- ■カンプノウにビジャレアルを迎えての国王杯セミファイナルは、メッシ、イニエスタ、ピケの得点によってFCバルセロナが3-1で先勝。決勝進出に向けて大きく前進した。
- ■相手のカウンターを予防し、こちらの速攻へとつなげるためのプレッシングが機能。先制点の場面もこのプレスによってビジャレアル選手のエラーを誘い、ルイス・スアレスのボール奪取とレオ・メッシのゴールへつながっている。
- ■2点目の主はカピタンマークを巻いたアンドレス・イニエスタ。スアレスとの巧みなコンビネーションによる得点だった。守備面での貢献も大きく、ルイス・エンリケの求めるインテリオール像を掴んでいる。また、イニエスタはコパを“得意”としていて今シーズンの得点3つは全て国王杯。
- ■イニエスタの2-1ゴールが、ビジャレアルの同点弾の直後(約2分後)だったのも重要。最近のバルサは相手に得点されてもすぐにリアクションし、流れを渡さない強さがある。
- ■またまたセットプレーでの得点が決まる。ジェラール・ピケによる3-1ゴールはレオ・メッシが蹴った左コーナーに頭で合わせたもの。ワカ旦那の得点は今季すでに5つとなっている。ピケはこの得点をシャキーラとサーシャ君に捧げた。
- ■ピボーテとして起用されたハビエル・マスチェラーノが“掃除人”としての本領を発揮し、ビジャレアルのトランジションをことごとく分断。とりわけ61分のチェリシェフへのスライディングは完璧で、カンプノウの観客は“ヘフェッソ(偉大なるボス)”に盛大な拍手を送っていた。
- ■テル・ステーゲンは前半終了間際にビエットのシュートをパラドンで阻止した一方で、後半開始すぐにトリゲロスのロングシュートを処理損なって失点。甘酸っぱい試合となった。テル・ステーゲンのコパでの失点はこれが初めて。
- ■もうひとり悔しい思いを胸に帰宅したであろうのは、メッシに譲られたPKを外したネイマール。SPORTによればネイは2013年12月14日に奇しくも同じくビジャレアル相手にPKを決めていたが、今回は失敗。メッシがピッチにいてPKを蹴らなかったのは2010年3月22日のサラゴサ戦で、その時はイブラヒモビッチが蹴っている。
- ■バルサはこれで公式戦10連勝を達成。アノエタでの敗北以来、全試合に勝っている。バルセロナの10連勝は2008/09シーズンのペップチーム以来で、当時は11連勝。 [SPORT]
- ■キックオフ前には、数日前に他界した元バルサ監督ウド・ラテックへと黙祷が捧げられた。
- ■コパ準決勝にもかかわらずカンプノウには空席が目立ち、観客数は今季3番目の少なさとなる57,378人。最低は同じくコパのエルチェ戦(27,099人)とウエスカ戦(44,884人)。10日前のリーガでのビジャレアル戦は日曜21時とあまり良い時間でもなかったが、60,005人だった。
- 選手たちのコメント
- ■アンドレス・イニエスタ 「最初の目標である勝利は達成したね。失点は残念だったよ。次は仕留めにいかないといけないし、それは簡単ではないだろう。エル・マドリガルはいつだって厄介なスタジアムだから、激しく難しい試合が僕らを待っている」「僕らは今すごく良い状態にある。成長を続けていかないとね」
- ■ジェラール・ピケ 「もっと良くできただろうけど、3-1は良い結果だよ。僕らは良い試合をした」「僕らにとって有利な結果ではあるけれど、決着はまだついていない。エル・マドリガルは難しいスタジアムなんだ」「リーガの対戦ではもっと苦しんだけど、今日の僕らはより注意を払ったし、それによって仕事は楽になったよ」
- ■ジェラール・ピケ 「(CKでの得点について)メッシが直接僕を狙ってくることは分かってたんだ。僕らはお互いをよく理解している」「カンプノウでの試合では相手が守ってくるから、僕らがカウンターを仕掛ける機会は少ない。逆にアウェー戦では相手が前に出るから、僕らにはよりスペースができるんだ」
- ■マルクアンドレ・テル・ステーゲン 「失点の場面では、ボールを止めるのは不可能じゃなかった。僕はボールを見ていたけど、ボールはぶれていて速く、どこに向かうのか直観するのは難しかった。でもあれは僕のエラーだよ」「勝てたことには嬉しく思う。僕らには多くのゴールチャンスがあった」
- ビジャレアル戦のその他あれこれ
- ■ルイス・エンリケがビジャレアル戦への招集メンバー18名を発表。モントーヤ、セルジ・ロベルト、ブラボが監督判断で、ドグラス、ベルマーレンが負傷中につき招集外。
- ■FCバルセロナの国際フットボルディレクターとなるアリエド・ブライダが、チャーリー・レシャックと一緒にパルコで試合観戦。
- ■現チームはあごヒゲ率が高く、ビジャレアル戦の先発イレブンではアルベス、ラフィーニャ、ピケ、ネイマール、ジョルディ・アルバがヒゲ男。 [SPORT]
- その他バルサ関連
- ■セビージャのモンチSDがデニス・スアレスに関し、「バルサからのレンタル期間は2年間、2016年6月30日までだ。そこでは2つの選択肢が存在する。セビージャが何もせず、期間を終えてバルセロナへと帰るのが1つ。セビージャが買い取りオプションを使い、バルサが再買取するのがもう1つだ。もしセビージャが買い取りオプションを行使しなければ、私たちの同意なしにバルサが彼を呼び戻す仕組みはない」 [セビージャ公式]