若き才能の開花が予想以上に早いことで、契約内容との差が見過ごせない状況になることが時々あります。去年のアンスやぺドリがそうでしたし、今季はガビの躍進ぶりがすごい。弱冠17歳にしてバルサとスペイン代表で先発の座を掴み取ったこの若者を、欧州のグランデたちが狙うのは自然な流れで、クラブとしては出来るだけ早く契約更新による防御シールドを張らねばなりません。チャビは言います。「すぐにでも更新しないとね。このタイプの選手を私たちは失うわけにはいかない」
フベニール契約の17歳
2021/22シーズン前半のバルサにおいて、前向きなニュースのトップ1はパブロ・マルティン・パエス・ガビラ、通称ガビの登場じゃないでしょうか。
今ではすっかりチャビ・エルナンデス監督による先発の第一選択組となっており、試合のたびに賞賛の声を受けている。メディアで彼の名前を見ない日はないほどです。今夜のセビージャ戦@ピスファンもセビージャ近郊の街出身のガビに期待が集まっていますし、17歳にチームを引っ張ってもらって申し訳ないくらい。
そんな、高級取りのクラックよりもよほどクラックらしい働きをしているガビですが、クラブとの契約はフベニール(ユース)選手としてのものです。
昨日ラジオ局SERの番組 Què T’hi Jugues が明かしたところによると、年給10万ユーロなんだそうで。契約解除金は5,000万ユーロ。フベニール選手としては妥当ですが、ファーストチーム所属ならば格安ゆえ、隙あらば引っこ抜きたいと狙っているグランデは一つや二つじゃないでしょう。
全員でお金を出し合うこともできる 笑
昨日月曜日に行われたセビージャ戦の前日会見でチャビは、このガビの契約更新について訊ねられると次のようにコメントしています。
「すぐに契約更新しないといけない。もし必要なら、私たち全員でお金を出し合うこともできるしね(笑)。彼のような選手を私たちは失うわけにはいかないんだ。彼らは将来の土台とならないとね」
「クラブがガビとの契約更新のために働いていることは知っているよ。彼はチームの基本となる選手だ」
バルサにとってありがたいのは、ガビの希望がカンプノウでの成功にあることで、他クラブの甘い誘惑に耳を貸すとは考えにくいことです。代理人がイバン・デラ・ペーニャなのも安心材料ではある。
しかしだからと言って慢心していたら痛い目に遭い兼ねませんし、しっかりサインまで到着してもらいましょう。目標は1月のうちに合意成立させ、ファーストチーム登録とすることのようです。
何度も言っていますが、、チームの牽引役はベテランであったり、“聖なる牛たち”と呼ばれる重鎮選手であるべきなのです。ベテランたちがプレッシャーなく成長するために、実績ある選手たちが重荷を引き受けなければならない。
幸いというか、今のところは若者たちが臆することなくリーダー役を買って出てくれていますので、今夜のセビージャ戦も彼らの勢いに期待することになりそう。
カンプノウでエルチェ(17位)に苦労したチームが敵地でセビージャ(2位)に勝てるかというと弱気になりますが、勝てばチャンピオンズ圏内のラーヨに勝点30で並べますので、“奇跡”を期待しましょう。
コメント
ガビは前評判以上の逸材でした。サッカーをする為に生まれてきた青年とカンテラ責任者達に言われてました。両インテリオール、両ウィング、セカンドストライカーに無尽蔵なスタミナで広範囲な守備や決定的なアシストや得点がフルでできる。さらに並外れた闘争心と絶対に逃げない競争心。素晴らしい。でも、まだまだワクワクがあります。カンテラにアンスファティを越える逸材左利きの快速怪物ラミンヤマル。シャビが求める一対一にめっぽう強く高い決定力に創造性溢れるパスセンス。左利きなのでアンスファティと被りません。また、黒人特有のバネと身体能力があります。プレー動画もチラホラ。シャビならきっと引き上げてくれるし彼が来るのが待ち遠しいです。
ガビが初ゴール後に迷わずエンブレムにキスをしてるのをみてバルセロナへの誓い。愛情を感じた。無事に契約を更新してバルセロナで成長をして欲しいです。