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セルジ・ロベルトは残留を望み、チャビがそれを後押しする

監督からの信頼を得て、バルサとの契約延長を期待する第2カピタン

FCバルセロナには来年(2023年)6月末で契約終了となるカピタンが二人います。セルヒオ・ブスケツセルジ・ロベルトです。どちらも今季限りでの退団がウワサされていたカンテラーノたちですが、それぞれ状況に動きが見られるらしく。ひょっとすると来季は、セルヒオもセルジも残っているかもしれません。特にロベルト。

それぞれの状況は

来年6月末でバルサとの契約が終了する二人のSERGIたち。彼らの状況を簡単にまとめると、次のようになります。

セルヒオ・ブスケツ:メジャーリーグサッカー(MLS)挑戦でほぼ確定と言われていた。バルサやチャビとしては、契約延長を望んでいる。今は残留に傾き始めているらしい。

セルジ・ロベルト:2022年夏、退団かと思われたがチャビの希望で契約を1年更新。選手は来季もバルサでやりたいと望んでいる。監督も契約延長を求める。

お給料は高いけれども唯一無二な存在ゆえ、会長からも残ってほしいとお願いされているのがブスケツチャビが多用途ぶりを評価していて本人もバルサでやる気満々なのがセルジ・ロベルトです。かつ、セルジはお給料も新入り価格。

うち、ブスケツに関しては28日付MDが「契約更新を考えている」と報じているのですが、内容としては以前紹介した記事と大した違いはないので今回は割愛します。よければそちらを見てみてください。

チャビの希望

セルジ・ロベルト(30)が熱望するバルサでの挑戦継続を実現へと後押しするのは、他でもないチャビ・エルナンデスの要請です。

いわゆるフットボルIQが非常に高く、複数のポジションを高水準にこなせるセルジ。その多用途性をチャビはとても評価していて、2023/24シーズンも彼をスカッドに置いておきたいと考えています。よって優先して交渉してほしい旨をマテウ・アレマニジョルディ・クルイフに伝えているという。
チャビにそう求められるなら、強化技術部門も実現に向けて動くことになります。

セルジ・ロベルトの強みは、言わずと知れたその多用途性です。特に右ラテラルとして上々のパフォーマンスを見せている事実は無視できず。ちょっと怪我がちだったとはいえ、強化部がなにを頑張って微妙そうな選手を獲ろうとしているのか疑問なくらいです。
そもそもFFPに苦しむクラブには、補強をするための余裕がないのに。

それになんと言っても、セルジの“維持経費”はかなり割安になっています(後述)。
2022年夏の契約更新の際、バルサ残留のために彼は大幅減給を受け入れており、優秀なコストパフォーマンスを見込める。尚のこと残留すればいいんじゃないかと思えます。

「契約更新したい」

バルセロナのラジオ局RAC1から受けたインタビューの中で、セルジ・ロベルトはバルサ残留希望を改めて強調しています。

「話し合いはまだ始まっていないけど、僕の考えは残留だよ。テクニコたち(コーチ陣)からは僕の働きに満足していると聞いているし、彼らは僕が残ることを望んでいる。僕はいま、再びフットボルを楽しめているんだ。残留できたらと願っている」

ここ2シーズンは怪我が多かったため、「フットボルを楽しめなかった」とセルジは言います。だからこそバルサに残り、出せる力を全て出したい。彼はこうも述べています。
「怪我があって難しい数年間だったけれど、2023年はまったく違う年になると確信しているよ。人はいつだって良くなれる。でもシーズン後半はこれまで以上に良い状態でいける自信があるんだ」

その予感が的中しますように。
そしてこのインタビューで一番視聴者の関心を引いたのは、自らの給与水準についてセルジが言及したことでした。カンテラーノ曰く、「まるでバルサBから上がってきた選手のような金額だけれど、どうってことないよ。僕は誇りを持ってそうしている。だって僕はここに居たいし、お金は重要じゃないからね」

FCバルセロナの給与ランクで一番低く設定されているのが、育成カテゴリから昇格してきたばかりの若手たちです。だいたい手取り100〜200万ユーロでしょうか。トッププロとしてどうだろうと思う面もあるにせよ、セルジ・ロベルトを応援したい気持ちがまた強くなったのは事実。“6-1の英雄”が完全燃焼できることを願います。

コメント

  1. なに より:

    美談ですが、ちゃんと貢献には対価を支払って欲しい

  2. ゼロ より:

    ブスケツには申し訳ないですが、契約が切れる今シーズンで退団してもらったほうがいいですね。

    ブスケツの後釜を育ててから…というのはブスケツを一番手で起用してるため全く進んでいないし、お互い次のステップに進む機会が来たのだと思います。

    今のチャビの戦術だとかなりオープンなスペースですし、足が速くないブスケツだと広大なスペースはカバーできないんですよね。
    実際失点に関与してますし、無理して残して批判されながら退団するより、数少ないバルサでの残り時間をクレに愛されながらラ・リーガ優勝をはなむけに惜しまれつつ去ってほしいです。

    メッシやピケには出来なかったことをせめてブスケツにはしてあげたい。