エル・クラシコの雰囲気も良かったね」

「もしいつか、楽しめたくなる日が訪れたなら、私は静かに去るだろう。そして週5でゴルフを楽しむさ。チームがデリケートな状況にあるのは理解しているけれど、このクラブには未来がある」

未来はある、ではプランは・・・

未来がある。でも若手とベテランによる不均衡なスカッドゆえ、“今”は乏しい。その考え方も、チームのためには良くないかもしれません。
前バルサB監督ガルシア・ピミエンタが先日「私なら今のスカッドでも全てのコンペティションでタイトルを狙えるようにできる」と言ってニュースとなりましたが、、欧州トップ級には敵わないにしても、バルサのスカッドがベティス(5位)、オサスナ(6位)やラーヨ・バジェカーノ(7位)に劣っていることはないですからね、、要は選手たちのベストを引き出せているかで、明確なプランを有していて力を引き出せているイラオラ監督に対してクーマンがどう対峙できるかです。

このラーヨ戦は勝てそうな気がしないなんて弱気になっているのは、ここ数日の寒さのせいか。相手のシュートが全部クロスバーなんてこともありますから、アウェイ初勝利にほのかに期待して視聴したいと思います。

ファンに囲まれた事件
マドリー相手に3連敗という不名誉な記録を作ったクーマンは、マドリー戦を終えてカンプノウを出る際、怒れるファンに車を取り囲まれる残念な事件に遭っています。
「あれは社会的な問題、人々の教育の問題だ。規則や価値というものを知らない人の問題で、私だけが被害に遭ったように思われているけれど、カルラス・プジョルや他の選手たちにも起こっていたことだ。再発しないための方法を見つけなければならないね」

ガルシア・ピミエンタ(前バルサB監督)
「現在のバルサの戦力があってデンベレやアラウホ、ぺドリが回復すれば、優勝できるかどうかは分からないにせよ、ほとんど全てのタイトルを狙えると確信しているよ。それはつまり、優勝を目指して競えるということだ。バイエルンやシティ、リバポーと当たれば負けるかもしれないけれど、チームはもっと良いプレーをするだろうし、タイトルの可能性もあるだろう。私はそう疑っていないよ」

コメント

  1. トム より:

    ここに来てピミエンタのアピールですか。
    クーマンの後釜として名乗りを挙げたって事ですかね。

    クーマン政権がこのまま続くよりかは、未知数のピミエンタの方が可能性がありそうです。
    元B監督であればクーマンより安上がりでしょうし、とりあえず今季一杯という要望も聞いてくれそうです。
    ラポルタになって辞めさせられた経緯があるので心配ですが、トップチームの監督として返り咲くのであれば、何も問題はないでしょう。

    ファティのケガ、大したことないと良いですね…。
    そしてデンベレがようやく練習戻ってきたようで、陣容が揃ってきました。
    とりあえず今夜は、デパイとクンに期待します。
    頑張れー。

  2. ゼロ より:

    アラウホ、フレンキーに続き、アンスも怪我で離脱ですね。選手層が薄いため、特定の選手に出場時間が集中し怪我人という悪循環ですね。

    アグエロもまだフル出場できるコンディションでないため、メンフィスとコウチーニョが中心でしょうね。メンフィスの出場時間はもう既に1065分(12試合)ですし、昨季のペドリを超えるペースの酷使ぶりです。オランダ代表の試合もほぼフルなので約1500分くらいです。(ペドリは52試合で3526分)
    心ないファンからメンフィスはワールドクラスじゃないとか言われてますが、さすがにここまで酷使すればパフォーマンス落ちるし、怪我人がデランテロに集中してた中でよくがんばってくれていると思います。アグエロとデンベレがコンディション戻せば、休ませてあげられるのですが…