新戦術が機能し快勝。
先制点と3アシストのデンベレがアスレティックを撃沈。
ぺドリとフレンキー起用法のとりあえずの最適解か。
インテル戦・マドリー戦の失敗で落ち込んでいたバルセロニズモを、再び元気付ける勝利。スコアだけでなく内容も良好で、今後の向上も期待させる。アスレティックを崩す道筋もしっかりしており、今後への足掛かりとなりそうだ。目立ったのは先制点を決め、他の3得点をアシストしたデンベレ。フレンキーも躍動していた。解のひとつを見つけ出した?
試合 覚え書き (雑)
●4-3-3は変えずにブスケツ、フレンキー、ガビ、そしてぺドリの4人を初めて同時起用したチャビの賭けが成功した。フレンキーがブスケツを横でサポートすることでサリーダ・デ・バロンを円滑にし、アスレティックのプレスを回避。トランジションが上手くいったことはデンベレが活きることにつながった。偽エストレーモとなったぺドリは気の利いた瞬間・位置で中央での優位作りに貢献。アスレティックを後手に回している。
●4-0というスコアよりも、チャビがバルベルデに戦術で勝利したことが嬉しく、次への期待が持てる。フレンキーがブスケツの隣やセントラルの間に入ってパスコースを作る動きが良い。
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LaLiga | jornada 11 | |
23 de Octubre 2022 – domingo 21:00 Camp Nou:84,817 |
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FC Barcelona | Athletic Club |
4 | 0 |
Goles | |
Dembélé (12) | |
Sergi Roberto (18) | |
Lewandowski (22) | |
Ferran (73) | |
Titular | |
Ter Stegen【6】 | Unai Simón |
Sergi Roberto【8】 | De Marcos |
Kounde【8】 | Yeray |
Eric【7】 | Iñigo Martínez |
Balde【8】 | Yuri |
Busquets (c)【7】 | Zarraga |
Gavi【7】 | Vesga |
Frenkie【7】 | Nico Williams |
Pedri【7】 | Herrera |
Dembélé【9】 | Berenguer |
Lewandowski【8】 | Williams |
Cambio | |
Kessie【6】 |
Dani García |
Ansu Fati【6】 |
Sancet |
Ferran【7】 |
Lekue |
Marcos【6】 |
Vencedor |
Pablo Torre【6】 |
Raul García |
Entrenadores | |
Xavi Hernández | Ernest Valverde |
Arbitro | |
Juan Martínez Munuera (valenciano) | |
Tarjetas | |
De Marcos (16) | |
Busquets (71) | |
Eric (78) | |
Vesga (89) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
67.6% | 63.7% | 65.7% |
Posesion del Balon |
34.3% | 36.3% | 32.4% |
3 | 1 | 4 |
Goles |
0 | 0 | 0 |
5 | 5 | 10 (7) |
Tiros a puerta |
5 (3) | 1 | 2 |
4 | 2 | 6 |
Ocasiones de Gol |
1 | 1 | 0 |
0 | 1 | 1 |
Corners |
2 | 2 | 0 |
3 | 1 | 4 |
Fueras de juegos |
1 | 0 | 1 |
669 |
pases |
342 | ||||
105 | perdidas de balon | 111 | ||||
62 | recuperaciones de balon | 55 | ||||
3 | 4 | 7 |
Faltas |
13 | 5 | 8 |
0 | 2 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
アラウホ、メンフィス、クリステンセンが負傷中。
イニャキ、ベジェリン、ピケ、アンス、フェラン、マルコス、アルバ、ケシエ、ラフィーニャ、パブロ・トーレ、アルナウ・テナスが控えスタート。 チャビの挑戦が見える先発イレブン。最大の特徴はぺドリの偽エストレーモとなる。動きの面ではフレンキー。マークされるブスケツの代わりにフレンキーが下がってボールを受け、ぺドリも気の利いた位置取りでパスコースを創出。ブスケツ、フレンキー、ぺドリ、ガビの中盤カルテット+セルジで効果的なボール保持を実現した。
セルジ・ロベルトは適切な飛び出しで右サイドでの攻撃にも貢献。デンベレが生きることにもつながった。左はバルデのドリブル突破が良いアクセントに。 下の図はセルジ・ロベルトが負傷退場し10人になる前の形。セルジが医務室に送られた後はケシエが右ラテラルを担当している。
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Titular | Final |
2022年10月24日(月)、アスレティック戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「地ならし機」
- ■地ならし機
- → すばらしきデンベレ(先制点)にリードされ、バルサがチングリの獅子たちを服従させる
- → レバンドフスキ、フェラン、セルジ・ロベルト(負傷で数週間のKO)も得点した
SPORT「デンベレ祭り」
- ■デンベレ祭り
- → 輝くウスマンがチームを勝利に導く:1ゴール・3アシスト
- → バルサは元気を取り戻す。良いプレーによって1週間でのラ・リーガ2試合に連勝
コメント
今季のターニングポイントになりうる試合
①フレンキーの最適解
低い位置から自由に動くのが彼にとって1番。ブスケツの走力をカバーする意味でもチームへの貢献が大きい
②ペドリを偽エストレーモとして高い位置にとどめる
ピボーテのフォローのために頻繁に降りてきていたペドリだが狭いスペースで輝く彼を高い位置に置くのが絶対良いに決まってる
往年のエストレーモイニエスタ同様の役割を与えられ輝く
③デンベレのアイソレーション
左をオーバーロードさせて、デンベレの周りにスペースを作る
デンベレが輝くのはスペースがある時だけ
スペースさえあれば世界一のエストレーモになる
何気にガビのフリーランもデンベレに自由を与えていた
④バルデの著しい成長
ニコウィリアムズを対人で自由にさせないディフェンスは圧巻
立ち上がりはややつっかかり気味だったのはご愛嬌
パスワークも板についてきた
⑤なによりシャビの成長
理想系だったエストレーモの両翼開きを捨てた反省できる漢シャビ
あまりお好みではなかった?フレンキーを活躍させ、ラテラルもロベルトを使ってインサイドを活用
重用されてきたラフィーニャをベンチに2戦連続座らせた
ペドリの偽エストレーモを開拓したのは今までの戦い方からすると大きな決断だったと感じる
動的配置を今後も続けるのであれば、美しく勝つバルサが見れるかもしれない
チャビが従来の戦術を変えて、新しい挑戦をしたことを評価しています。
特にフレンキーを一列下げてダブルボランチで攻撃を組み立てていたので、ビルドアップがかなり改善されましたね。足が遅いブスケツのカバーリングも彼がやってくれていますし、ブスケツの守備の負担がかなり減りました。アヤックスでやってたドリブルでの持ち出しが久しぶりに見れました。
また、セルジ・ロベルトが果敢に攻めあがってウイングとサイドバックが連携した攻撃ができていたのも高評価です。セルジのあの上りがデンベレを一対一で勝負する機会を作っていました。
あとはケシェの使い方かな。ケシェはミラン時代はダブルボランチの一角だったので、インテリオールではなくそこで使ってあげた方が輝くと思います。ダブルボランチやるなら、ブスケツ、フレンキー、ケシェの3人で回す機会もあるでしょうし。
大好きな433も捨て、大嫌いな相手に合わせた戦術変更を行ったことで相当バルベルデを悩ませたことでしょう。
ハーフタイム明けの異常な修正力も点差と度重なる負傷交代の影響か鳴りを潜めることになりましたね。
今回は選手と戦術が相手の戦術に対して完璧にフィットしましたが、選手が変わるたびにトーンダウンしていったのが印象的。
各選手がかなり尖った能力なので、ストロングポイントを発揮しにくくなると、代わるプレースタイルが出来ないのは辛い。
ともあれ、少なくとも選手の強みを戦術に乗せられれば、強豪に比肩できそうと思えたことは喜ばしい。
相手に合わせる戦術が出来る監督なのか、たまたま用意した戦術がハマったのか、もう少し見てみましょう。
同じ戦術を使い続けた時に上手く行くのかも気になりますね。
ペドリにもう少し突破力があれば若かりしイニエスタのように左で作りつつ崩すまでできそう…夢のある状況ですね
マルコス・アロンソってラテラル専門だったんですね。
ラテラルの時はイマイチだったので両方できるセントラル出身の守備的ラテラルなのかと思ってました。
セントラルでの安定感は素晴らしいですね。
ケシエは終始消えてましたが、ラテラルとかやってみてはどうでしょう…