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チャビ「タイトルは2023年に得られるだろう」:プルゼニ戦前日会見

グループ順位に影響しない、いわゆる消化試合であるプルゼニ戦
出番の少ない選手たちが力を示すための試合だと監督は鼓舞する

FCバルセロナは今宵、チャンピオンズでの消化試合をプレーします。以前であれば、グループ首位通過を決めた後のいい意味での手続きでしたが、今回はすでにグループ3位での敗退が確定した後の失意の消化試合。モチベーションが難しい中、若手中心のスカッド編成にすることで熱意を保っていく模様です。そして今は落胆中のバルセロニズモに対し「タイトルは2023年にやってくる」と請け負うチャビ監督でありました。

疑う時ではない

「不運であり、幸運でもあるんだけれど、私はバルサ史上最悪の時代と、最高の時代を経験したんだ。2000年から2003年にかけてと、ライカー時代から現役引退までだね。私はあらゆるカラーを見てきたし、私たちに必要なのは強く求めこだわることであり、疑うことではないと思っている。今は疑う瞬間ではないんだ。欧州での現状を期待してはいなかったとはいえ、アイディアに固執しなければならない」

「私はとても前向きだよ。自分たちが正しい道を進んでいると、私は今も考えているんだ。選手時代は何かを信じ、それが良い結果をもたらした。これは時間とハードワークの問題だ。タイトルはおそらく2023年に得られるだろう。自分たちにタイトル獲得の選択肢があるのかどうか、2023年まで待たないとね」

「歩みは期待していたよりも小さくなってはいるけれど、私たちは前進してきた。バルサは感情の山なんだ。忍耐を持ち、ハードワークを続けていかなければならない。私たちは良いフットボルをしているし、苦労しようともアイデンティティを失ってはならない」

これはチーム周辺に疑念が生じている、ことの裏返しですよね。

消化試合の意味・モチベーション

今宵チェコ共和国のプルゼニで行われるチャンピオンズ第6節にてFCバルセロナが賭けるものといえば、UEFAからもらえる勝利ボーナス、そしてバルサであることの自尊心でしょうか。グループ4位のライバル相手であれば良いところを見せられる、と示したい。寂しいですがそれが現実です。

グループ首位であるとか、1/16 final 進出とか、重要なものは懸かっていない。勝とうが負けようが、2月からはヨーロッパリーグを競うことになにも変化はありません。

とはいえ同じ90分であっても、使い方次第で有意義なものとなる。
手応えのある試合をできれば週末のアルメリア戦に向けて弾みが付きますし、先発が明言されたパブロ・トーレのような若手への信頼が強まる機会となるでしょう。
主戦場であるラ・リーガ戦線での状況を少しでも良くしていくために、好感触を手にしてバルセロナへと帰りたい。賭けるものはなくとも、活かす方法はいろいろあるのです。

ビクトリア・プルゼニ戦の前日会見にて、チャビはこう語っています。

「順位付においては重要ではないけれど、名声や、ラ・リーガでの良い感覚を続けていくためには重要な試合なんだ。私たちは勝ちたいし、良いフットボルをしたい。名声のためには重要なので、自分たちのアイディアを示して勝ちたいね。私たちにとって不吉だったコンペティションを、良い形で終わりたいと思う。試合に出る選手たちにとっては、力を示す良い機会だよ」

バルサでプレーをすることがモチベーションなんだ。これまで出番が少なかった選手は監督が間違っていることを、若手は自分がプリメールエキポ(一軍)でプレーできることを示すべきだ。彼らは特権的な立場にあるのだから、仕事を楽しまないとね。楽しみ、そして物事を示すための日だ」

「私なら、200%で試合に立ち向かっていくだろう。いつもプレーをしたかったし、試合を支配して、楽しみ、勝ちたかったからね」

百戦錬磨のチャビ・エルナンデスにこう語られては、消化試合だからやる気出ないし〜とか言っていられない。それぞれに思うところのある選手が出番をもらうでしょうから、存分に力を示してほしいです。
観戦意欲の上がらないファンにとっては、それらを見ることがモチベーションになります。

午後1時過ぎ、宿泊先のホテル el Vienna House Easy に到着したバルサ一行を迎えたファンは数えるほどだった。

成熟不足

とはいえ、ピッチに立つ選手たちを活かすも腐らせるも監督の戦術デザイン次第てなところはあります。監督のプランが酷ければ、チームはチームとして機能しない。偶発的な個人のきらめきに頼ることになります。
冬の補強でどうにかなると素直に思えないのは、そういった部分です。

今回のプルゼニ遠征における一番のニュースは、ロベルト・レバンドフスキが背中の違和感によって自宅休養になっている点です。
そのレバさんは昨日、一般紙 La Vanguardia に掲載されたインタビューのなかで、「フットボルでは時々、勝つためにどうプレーするかではなく、どのように勝つのかが重要なんだ」と述べて話題となっています。これに対し、チャビは概ね賛同。次のように述べました。

「彼は正しいよ。競っていけなければならない。けれどもそれはプレーアイディアとは関係がない。スタイルやアイディアではないんだ。彼が言っているのは各局面での競い方だ。私たちは成熟度やチームとしての完成度が足りていない。私たちは若手が多いし、最悪のグループに入り、怪我人もいた・・・ 言い訳ではないけれど、萎むことにはなった」

前日会見のコメントを見たところでは、いわゆる死のグループに入ってしまったことが大会敗退の大きな要素だったと考えているバルサ監督。若手の多いチームでグランデたちと競うには練度をもっと上げる必要があり、それにはまだ早かったということでしょう。

「自分たち自身でチャンピオンズを失ってしまった。審判の判定のようなディティールはあったにせよ、自分に誠実でなければならないんだ。私たちはエラーを犯した。バイエルン戦ではこちらが上回っていた時に、ホームでのインテル戦では試合をコントロールしていた時に得点ができなかったからね。それらは私たちのエラーだ。私たちは厳しいグループに入る不運があったし、勝ち抜ける水準になかった」

そんなこんなで迎える、観戦モチベーションの低いプルゼニ戦。選手たちは意欲高くピッチに立ち、次につながる何かを手にしてほしいなと思います。怪我だけはありませんように。

コメント

  1. 来年も自転車操業クラブが存在していれば、の前提な。
    滅亡しているか、選手を多数売却しているかの状況下かだなw