新時代の始まりに、胸をときめかせているブラジリアン。
というわけで、その前日に行われた選手会見の当番は、この夜の主役であるネイマールが担当しました。山ほどの報道陣が訪れ、改めてメディアティコぶりを示したこのおよそ40分間の会見のなかでブラジルの若き至宝が強調したのは、“自分はメッシやチームを助けにきたのだ”とのいつもの言葉でした。「メッシは僕のアイドル。彼との仲はすごくいいし、毎日話をしているよ。僕は彼を尊敬している。それに彼はすばらしい人だし、なんの問題も起こらないって約束できるね。メッシは世界最高の選手さ。僕はここに彼を助けに来たんだ」
バルサの雰囲気は想像以上の良さ
ネイマールがバルサ生活を始めて、数日が経過しました。「ものすごく好い感じだよ。小さな頃からの夢が、1つ叶ったんだ。周りを見回すと、メッシやチャビ、イニエスタ、プジョルがいる。これはもう夢だよね。悲しんだり、ホームシックになったりできるわけがない。僕に言えるのはただ、いま自分がめちゃ幸せってことだけだよ」
「バルセロナはとても特別なクラブだね。今はここのことを知っていってるところだけど、このグループの雰囲気は僕が予想していた以上だった。バルサのプレーは世界で一番ステキだし、このフットボルに早く適応するよう頑張っていくよ」
ちなみに彼がこの数日で一番仲良くしているのはメッシとアルベスですが、ほかにも「アドリアーノやドスサントス、ピント、、、それにチャビともよく喋ってる」とのことです。こういう時、ジョナを何気によく見かけます^^
ネイはまた、マルティーノ新監督について訊ねられた際、病でチームを離れたティト・ビラノバへとメッセージを送っています。「彼とは話をしたけれど、一緒に仕事をすることはできなかったね。彼にはハグを送りたい。そして一日も早く良くなることを願ってる」
落ち着いていることが、良いプレーをするカギ
さて肝心のガンペル杯ですが、ネイはカンプノウでの初プレーが待ち遠しくてならないと言います。「カンプノウでデビューしたくてうずうずしてるんだ。ものすごく楽しみにしてるよ。僕はいつも熱意を持って試合に臨んでる。明日の試合も公式戦、あるいはチャンピオンズ決勝のようなつもりでプレーするよ。僕はバルセロナの選手であることをすごく幸せに感じている。明日は僕にとって特別な試合となるだろうけど、全ての誇りとともにバルサのユニを守っていくよ」
そして。「試合ではいつものようにゴールを狙っていくよ。是非ともゴールを決めて、それを祝いたいんだ。どういうゴールパフォーマンスにするかも、もう決めてる」
バルサファンは要求のレベルが高いことでも知られています。「プレッシャーはいつだってあるさ。それもフットボルの一部だからね。落ち着いていることが、良いプレーをするためのカギだよ」、「こちら(欧州)のフットボルに合わせる為に、自分のスタイルを変えようとは思わない。より上手くなりたいし、勉強を続けていきたいけれどね。経験は日々得ていくもの。ここバルセロナで僕は経験を積んでいく」
どのタイトルが一番欲しいですか?と問われ、「ありとあらゆるタイトルを勝ち取りたい」と無難に答えたネイマール。ロマーリオ、ロナルド、リバルド、ロナウジーニョら伝説のクラックたちがバルサ史を彩った件については、「彼らはみんな最高に偉大な選手たちで、アイドルさ。僕もここで歴史を作りたいと思う」と述べています。
また、先日のレヒア・グダンスク戦では相手デフェンサにがつがつと当たられた、“欧州の洗礼”といった感じのネイマールでしたが、タフなタックルについては気にしてはいません。「レヒア戦はハードだったけれど、ああいうのにはもう慣れてるんだ。だってブラジルでももっときついチャージを受けてきたからね。あっちはもっと酷かったよ。それもまたフットボルの一部だと分かってる」
全体を通して感じられる、まだバルサでは10数分しかプレーしていない若者らしからぬゆとり。鈴なりの報道陣を前に、彼はわくわくのオーラをまき散らしながら話しています。ネイマールがカンプノウにてどのような物語を紡いでいくのか、非常に楽しみであります。そして今宵がその第1ページ。どんな地元デビューになりますでしょうか。
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