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アビダルに1日密着

 

アビさんはアラン渓谷でどんな一日を送っていたのか。

先週一週間、バル・ダラン(アラン渓谷)で”ミニステージ”を行っていたエリック・アビダル。トップチームのフィジオであるエミリ・リカルトと連れ立っての美しい高原での特別トレーニングは、ハードながらも非常に有意義なものになったようです。そしてその最終日に、MUNDO DEPORTIVO紙の記者が密着取材。どんなステージとなったのかがよく分かる記事になっていますので、ちょいと紹介してみましょう。

 

午前中はトレッキング

今回、アビダルとリカルトが滞在していたアラン渓谷。一口に”谷”といっても面積はおよそ620k㎡で、これは淡路島やグアム島よりも少し大きいくらいです。9つの自治体で構成され、従って滞在拠点は幾つか存在することになります。アビたちが拠点としていたのはサラルドゥ(Salardu)という小さな村の、Deth Paisという名のホテル。彼らはステージ最終日、朝10時にトレッキングへと宿を出発し、そのわずか1時間半後には標高2,483mのサラナ山頂へと到達しています。これはもう、数ヶ月前に肝移植を受けた人物とは思えない速さ!ちなみにアラン渓谷のスペシャリストとして、元スキー選手のアンナ・ジェリさんがふたりのトレッキングをガイドしてたそうです。

アビさんたちは毎朝、渓谷の山々に登っています。このアラン渓谷はピレネー山地の中にあるハイキングの名所なので、至る所に山歩き用のルートがありまして、50近い湖沼が点在するコロメルスや全長150kmという”王の道”は、ここへ来たなら欠かすことのできないハイキングルートだとか。もちろんアビダル団もこれらはきっちりと訪れたそうです。このステージにおける主要目的は、トップアスリートへと復帰するための身体のベース作りと、苦しさに負けないメンタルの鍛錬。連日、トレッキングとグラウンドでのトレーニングを繰り返しているアビダルなので、このあたりの目標はばっちり達成でありましょう。

そして一行はサラナ山を下山し、アンナ・ジェリさんの家族が営んでいるレストランPrat Aloyで昼食。彼らは毎日決まった時間に、ここで昼食をとっていたそうです。ご両親はムスリムであるアビダルのために、フランスへと越境して特別なお肉を購入するなど、心からのもてなしをしています。

 

午後はグラウンドでのフィジカルトレーニング

昼食が終わればホテルでシエスタをして、夕方5時半からグラウンドでのトレーニング開始です。ここではボールを用いながらの、ハードなフィジカルトレーニングを実施。火曜日にアビダルのアラン渓谷滞在が公けになって以降(それでなくともウワサは広がる)、近所の老若男女がグラウンドを訪れ、セッション終了後には彼との記念撮影やらサインのお願いやらをしていたのだそうです。もちろん、アビダルはそれらの全てに応えています。

また、このアラン渓谷での最終日には、アビダルとリカルトの元へとサプライズ訪問者がやってきています。それは誰かといいますと、バルサの用具係のボスにして選手たちから”プレジデンテ”と呼ばれるチェマ・コルベジャ。彼はリーガ中断期間中の現在、このアラン渓谷でバケーション中だそうでして、近くにアビとエミリがいるのなら、ちょっと挨拶に行くかと突然の訪問でした。こうして6日間に渡ったバル・ダランでのステージは終了。今後はチームとの練習復帰に向けて、バルセロナでのトレーニングが続いていきます。

 

ニューヨーク旅行

アビダルについて、MD紙からもうひとつ関連記事を。プレー復帰へと向け、現在ハードな体力回復メニューに取り組んでいるアビさんなのですが、時を遡ること3週間ほど前、休みを取ってちょっとした旅行に行っていたのだそうです。向かった先は、BIG APPLEことニューヨーク。では、その目的はなんぞ?といえば、大親友ティエリー・アンリに会うためだとか。どうやらティティは8月末、ボスニア人モデルのAndrea Rjacicさんとの間に女児が誕生したらしく、その愛娘の顔を見に行ったわけです。

そしてニューヨークといえば、忘れちゃいけないのはペップ・グアルディオラ。アビダルはこの旅行にハイエット夫人と共に出ていまして、ペップ家のクリスティナ夫人も合わせてのお食事会をしたとのことです。ちなみにこの両ご夫人たち同士もとても仲が良いらしく、大西洋を挟む暮らしとなった今でも連絡を取り合っているとか。アビダルとペップもまた、いろんな話題を語りつくしたことでありましょう。

 

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