これより理学療法を開始。ネイマールは特別メニュー。
レオ・メッシが左ヒザの内側側副靭帯を損傷し、全治7-8週間の重傷を負ったラス・パルマス戦から1週間が経過しました。世界最高選手のいない1週間はやはり苦しいもので、ゲームを見ていても彼の不在を強く感じるばかり。苦難の旅はまだ始まったばかりで、少なくともあと6週間は大エースがいないのかと思うと、この心地良い秋という季節を楽しむことを忘れてしまいそうです。
さてそのレオ・メッシですが、この月曜からリハビリは第2ステージへと入っていきます。昨日はチームトレーニングが休みでしたが、メッシは普段どおりにシウター・エスポルティーバへと出勤。アンドレス・イニエスタとともに、早期復帰のための何らかのことをしたようです。そこで各メディアにニュースとして報じられたのが、メッシがすでに歩行補助用の杖を使っていなかったこと。回復は順調な様子で、今日からいよいよ理学療法が開始される見込みです。
メッシのリハビリを担当するのはクラブの理学療法士ルジェール・ジロネスです。バルサの10番はこれから1日2回のリハビリ・ダブルセッションに取り組み、2週間後を目安にグラウンドでのランニング開始を目指していきます。そして回復の第3ステージに入った頃、アルゼンチン代表からメッシが信頼を置くというルイス・ガルシア療法士が来る予定だそうです。このリハビリ第3段階も約2週間続けられます。順調に進めばメッシはその次の週でグループ練習に復帰し、医療部からのプレー許可も下りる(SPORT紙)。このあたりになると、ムンディアル南米予選(11月13日、17日)でレオを使いたいアルゼンチン代表と、リスクは避けたいバルサとの攻防が激しくなっているでしょう。
ジュニーニョ 「ネイマールはメッシの代わりになろうとすべきじゃない」
レオ・メッシが不在の間、自分がエースの責任を引き受け、チームを牽引しようという意気込みが感じられるのがネイマールです。先日の敗れたセビージャ戦(2-1)でも、ネイはなんとかゴールを決めてやろうとシュートを何度も試みていた。しかしネイマールはメッシではないのだから、メッシと同じことをしようと気に病むべきではないと助言をするのは元ブラジル代表でフリーキックの超名手として名を馳せたジュニーニョ・ペルナンブカノです。
「俺がメッシの代役になるぞ、と考えるべきじゃないよ。メッシのようにシュートを打ち、全てのゴールを決め、あらゆるプレーをしようというふうに気にするべきじゃない。それは不可能なことだ。彼がすべきなのはメッシになることより、注意深く、いつもしていることにより集中することだよ。イニシアティブをとって、もっと他の選手たちの近くにいるべきだ」
ブラジルのGlooesporteの取材に対し、ジュニーニョはこうも述べています。「ネイマールへのプレッシャーは高まっているけれど、彼はそれに慣れているさ。サントスでも彼は視線の中心にいたし、代表チームでもそうだからね」、「代表チームよりも、バルセロナで主役になる方がずっと難しいよ。ピッチ上でのプレーや他の中心選手たちの離脱によって、ネイマールはそのバルサですでにリーダーとなっている」「彼に関しては忍耐強くあることだよ。世界一有名なセレソンでも、世界最高のチームであるバルサでも、物事は簡単にはいかない。世界最高選手が不在となれば尚更だ」
ネイマール専用メニュー
そのネイマールですが、ブラジル代表で出場停止となっているため、今回の代表戦ウィークではバルセロナに残っています。そこでテクニコはこのパロン(リーガ中断)を利用して、ネイのフォームを上げることを目論んでおり、12月に100%コンディションとなっているためのフィジカル強化メニューを施していくのだとか。MD紙によると、それは夏に出来なかったプレシーズンの代わりとのことです。クラブ視点では心配事ばかりの代表戦ウィークですが、ネイマールとスアレスがルーチョの元に居るのは数少ない明るい材料。出来るものなら、ラキティッチとマスチェラーノも休ませたい、そんな10月のFIFAウィークです。
コメント
クロアチアは良く知りませんが、アルゼンチンはマスチェラーノ酷使しそうですよね・・
周囲に振り回されるマルティーノ監督の中間管理職ぶりは同情すべき点もありますが、仕事ぶりに関しては全く評価出来ません。主力酷使した挙句、誰一人活かせずに負けるとかいうのは本当に勘弁してほしいです。