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クーマン「放出プランと補強候補リストを作った」:アスレティック戦前日会見

冬マーケットでのテコ入れがスカッドには必要と認めるオランダ人監督
チームの今の課題はゴール決定率の向上で、自信が必要だと述べる

コロナウイルスが猛威を振るっていようが、会長選挙が控えていようが、マーケットが開いている以上は最善の準備をしなければならない。バルサの強化技術部とロナルド・クーマンはスカッド改善のプランを練っており、アスレティック戦の前日会見にて監督は放出/補強候補リストをクラブに提出した旨を認めています。

監督は誰であれ、マーケットが開いた時にどのようにスカッドを良くできるかと考えるものだし、私もそうだよ。私が行った唯一のことは、放出プランと獲得できるかもしれない選手のリストを作成すること。あとはクラブ次第。もし無理であれば、今スカッドにいる選手たちと共に続けていくさ」

アラニャーはレンタル移籍へ

冬での移籍が目前なのは、カルラス・アラニャーです。背番号「6」は昨日のトレーニングに参加しておらず、報道ではヘタフェとの交渉のためにマドリーへ行っている模様。それについて訊ねられたクーマンは、次のようにコメントしています。

アラニャーは移籍先を探すための許可をクラブからもらっている。私の意見は、全てが成された後に話せるだろう。しかし残留するのか否かを決められる選手たちはいるからね。彼は試合出場が必要な若い選手だし、移籍先を探すことを決断したよ」

これは常にチームに残って出場機会獲得を目指すリキ・プッチへの、残留に固執するべきではないとのメッセージか。ちなみにリキに対しては近々クラブが2年間の契約延長オプションを行使するだろうとも報じられています(残留と同義ではない)。

パンデミックの影響

スペインでのCOVID-19状況は、このところ毎日1万人を超える感染者が報告されています(ロイター)。クレ的に気になるのは、果たしてバルサ会長選挙が実施できるかどうか。今のところ日程に変更はないですが、投票日(1月24日)が延期される可能性もなくはありません。
その場合FCバルセロナは支出を伴う補強を実行することはできない。退陣したバルトメウ理事会に代わってクラブ運営を行う管理委員会の権限が制限されているからです。

「クラブの未来にとって重要な時だから、スポーツ的には予定された日に投票が行われるのが理想的だ。けれどもパンデミックで日程変更を強いられるとしても理解するよ。感染拡大を止めるために可能なことはしなければならない。なによりも重要なのは健康だ」

試合を決着させる必要性

クーマンバルサは今日(1月6日)、サンマメスにてアスレティック・クルブ・デ・ビルバオ戦をプレーします。シーズン入りが遅れていたことで、延期されていた第2節の試合です。目指すのは今季初となるアウェー戦での3連勝。監督交代があったとはいえ簡単ではない相手につき、決定機を確実に活かすことが重要となります。

安定感を欠くここまでの成績。クーマンが改善点として挙げるのは、「得点機に効果的であること」です。
「私たちはカサでもフエラでも同じようにプレーするよう試みている。相手を支配し、得点機を作りだし・・・といったようにね。恐らく私たちは守備で多くの失敗をしたし、攻撃ではもっと効果的でなければならない。そこが足りないことで、勝点も少なくなっている」

他のチームも毎回4-0で勝っているわけではないからね。アトレティコ・デ・マドリーが首位を行くのは、特に守備によるものだ。先日の試合はぎりぎりで勝っている。つまり彼らはゴール面での効率性が高い。私たちは得点チャンスを多く作るチームだけれども、決定率は低い

より重要になるのはゴール前での自信だ。デランテロたちだけでなく、どの選手もね。中盤の選手が飛び出して得点する方法もある。だから私はデ・ヨングペドリのゴールが嬉しかった。すべてがアタッカーたち次第ではないのだから」

今季は例年にも増して過密日程となっており、満足のいくトレーニングができないとクーマンは嘆いています。中2日~3日で試合が続いていくと、試合翌日は回復メニュー、試合前日は準備に当てられてシステムを熟成する時間が足りないからです。

「けれども試合を決着させるためのレシピはなく、単純に2点目を決めることなんだ。そうしなければ、相手チームが最後の瞬間まで勝点を取ろうと戦ってくる」

クーマン続投に支持集まる

ちなみにですが、成績面では不安定ではあるものの、ロナルド・クーマンは移行期にあるチームの運営をまずまず上手くやっているとの評価をソシオは出しています。MD紙が昨年末に調査会社へとソシオへの聞き取り調査を依頼し、その結果を年明けに発表したのですが・・・

クーマンがバルサ監督を続けることを、少なくとも現契約が終了するまで(~2022年6月)は賛成しますか?
との問いに対し、34.1%が「はい、完全に」と回答。45.5%が「はい、もし新理事会もしくは新フロントがそう考えるのであれば」と答えており、「いいえ」はわずか17.3%に止まっています。

クーマン続投を支持するソシオはラポルタ支持派に多く(33.9%+47.8%)、反対はビクトル・フォン支持派に多い(27.6%)。ただしそのフォンにしても、当初はチャビ監督を推していましたが今はクーマンで良いと意見を変えてきていて(チャビはゼネラルマネージャーになってもらうと発表)、後退しつつも前進はしていると見られるのであれば2021/22シーズンまではクーマン体制で行くことになりそうです。

 

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