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無理がありすぎるネイマール作戦、合意に近づいたと言うが

二転三転しつつ、PSGが納得する方法を探ってきたバルセロナ
そもそも最初から無理があり、ラキティッチを了承なく含めるのは敬意を欠く

夏のマーケット最終日まで延々とやっていそうな、ネイマール移籍を巡るFCバルセロナとPSGの交渉話。いくつもの紆余曲折を経て、最新のオファーではバルサがデンベレラキティッチを作戦に含めたと報じられています。PSGがふたりを説得できるかどうかが焦点とか、PSGはその提案も断ったとか、情報は錯綜中です。

以下は8月29日時点でのメロドラマまとめです。

あの手この手のオファー内容

8月28日のバルセロナスポーツ紙は、パリで行われたPSGとの会合から帰国したバルサ理事ハビエル・ボルダスの言葉「合意には達していないが、より近づいている」を大きく取り上げ、ネイマール移籍への合意はもう間近だと騒ぎました。特にSPORT。

後になって徐々に明らかになってきた、バルサがパリに提案したらしい内容というのが、1億3,000万ユーロラキティッチ(移籍)+デンベレ(レンタル)。フランスの主要メディア、MD、SPORT、エトセトラ、共通しているので信憑性は高です。

このバルサのオファー、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしています。

1.選手トレードのみ
バルセロナはPSGとの本格交渉が始まった当初(8月中旬)、自分たちに可能なのは移籍金支払いのない選手トレードのみだとのスタンスでした。対するPSGは選手+お金を要求。このあたりではまだ、マドリーの影が背後にちらついています。

2.買取オプション付レンタル浮上
しかしトレードのカギになると見られていたコウチーニョがバイエルンに移籍し、可能性は一度消滅。そこでバルサが最初の正式なオファーとして提出したのが、買取オプション付レンタルです。
PSGはこれを拒否し、白組にネイを売り込みます。

3.選手+お金
バルサは再び、オペレーションに選手を含める方向で方針変更。選手は複数に増やしたうえ、今回はそれにお金の支払いも加えました。しかも1億3,000万ユーロとかいうクラブ財政を危険にさらす大金。バルサ幹部たちはこれが実現可能かを分析する、と29日のMDにあり、なんだかなぁです。

フレンキー・デ・ヨングアントワン・グリースマンで予算を使ってしまったので、ネイマールにつぎこむお金はないところからバルサの提案は始まっています。お金もないのに超高い選手を獲ろうという、無理のある話です。

そこから選手の超高額な給料までは負担しても良いか・・・でも移籍金のお支払いは来年で・・・という買取オプション付のレンタルへと変化し、今では移籍金も支払い、かつ選手も付けましょうというところに来ている様子。含める選手の数も、二人、三人と増えていると報じられます。

家出王子の呼び戻しにそこまで無理しようとする理由が分からない。
仏ラジオ・モンテカルロは、PSGはバルサの最新オファーも断ったと報じています。

了承なく選手を差し出し「合意に近づいた」

バルセロナがPSGに差し出す選手として挙がっているのが、イバン・ラキティッチウスマン・デンベレです。

パリでPSGと会合したバルサから、“この二選手と交渉をしてもらってOKが出れば移籍可能”というオファーが出され、PSGから“そういうことなら連絡取ってみます”と返事がきたことで、ボルダス理事が「近づいた」と語ったのでしょう。

フレンキー・デ・ヨングが背番号21を身につけるにあたって、元の21番の持ち主カルラス・アラニャーが「クラブから何の連絡もなかった」と不快感を示していましたが、今回も同じように、選手の了承を得ずに彼らを作戦に含めてしまったようです。

ずいぶんと乱暴な話だと思う。

百歩譲ってクラブへのコミットメントを欠いた選手、たとえば医療部の要請を無視して旅行に行ってしまったデンベレがこういう交渉要員にされてしまうのは仕方ないとしてもですよ・・・ いつも模範的な振る舞いをし、クラブに貢献してきたラキティッチを雑に扱うのは違うだろうと。

FCバルセロナが掲げる5つの価値感を、バルトメウ理事会は理解していますか。
respect(尊敬)、effort(努力)、ambition(野心)、teamwork(チームワーク)、humility(謙虚さ)
です。

ラキティッチとデンベレに移籍の意思なし

バルサからの公認を得て、PSGはラキティッチデンベレへの連絡を開始しているようです。
接触を否定しているニュースもあり、情報は錯綜していますが、比較的冷静だと感じるMDが言うところでは、「ラキティッチはPSGの圧力に耐えた」。

選手に近い人物の言葉として「なにも変わらなかった」と紹介し、ラキティッチの意思は2021年まで契約のあるバルサでプレーを続けることだとしています。
一方で、ラキティッチはクラブの理由を理解はしつつも、契約が残っている自分を了承なくPSGに差し出すのは正しくないと考えているとか。そりゃあそうです。

そしてもう一人の、勝手に作戦に含められたウスマン・デンベレもまたバルサを去る考えはなく、ムッサ・シッソコ代理人は「100%残る」と断言。
仏カナル・プルスのピエール・メネス記者はインスタグラムのプライベートチャットを通し、「僕は動かない」とデンベレに伝えられたと説明しています。

二人には今後も、PSGやらバルサやらによる移籍の薦めがあるでしょうが、彼らがそれに応じることはないと思う。ネイマールがカンプノウに復帰する道は、結局のところ、買取オプション付レンタルしかないですよ。

このニュースのまとめ

  • ・ネイマールを呼び戻すため、バルサはいろんな方向からPSGに提案してきた
  • ・2回目のパリでの会合後、「合意に近づいた」とクラブ理事
  • ・ラキティッチとデンベレを了承なく作戦に含めていた
  • ・選手たちにバルサを離れる考えはない

 

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