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“新たなる現実” ヨーロッパリーグ制覇への挑戦が始まる

新たなタイトル獲得への挑戦がこれから始まる
ローテーションをしつつ、“チャンピオンズ級”ナポリをカンプノウに迎える

さて、FCバルセロナのヨーロッパリーグ制覇を目指す旅が始まります。決勝戦の地、セビージャまで辿り着き、トロフィーを掲げるための旅。その最初の停車駅がナポリとのプレーオフ第1戦@カンプノウであり、可能なかぎり有利なスコアを得て来週の第2戦へ臨みたいところです。チャビは日程的にもここでローテーションが必要だと認めている。どんな試合となりますか。

それが私たちの現実

ナポリ戦の前日会見にてチャビ・エルナンデスは、次のように語っています。

チャンピオンズで競いたかったけれど、ヨーロッパリーグにいる。それが私たちの現実だよ。仮定の話をするのではなく、自分たちに出来ることを証明し、成長を続けていかないとね。チャンピオンズで宿題をしなかったから、ヨーロッパリーグにいるんだ」

バルサであるからには常に欧州最高峰のコンペティションで競い合うことが求められるのですが、失敗してしまったのだから仕方ない。気持ちも新たに、まだコレクションにないタイトルを陳列ケースに飾るべく戦っていきましょう。
2009年にUEFAカップ(懐)からヨーロッパリーグと改名されて以降は、参加もしていませんし。

「ヨーロッパリーグはバルサがまだ一度も優勝したことのないタイトルだから、私たちにとってチャンスなんだ。私たちがヨーロッパで競えることを証明したい。それに来季のチャンピオンズ出場権を得るための道でもあるからね」

そう、ヨーロッパリーグ優勝者には、来季のチャンピオンズで出場権が与えられます。ラ・リーガで4位以上を確保することが第一目標とはいえ、道は多く残しておくのが良い。
さらには失敗続きの欧州コンペティションでタイトルを獲得することは、傷ついたクラブの自尊心を回復させる良い薬となりますし、クラブの現状を考えると万々歳です。

2017/18シーズンのアトレティコもチャンピオンズ敗退による失意の後にヨーロッパリーグを制覇し(グリジが2得点で英雄に)、大きな喜びとともにシーズンを終えている。
最初の関門が“チャンピオンズ級”のナポリという不運を乗り越え、成長してのタイトル獲得なるドラマを見せてほしいところです。

優勝すれば勝利ボーナスは総額1,350万ユーロにもなるのも、モチベーションの一つ(決勝は特に860万ユーロとデカい)。

何人かを温存させて臨む

ペップ黄金期の輝きが眩しすぎたゆえに、ここ数年の落ちぶれぶりが悲しいバルサではありますが、もう一度フットボール界のエリートと呼ばれるような存在に戻るためには、この“新しい現実”から再出発して這い上がっていかねばなりません。どう足掻いても、チャンピオンズで強豪と対等に競うなんて現時点では夢ですから。

チャビはさてヨーロッパリーグで戦う現実をきっちりと消化しているか。選手たちのモチベーションはどんな具合でしょうか。
その点では相手がナポリであるのは前向きかもしれません。

さらにアラウホメンフィスも間に合わず、中2日でバレンシア戦@メスタージャが待っていることからも、何人かの選手には休養が必要となるなど監督には戦力面での工夫も求められます。そのことは前日会見でも認めている。
メディア情報ではどうやら、出ずっぱりのセルヒオ・ブスケツフェラン・トーレスが温存される見込みです。
その代わりに出番をもらうであろうニコ、そして注目のデンベレがどんなパフォーマンスを示すか。特にデンボウズの起用は賛否両論ですし、怒れるクレがどのように彼に接するかは気になるところです。

ちなみにこのナポリ戦はキックオフ時間が18時45分という謎設定になっていて、平日のスペイン人が足を運ぶにはちょっと早い時間なんですよね。

そんなこんなの諸条件の中で、なかなか安定感の出せないチームがナポリにどんな試合をしてみせるか。楽しみにしましょう。

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